中世より
海が衆生
黒金は錆の臭いにて
次第に
狂気に蝕まれん
その乱行
海賊が象徴と鳴りて
地上に叛くことになりけり


ロムス「種族 並びて 長命 其の事だけで 国家の驚異と思わぬや


その隷賊の人奴にさえ
極海の極は 
極刑の極 その腐る石(てつ)
海に落さば
裁きの珠銛を突きたてんと布する
(だから 海賊ならなおさら
船上での金属の扱いには
氣を使うらしい)

ミニオンの人間(てつ)狩り
在る狩り場で
時の闘魔の鐘守 後の
武神リマジオと遭うに遇す
ミニヨン この
御剣の竜巻と交え
十数も刀傷を帯びるも生存


ミニヨン「臭いどころか
鉄の気配すら 感じぬ
鮮やかだな・・・」
と五艘先のリマジオを一瞥すば

きんっ

とリマジオは長反りの刀を鞘に仕舞うと

ふっ
と ミニオンを一瞥し
微笑む



どくん



ミニヨンの胸中に
二つ目の新風が吹き抜つつも

どん

と飛び込み
海底への帰路を
優雅に急いだ



父 海霊王より
翳流鬼号 極海の号を受け
来る決戦までと
ミニヨンを
氷結させる
精霊族は人間に焦がれると
徐々に人化していく
ミニヨンにその兆しありと
王父は鋭感づいた故



時は近世
人が衆生 錬金と称し
精鉱石(パーソン)を暖め
黒金(てつ)が卵に孵化さすれば
そが殻毒を海に放り

終に海霊王が怒りは 氷点に滾り
凍える息吹は 領界の門を閉ざす
人は塩を枯らせ
活脈は鈍らんとするに
その災いにて人が衆生
大きく明命 枯れつつあり
そして 人の生くが為に立つは
かの穢魔が御剣 
全情の武神リマジオ
無双剣帥が重ね逢う名 為也人は
自らの生きとし霊が解脱義にて
千区万田の氷層を翔け潜り
終点 底奈滝宮にて 
貴き海侯八十八族 尽くを屠す
クラーケン VS リマジオ
「お主ゃぁ
海のものより
海の操りを知るかよ・・・
惜しい
願わくば!

(と同時に衝撃波(フォーシス)!!)

我が義子となれぃ!!」

一時は暗褐宮まで飛ばされ
奈落の藻に
睡繋がれるが
これを克服し
輪断
その霊身を
瞬転せしめ
再度 王に挑む

クラーケン「知るであろう
精霊族たぁ精霊が
妖精に生き様に焦がれ体を手に入れ
精霊族に
我が娘は主を知り
主に染まろうとしているのじゃ
これを何とせいや!」

リマジオ 氷柱のミニヨンに向かい
「ミニヨンは
かくも 美しい
 世情の 汚れすら
浄めるものやも
 しかし 今はそれ以上に
 濁れすら 纏め
 人界  が愛しいが 為・・・」



その氣を十に込めた
波疾瞬剣は大洋を2つ裂き
次の突きの氣 間瞬きも無き間にも突き
海王の眉間を刺し砕くと
底界の大君が命は 終に途絶てん
残りの海衆 皆 
此が破界の雄に伏し
継姫が涙晶粒を牲に捧げると
剣帥は
証として人に海を解く引き換えに
浮界の真相の咎人
黒金の独裁士 アルプロバギオを廃し
正しき組合を立てると
黒金の殻毒を和まし土に還す
蜜術の妙を預けると
剣帥は 次の伝説の中に消えてゆかん
これが 海霊王の変と呼ばれし事の件吟


海霊が憂いを帯びる故
河に潮を呼び やがて
その涙こそ
六洋の泡粒となる
という
塩涕が伝承も添えて・・・





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