第56番「動き出した悪夢」

3152年 2月

レイジ 南部中央 ロアカジナ王国  王都ベルターバ
国王モノクローム=ロアカジナW世を
憑翳奥義(サイコ・ブレイク)で殺害
城に封印されていた魔剣"惨血"を入手

ロアカジナ王国 イスカーナへ宣戦布告

エイク、ラヴィジにロアカジナの噂を語る

エイク「しかも、その技は黒の飯綱だぜ・・」
ラヴィーザ「無差別殺人かぁ・・・」
スパーク「おう、つまり憑翳の朔つ鬼ども。終にヤりだしたって訳だ」
ラヴィーザ「フーン で 憑翳の朔つ鬼って何?」

情報屋 通称「キー=パーソン」
本名 スカラベ=ドルフ
「朔つ鬼(サカツキ)とは何ぞ
そは妖魔の一つ 
百塊(カイ=ノーグ)の
憑翳が奥義と同じく
妖術を使う物共どもを云う」
ラヴィーザ「あっ"百鬼"のカイ=ノーグ
の名前ぐらいなら聞いたことがある〜」

エイク「憑翳がその糸を手繰り寄せば
火箕ヶ霊紀(ソウル・エイジ)の一劫に
精月にも翳りが寸脈(ダーク・マター)ありて
水袈ヶ魂紀(メンタル・エイジ)に幾与命を曳かば
翳りは溢ち 人蝕が潮河(コスモス)と果て
世は 地壷ヶ體紀(パーソナル・エイジ)に移り 
触魂は魔器を帯び妙法(ソーサリー)を纏い
妖鬼(ラクシャーサ)と化し相国(シヴィラル)を舐め擦る
是は禍螺唄(タブー・アイテム)を手我に掴みし 
氣剛剣法(グランバーム)の統宗派
憑翳撥流格闘義が盟主こそ
民草は称し 
朔つ鬼の首領
象牙の洞主
朔妖の蛇宗魔
零(ゼル)と畏れうやまん」

ラヴィーザ「(ほとんど、聞いていない)フーン で 奥義って何?」
スパーク「普通、剣術ぐらい知ってるだろうよ・・・」
ラヴィーザ「興味ないから」
キー=パーソン「息とし物 風と土と水を摂り
体内で熱を熾し 灰の風と土と水を産み
大地に還すもの 風は水のごとく
体内の全穴から吸吹くことを知る
又 体内の熱も土も内にて巡回する四季もまた
急く巡らせること 逆巡らせること
由に操ること 端寸に注ぐこと
芯中に集めること 全体に調えること
万つ感観の妙現 絶えぬべし
その一つが熱を焚付け
体外に雷火の如く現すこと
それを吾が云う奥義が一歩とす
これが
陰綱飯教憑翳宗 撥勁流劍法
源宗泰劍主ジェネディス=ゴート伝 剣の月生 という奴だ」
ラヴィーザ「フーン で 奥義って精霊召道より凄いのかよ?」

スパーク「接近三闘法とは
拳技は唱道より敏にて剋ち
唱道は剣術より激にて剋ち
剣術は拳技より堅にて剋ち
しかして 
憑翳の一撃 拳法の敏に次ぎ
憑翳の精勁 唱道の激に次ぎ
憑翳の桂甲 剣法の堅に次ぐ
練れば それらに 並び 
それらを 越すものなり」

ラヴィーザ「(めずらしくスパークの話を聞いていた)フーン じゃ 憑翳奥義って 
普通の剣術奥義とどう違うのだよ」
キー=パーソン「精霊召訣道は精霊(自然)の力を引き出す
言わば他力だが
一般の伝わる憑翳撥流にはこうある
憑翳の妖術 実戦のみを追い
三闘法の破壊力を 統合し編み出された、
合精氣剣術が異端の一派 
精霊式呪を唱えなくとも
体内の精霊を氣合いのみで御し
拳腕から歪な飯綱を放つ鬼術
極めれば破壊を突き詰め 世を病める
禁忌の邪道也 と」

エイク「その朔つ鬼もつ力の大素を話す前に、
精霊石は人口でも造ることが
出来るってことを知っているかい?
その原料が対外に放出される
生物のムラな感情の力であることも‥‥
いつか導師の屋敷にあった柱があるだろ、
あれは何百年という人の 闘氣にも値する石柱だ。
そんな力をもった柱が11本‥‥
男爵はなんの為にあれを、
いや、個人レベルで扱える様な代物ではない、
天の星霊(かみがみ)でさえない、
これは、あの真魔をも凌駕しかねん、
世界の存続さえ変え得る
回天の魔霊力、彗星鬼雲(アウター)・・・」

スパーク「そんな"奴"の存在を11に分かち、
この世界に運んだ 忌まわしき"乗り物"があの柱だ
そして朔つ鬼(錯鬼)の"憑翳奥義"とは
太古の妖精時代に"滅霊の一夜"の
当時現われた"奴"が巷で流行していた"疫病(プレーグ)"に
"触化"と言う呪詛を加え"触化儒芽(ウイルス)"として
撒き散らしたとされている
"触化儒芽(ウイルス)"は 常に翳流術者の体内にあり
奥義"歪な飯綱"の発動媒体にして
奥義が使われるごとに増殖していく
また 奥義"発動"が更なる触病を増長させ
このまま奥義が体外に放出し続けると
世界を滅亡に至らし広めるという
鬼畜生の力"違法の邪風雲(アシッド)"という訳だ・・・」

キー=パーソン「憑翳奥義は 発動の際
蒼、黄、赤、灰色水色、
黒の"歪な飯綱"と云われる火花(プラズマ)を
体外に発し
自己の器を越える力を熾そうとすると
無理が祟り触化現象を発し
いずれ
風・・・白髪・・蝋燭・・・雲霧
火・・・熱・・・出血炎上・・灰
地・・・昏睡・・石・・・砂
水・・・水泡・・氷結・・砕粒
と散る"鬼"と為す」
ラヴィーザ「本当、その禁忌のなんとかを 色々 知ってるね」
スパーク「俺は、もう法極"眇の瞳顕塔"珠連探廷 破邪の精舎堂 が睚使
天誅衛門のスパーク=ルクレアだからな」
キー=パーソン「同じく法極"眇の瞳顕塔"珠連探廷 星雲の精舎堂 が睚使
天漢衛門メイクシャドゥ=イストだからかな?」

基本は密命だが、"眇の塔顕瞳"は結果主義でもある
閻鎖の精舎堂が護警鐘守
クラフェット=ルースレスの支配下の睚吏
断罪衛門に至っては(遍く名乗り、竦ませるもよし)である

"眇の塔顕瞳"と支珠連探題十一精舎堂
ラヴィーザ「フーン俺の居ない間に
みんな 出世 してたんだねぇ〜 
何か奢ってくれ」

時は初代エイクリューネ、双子を出産。二人は霊人皇の力を受け継ぐ、精霊人。
片方の男格の精霊人は神帝国の継承者"神帝族(エル)"となる
片方の女格の精霊人は生後まもなくして死去(誘拐され行方不明)
女子の精霊人はその力を刻呪で封印すると、遊牧民から精霊大動乱期の戦乱に捕虜奴隷となり、"商品"として大陸を渡り歩く。

時は現代
エイネレイクの父  今の神帝で 
エイネレイクの母  エイネクエス=リート"窶代(ヤツシロ)ヶ祇"の神主
(黄泉(フォーシス)の精薛人の女王)
今のルーンZ世は継承前の若き日にリークレッティに修学していた。そして、エイネクエスはズェイクス(ズェイクスの父親はリート家の親戚、エスマイクス精霊公家の長男ジルスクス)には出生時に浮かび上がる、"窶代(ヤツシロ)ヶ祇"次神主の証たる"印"がないため、継承権から外れ、ジルスクスもまもなく死霊に襲われて(ジルスクスの仕事は黄泉の精霊を式した悪霊払い)命を落した為、エイネクエスは新しき婿探しに出ていた。それがまさか、相手がご主人家の皇神子とは知らずに・・・
ルーンZ世「これも、我が血に永がるる奇しき因果というのか・・・」
つまりエイクは"窶代ヶ祇"次期神主にして、
イスカーナ大皇国、第一継承者 ルーン[世、一般にはそれを皇神子殿下(おうじさま)と呼ぶらしい(笑)
エイネレイクは「はやく、后でも娶って、その子に継がせて下さいまし」と思っている。

リリィ「憑翳?あの妖魔どもの方術がどうしたの?」
ラヴィーザ「フーン 無知 とは 罪だな・・・」

3152年  2月

シレーヌはジェネリラにリリィにギルド入りをやめてくれるよう懇願するが、無視
記憶を遡るようにして解放、そして封神臨呪の禁術により、ラニキシュミルの魂と力を封じ込んだ存在とする
そう、11年前の神の落とし子ヴァミーギュ・ミラの妹であり、兄のヴァミーギュを殺したのがイージスとリオカヴィアーヌ・エマージュであったということ、リオが身寄りをなくした自分を引き取って育てたこと、そしてリオは黒真珠という触魔に目の前で殺されたこと

ラチェイシャ、更なる進化の眠りにつく
『皇龍』、次元門を超越、"イルティネアス"へ
レーシリティリの次元星視〜フランティアールとイルティネアス



「リークレッティ陥落」
3152年3月
* とある街道にて

コバルト VS メイクシャドゥ
リマジオ 憑翳式光斬刀
メイクシャドゥ「その黒い稲妻は・・・か、翳流か!」
コバルト「小僧、俺を・・問うと
・・・いや・俺は止めた・・」

メイクシャドゥは腰を落し
薙ぎを払おうとする

コバルト「が、まだ甘い!」」
と斬刀を降ろす
メイクシャドゥの相対(ミラー)の残像
コバルト「ぐっ!!」
一歩前に現われたメイクシャドウ
は袈裟懸けに氷精を纏う壊刀を駆る

コバルト 身をかわしながらも
シャドゥの凄まじい剣圧にて
コバルトの胸元は凍傷

コバルト「俺の動きについて
これるのかよ・・・
すばらしいぜ、お前らの・・
この世界の力」

と瞬真空撃の構えをとりながら
その胸の傷も癒えている

メイクシャドウ「今一度問う、汝は
彼の御剣で在らせられるか?
それとも、もはや違法のものであるか?」
コバルト「やっぱな・・・道化だよ、な・・」


八方+相対(ミラー)瞬真空撃

メイクシャドウ「・・・ぐっ」
回避専念

しかし、切り傷だらけ
リマジオ「これ以上は限界があるというもの・・・この傷・・・
もはや我らの自制を失いつつある・・・
我がもう一つの面
魔神カイ=ノーグよ、
願わくはこの士者に慈悲を授ける懐の深さを・・・」
カイ=ノーグ「・・・・俺にそんなもの
・・・・ある訳・・・ねぇだろ!!!」
メイクシャドゥ=イスト「ひゃ、百猟鬼王カイ=ノーグだと!?」
カイ=ノーグ「そうさ、くったばりなぁ!!」

四分魂
天八方+相対(ミラー)+地八方+相対(ミラー)呪詛窪爪
の64手相対の腐敗壊疽の剣撃が発動

メイクシャドゥ=イスト 壊死

リマジオ「涙を流そうにも、
もはや、夜が長すぎた・・・」



レイジ登場

ラヴィーザ「レイジ、じゃ、てめぇは連中の・・・」

レイジ「ああ、俺があの女(ドレス)を殺した」
*レイジも異訪人にして元 眇だから
ラヴィーザ「はっ?
・・・うそだろ、
あの仮面のおっさん(クラフェット)
じゃねえのかよ」
レイジ「ああ 
あれは夜業3日目だったかな
シェイ=ラァの学院前で
妖魔 カイ=ノーグを
待ち受けるため
閻獄の幕僚一同
つまりお前の母ドレスも
網を張っていてな
実力の差を知ったドレスは
乱戦の中
カイの一撃をわざと胸で喰らい
代わりにカイの腕に剣を付き立て
足止めしたあと
クラフェットはそのまま
炎爆を仕掛けた所
カイは
その腕を引きちぎり逃走」
と言葉を続けながら
レイジの目は
ラヴィーザの表情が
闇に消えるのを捉えた

レイジ「奴の獄炎の中では
ただ死を待つのみ
見苦しいぐらいなら
その首を刎ね
楽にしたまで・・」
(この後、レイジとプティは、触魔となってルクゼルダンの乱に乗じ暴れまくるが
ギアフェルグの揃天牙波の危険(輪廻転生の本能?ルクセルダンは未体験)を察し天空へ逃亡)

ラヴィーザの表情は消え
そのまま両掌を
レイジに向けると
ラヴィーザの両腕は
無色の陽炎を揚げながら
激しく揺らめきを覚え
徐々に消えていく
レイジ「お前・・・」
ラヴィーザの頭上に
揺らめく もや が 現われると
即 ラヴィーザの腕のあった場所から
大きな波動が1つ
レイジに向かい駆けた
レイジ「違剣の継承者か!!」
ラヴィーザの体内に棲む
次元と次元を切り裂く威力
"点帰"
それは
違訪絶禁界より現われし
忌剣が1つ

レイジ「バカモノが
また 出遅れて
しまうではないか」
とその姿が
すう
と消えていった

後から波動が
都へと足を運ぶガイ
の背中を襲う
ガイ 
背中から焼けながら
ガイ=ファスピア「眠る場所がイる・・・
カイ=ノーグ「(ニタリと)ああ、あの城がいい」

コバルトは カイ=ノーグ への変態を開放(ドロップ=アウト)する

リマジオ「異天のものよ、これで望みか」
コバルト 「別に、好きにしな
しばらく寝ててやるから
お前ら
真面目に磨き合えよ・・・」
と 城内へ移転

波動は宮殿の天守閣を直撃
半壊の宮殿では
兵士団 vs ラヴィーザ
クラフェット VS ラヴィーザ

氣炎万丈(クラフェット)と云う銘姓を曳く
鬼王が近づく
刃向うもの全てに
浮かび揚がる
右胸の5つの窪傷
蘇るアノ言霊
「死にたくなくば 
強くなれ 
次は 
その命を握り
潰す まで」

とラヴィーザの胸に焼印を押した
まま 
ラヴィーザの意識は墜ちていった

天守閣では
カイ VS 導師軍団
カイ=ノーグ「俺の銘を探る者どもよ・・・どう答えてやろうか・・・そうさ
天を越える異訪の太鵬 カリソメ
異然なる力の狩神   コバルト
滅びを告げる百塊   カイ=ノーグザヴィ=ニーオグロゥジャ(カイ=ノーグ)
千歳無双の靭武御剣  リマジオ
闇を仰ぐ漆黒の逸騎  ガイ=ファスピア
あるいは
皆を蝕む  背後の陰腕  と
全てを絶やす 新たな言霊
それも 又 奴と呼ばるる 我が納命(なまえ)
息る者に在る物達よ
その答えと供に
漆黒へ散る刻が
やって来たぜぇ 」

導師軍団に結界
ラチェイシャ 突然 出現
九龍波
コバルトに一刀両断
コバルト「この俺でさえ
ヤバイかも・・
もうこれ以上
"人"には
氣が氣でないだろさ」
カイ=ノーグ「ああ、虫ケラに過ぎん・・・」
リマジオ「その増長こそ
己を滅ぼすまで・・・」
ガイ=ファスピア「理屈は大儀だが、御剣よ
我(ボク)の記憶
少年化の呪触に果てた
この無念をハラサズヤ・・・・」

"奴ら"「


ソウダ
他人ガ自分ノ為ニ何ヲシテクレタ?
俺ガナゼ救ワナケレバイケナイ?

(シカモ スクッテ ハ ヤレナカッタジャネーカ ムリョク ノ クセニ)


イインダヨ"みんな"


オ前ラハ オ前ラサ」


と "奴"は"奴ら"の個人格
の崩壊をワラった



リマジオ+コバルトは
ラシャイシャ(もはや残像のみ)に手を伸ばして
倒れその
背中より虹色の
煙霧が立ち込め
ラチェイシャを襲うが
幻影に掠るのみ
と同時に
コバルト
カイ=ノーグ
ガイ=ファスピアの魂は離脱
リマジオは氣絶
さらに
レイジ
プティンギィ
入場



シェイ=ラァ
炎上



「奴と呼ばれしガイ」

ラヴィーザ「お前等は違界人か?」
ガイ「ああ」
シルバー「僕は只の観光客」
ラヴィーザ「じゃ、ようこそ」
エイク「おいおい」



ガイ「力を得し英霊は
それを伴う業も得る」
ラヴィーザ「はぁ?」
ガイ(コバルト)「剣魔と呼ばれし
俺の師とやらの言葉の追憶だ」
ラヴィーザ「だから、なに言ってんだ?」


ガイの業力 炸裂
相手の四肢 微塵切り

ラヴィーザ「やるじゃん」
シルバー「あ、始めて君の人殺しを見たね」
コバルト「あんたは、未だか?」
シルバー「うん奇麗事、大好き」
コバルト「今は生き抜くべき
己の命の意味がみえちまってな・・・・
それを護り続ける為
何に墜ちようが
もう、一向にかまわないのさ・・・」
シルバー「ほう、なかなか
莫科になったもんだねぇ」
コバルト「得てみれば
それが誇りに思えるものさ
さ迷い人」
そしてバルシェラをみて
コバルト(覚悟あるなら
俺をこの場で止めな
さすればこの世はまだ
温めの湯加減で
易しく滅んでいくだろう)
バルシェラ(興味が沸かないね)
コバルト(乗れないのなら
お前の悪夢の未来を
見せてやろうか
さすれば
生き急ぎたくなるぜ 
人形・・・)
バルシェラ 顔をそむけ
煙たいものを
追い払うかのように
片手を翻す

ガイ 辺りを見回し
ガイ「さぁこの世の法力とやら
刺激を感じさせてみろ」
ガイ「歓迎するぜ・・・」

天に向かって
極大魔法
ギルドの追っ手の群を
まるで引き連れるかのごとく
雄大に夕日を飛翔していく

笑うラヴィーザ以外
一斉に溜め息
バルシェラ「あれだけ奇色を纏うと
無縫にも見えてくるな・・・」
シルバー「でも まだ簡単なこともありまして」
バルシェラ「ほう?」
シルバー「(光りのない瞳)アレが恐れるのは
危なげな顔に似逢わず
己が巨力在り続けるが故の
手に余る無辜な周囲への被害だけなのね
付入る隙はまだ
そこにあるんだよね」
バルシェラ「成程、じゃそれを裏返せば」
シルバー「うん、狂じて最悪の荒神に至る
質もある訳でして」
バルシェラ「まったく ここは退神した大陸(しま)
今更って訳なんだけどよぅ?」
シルバー「うん、まったくろくなもんじゃないねぇ」
ラヴィーザ「あんたもな」

そして この夜も更けに差し掛かる



「精霊人」

3152年3月
ラヴィーザ 精霊人ラヴィジとして覚醒
精霊門封鎖。ギルド、界境の鐘守の力で対抗
門の完全封鎖はかろうじて防ぐも、精霊魔術の具現力低下
世界の均衡が崩れ始め夜が長くなる

(シオン、ルクセルダンと面会
イスカーナ包囲論を提示)

サクソニア(ズェイクス)VS サマリオーネ(スマヒノ)
サクソニアの傭兵隊長
オロクレイアのオプションその1は
大量破壊兵器
中央に穴の空いた
卍状の薙鎌を二つ
両腕でまわし
それが戦場を駆け巡る

ある戦場にて

ガイはこの2つの薙鎌の
旋回する合間を
寸も乱れず優雅に
横笛を吹きつづけ抜け
登場

オロクレイアは
ガイを
じっとみる


動けないでいた
いや

動こうとは
思えないでいた

「美しき女性には
 それに見合う詩」

言葉があれども
同時に
歌も存在する
旋律(フィールド)の
支配力

「それに見合う
"僕"も然り」

女は
初めて
心地よい
呪縛を知る
 
「麗しの女王
 ヘリオドール」

とガイは膝を落し

「貴方を
 頂戴にあがった」

と手の甲に口付け
顔を揚げて

女の瞳を狩る

そして
女の瞳も
それに
傅いた

突然のサクソニア将軍が消え
サマリオーネの優勢の中
その夜
サマリオーネ(エシュ)と
サクソニア(ヘリオド−ル)の両国内では
豪商・幹部階級の大粛清

ヘリオドール「猟(ヤ)ってル?」

リジェリア「施(シ)てるワ」



「タンザの崩壊」

4月
タンザ内での不和
詩黄泉の風ヴァテア・メゴ・ユレノクン、タンザより身を引き、スマヒノ陣営に
タンザの中が
サクソニア ヘリオドール、エシュ
イスカーナ カーンゴルム、バーデライト、オリシャラ、ベロウラ
サマリオーネ ヴァテア ディクニレク
フリー    ペリドート、ラピス、
勢力に割れる

スマヒノ
ヴァテア
ディクニレク
VS
ガイ
エシュ
ルクセルダン
ガイ側の勝利
サクソニア兵
サマリオーネに取り込まれる
スマヒノと
詩黄泉の風
ヴァテア・メゴ・ユレノクンは行方不明

ガイ、スマヒノの声を戴き
髪は碧色に
彼の鷹の仮面をかける

エシュ
ガイに跪き
「私と
ルクゼルダンは
未来にて
更に面白き
可笑しき
舞台への準備があります故
これにてお暇を」
ガイ「ああ 
いずれ天下も
すぐ卿らの
企みに追いつくとも」
とガイが云うと
二人は
嗤い
消えた



ある湖畔にてボートを浮かべて釣りをしながら寝ているラピス
頭上には褐色半裸の男
カイ=ノーグ「よう、天才?」
ラピス「(寝そべったまま)・・・おっさん、邪魔」
カイ=ノーグ「氣にいらねえな・・・。その世界を見下ろすような余裕は・・」
ラピス「別に・・おれっちはゴーンも、エシュもみんな好きなだけだい・・・」
と言い終えぬ間に
巨大な烈光がボートに直射
舟ごと水面がえぐられるように窪み
裂爆の音が周囲に広がる
その反動の飛沫が吹き上がる中
二人の姿が消えたかと思うと
水面は
ピタリ
とさんざめきを止め
幾多の閃光と
水面のいたるところで
飛沫が
ばしゅ
ばしゅ
ばしゅ
ばしゅ
と騰がると
何か人質量のものが
ドボーン
と水中に潜る
それは
ラピスが左腕で
カイの首を
後から締めつつ
わき腹に氣弾をくらわせようと
カイノーグを掴んでいた所だが
何か異妖に気付き

水上そして上空に跳ね飛ぶ
なんとカイの背中から 蜘蛛の脚針が
迫(せ)り生えて 自らの背中を突き破り
ラピスを
捉えようとしていたではないか!
カイは
にたり
と妖しくラピスに振り返るが
その姿は朧ろに揺れ
ラピス(幻・・
と己の感覚よりも先に
つう
とラピスの両横腹に5本の斬り傷と
両腕と両脚に穿穴が
浮かび上がり
影!)
と意識する頃には既に
カイはラピスの背中越しに現れ
回転蹴りをラピスに喰らわせると
その身体は
たたみかけられるかのごとく
森の木々をなぎ倒さんと向かい
飛び込んでゆく
ラピスは『侯勢風散』の印を結び
ラピス(ハハ・・・)
前方に己の衝撃を散すよう
風の精霊侯群に呪いを唱えると
勢いがおさまり
ラピス(合い打ちにも及ばねんじゃ・・)
と地面に
ぽん
ぽん
と小刻みに身体が
着地していく
「・・・もう・・・
いいぜ・・・」
と言い終え
両手を地面につけると

ぽんっ

と涼しげに
正座し
眼を閉じ
ラピスの首元に
一筋の
雷刃が放たれた

鬼(カイ)は身を震わして嗤う
「クク、すげえな・・・。こいつ、俺に触れやがったぜ」


カーンゴルム 
ヘリオドールの抑え
と 
エシュへの今後の牽制の為
先ずは
サマリオーネに向かおうとするが
彼の目の前に
"懐刀" ベロウラ
"天才"ラピス
"契約の殺師"ペリドート
の首が転がされ

シオンの声
「あなたには皇都での最高の饗宴(おもてなし)を
用意いたしますので しばしのご観覧を」
この時点で
戦略王は既に
軍駒を進める
賽の振り損ねを
覚え
心の内で
舌打ちした

翌朝
サクソニアとサマリオーネ
突然 和平
イスカーナに対する
合同戦線を編成する事に
決定
その上で
ヘリオドールは
ガイが居る
サマリオーネ軍に
公式に就くことを
認められることになる

そしてこの度の
権力者達の
粛清により
ガイも
ズェイクスも
陣中での
独裁色が深まった為
ガイは前線担当指令
ズェイクスは後備兵站指令
と其々の
得意分野に分かれ
連合軍を更に
強大にした



「三靭一線」

4月2週      ズェイクス、神帝ルーンの会談。決裂
戦乱勃発
シェイ=ラァ魔導学院、神帝側に参戦


ヴェルハイム「 獅上 より 言伝 を…」
キーフェ「!…はい…」
ヴェルハイム「 日頃 の 弁達 今 示せ と」
キーフェ「!!…は…はい…」
ヴェルハイム「 無論 失態 即 魂滅 以上だ と」
キーフェ「じゅ…重々 承知…」


空に コバルト
大地に ディアン


ディアン「あなたは 皇国の罪で 心痛めたヒト…
でも だからといって 其の報復の為に大勢の命を奪う権利も無いのよ…」」

ガイ=ファスピア「ダセ…」

ディアン「え?」

と 左手で 右肩に爪立てたまま 左胸まで 切々(きれぎれ)に掻き毟り
ガイ=ファスピア「…ココ から 出せ…」

刮眼に至り
ディアン「あなた 其の髪…」

じわり 滲む 赤色 そして 流 血
ガイは 侭 左脇より 対象的な責めを続行

(シオン( 大陸の有傑 集いたる 楔と剣 黒の一番 が妙儀
徹硬 そして 機先 が髄の会得 形状は実に鋼鉄が甲冑の其れに似せし 擬態外骨格…))


ガイ=ファスピア「…君モ…僕ヲ…助ケテ…繰レ…無イの?…」
次に 赤紫 を帯びた 頭髪は完成を向かえると
口調は低めを帯びつ
コバルト「 蘇生能力 の上昇かよ…
叩き伏せた 畜道の親玉 が 這い上がって来るぞ」

と 幾つかの傷は 不愉快な分泌液と供に
濁(どす)黒き眼窩 と 吊り割げられた卑唇 に乱勃すらば

カイ=ノーグ「 ブッ…ホアァァッァァーー!!」
と 云う雄叫びと供に 淫妖(にび)な赤紫(ひかり)を連々と発す

ディアン「二度までも…避げて たまるカッ!」


尋常では無い発汗 荒い呼吸(いき)を立てつつ
カイ=ノーグ「…クク…マジで 俺は 危(ヤバ)い って 悪寒(こと)…感じ捲(ま)くってんだろ?実に果敢な女だ だが この 伝説(カミ) と 職徒(ヒト)の差は 易くは埋まン無いゼィ!?」


キーフェ「いつから 外身(ケモノ) を 英雄(カミ) と呼ぶような時代になったのかい?」


カイ=ノーグ「 全身…猿! やーめた 相手するのも 格 が下がるぜ 」

キーフェ「滅びよ 異界の魔物 ども」

カイ=ノーグ「おら! 滅光 おっ立てて ブッ殺スって さ」

コバルト(…この 野郎 どもが…)


キーフェ「私が偉大なる 精霊常駐師であることを 改めて知りたまえ」

波璃色(風)
緑色(木)
赤色(火)
亜麻色(土)
淡水色(泉)
金色(閃光)
と6大精霊炎を召還
キーフェ「そしてこれは史上最高の
精霊王との契約者たることを意味する」

コバルト「ふーん」

金剛(ギアマン)色(嵐)
翠色(森)
緋色(炎)
亜麻色(大地)
蒼色(海)
淡水色(氷)
橙色(雷)
純白(陽光)
灰銀(幻鏡)
紫色(精神)
赤錆(破壊)
黄金(力)
黒錆(虚無)
琥珀(時間)
漆黯(闇)
と14大精霊炎を召還

コバルト「俺のは無限の 精界服属ってやつでね
なんなら星霊でも降ろして 回天落星(シューティング=スター)やろうか?」
13の炎が消え
艶移りける
極彩の戟槍が登場
キーフェ転送して退却
コバルト「そんな
頓知も無い
空間移転じゃ
簡単に畳めるぜ?」
と戟槍をキーフェの消えた地点に向かい投げ
戟槍もその地点で消え
キーフェは逝った



ディアン(…逃げ…)
カイ=ノーグ「…! おっと 動いてんじゃねーよ!!」
と 左手から 赤紫の光彩が生ずらば 疾く振り放ち
ディアン の大腿を貫き まま 地面に突き立つ

腹の底から こみ上げる嗚咽
ディアン「ぎっ! ぐっ…」

暫く 愉悦を帯びた視線を睨め付けつも
カイ=ノーグ「……ふ〜ん 定めの種になる贄(エサ)って訳かい
じゃ 周末の刻(とき)迄 お楽しみは 取って置こうかのぅ〜?」



クラフェット「キーフェ とやらが 散ったか…どうや?」
ヴェルハイム「はい」
クラフェット「ほーう 新しい 軍鴨(イホウ)でも 見つけたか?」
ヴェルハイム「…はい しかして 未確定要素を補うが為の 試石 …
獅上の御威光を 横断で先行した次第に…」
クラフェット「そうか…まぁ 励めや」
ヴェルハイム「…御意」



3152年5月2週
クローゼルも
"雑草として氣にも留められず
無能貴族供に 踏みつけられる
無念の同胞達よ
今こそ
怒りの片拳を突き上げよ
そして
もう片手を
隣人の肩に掛けるなら
我等と供に
太平へと進軍せん"
などと謳い
イスカーナ領ウェルド州クリスワンド府
でかつてのリマジオ勢力を吸収し挙兵
翌日には
ガイ達と不可侵規定を交わし
共同で隣のランテ州を攻め落とすと
改めてイスカーナ征伐
三國協盟を結び
自分は三国の政務担当
として手腕を振るう
行政 クローゼル
補給 ズェイクス
前線 ガイ
のパイプラインは
イスカーナ大皇国への
破竹進軍を促した



「南方戦線」

3152年  6月 
逃亡中のスマヒノ と
異界の巫女デルフィ・サーナの巡り合い
スマヒノ ヴァテア ギルドの一員に
『皇龍』帰還、ラチェイシャ眠りより覚める

リリィ「法極 眇の瞳顕塔 珠連探廷 
喰渦(くろうず)の精舎堂 が睚使 
天災衛門 リリィ=サミラス」
ラヴィーザ「はい、よく出来ましたぁ〜」

3152年6月2週
イージス「禁断を破るには その毒を用いてやむなし」
リリィ 汗
「私にそれを使えって云う訳ね・・・・」
イージス「安心しろ 異界の法を知り 
我らが法界に沿うよう
訳した分身の新処法だ」
と一つの巻物を渡す
イージス「逆らえば 
刑部として
お前を始末する」
イージス「尚
それを習得した後
我ら眇の 元 天誅衛門にして
同衾たる睚吏を殺めし咎人
"逢刻魔"のレイジの
誅殺を手始めとせよ」

カイ=ノーグ
ロアカジナを強襲
レイジ
プティンギィは
頭上部をわし掴みにされ
吊るし揚げられる
「今後
俺を
崇め
かしづきな」

額に
従属の呪印を押され
カイ=ノーグの配下に
ギルド、禁を破りついに国の戦争に対し導師を派遣。ただし、その勅命はあくまで南方の野業魔の歯止めに従事
ロアカジナ、イスカーナへ侵攻。対外との戦争、内部の呪殺会の活動により衰えたイスカーナ南砦を攻撃
イスカーナ南砦
マンドラゴ リリィ エイク VS カイ レイジ
リリィ VS レイジ

レイジ「精霊道とやら・・・他力に縋る
あいも変わらず脆い波動よ」

リリィの手が刃物に変化
レイジの胸に突きささる

イージス「病みとは、飽くなきものだな」

ラシェイシャ「我は始原にして、終焉の童神(ワラビガミ)、
瞳顕塔と銘うつ者達よ。以後、言動を慎め」

となぜかレイジを空間転送 
己は次元乗去する

イージス 
「不測のことまでは 
処方にない・・・」
とリリィを空間転送
己も空間移転した

エイク VS カイ=ノーグ
エイレネイク 黄泉の奥義
空鍵盤(エスペリゼス=ゼロ)

死告精霊の群れが、対象の体を巡り回って
擦り抜けたかのような感覚
それは、術者は対象に向けて
瞬速の軟氣を放つためにおこる現象
その軌跡を霊化させた不可視の糸を
空中に残し留まらせものが
対象の体中の霊筋に匠に絡み結ぶと
操術者が琴弾くように指を動かす時に
相手の手足 体中の筋が
体内部で筋及び肉が切断される必殺奥義
腕 足 二の腕 もも 背中 首 指
そして 脳内血管
第一の伎「魂の爪弾き」
第二の伎「死への連弾」
最終伎「即興葬瞑」

カイ「黄泉が死告精霊王 
ウグ=フォーシス
古くは貴様も
異訪の力のもの
所詮 黄泉界とは
死せる霊人皇の殺めし真魔が
かけら餓鬼の群れが
流離う溜まり場処
曰くば この世に及ばざる
ゴミクズの箱・・」


満月の夜に香る甘媚な風は、生き物に狂氣を促す魔厄(マヤク)の吐息
太羅の影響が今でも地中にうもれ、
それが"触"と云う地熱となって地上に現われる

エイネレイク「すべてを失い
ただ一つの恋を・・・
しているだけ・・・
なのによ・・」

マンドラゴ軍 敗退

"奴ら"「 発動
喰ムトハ最上ノ愛情ヒョウゲン」

歌姫の帝より頼まれ、バルシェラことゼルミオン−
『八の魔王』再び歴史の舞台に立つ
『八の魔王』"捌餓巳"を呼び覚まし"獣"となりて、
スローベルの平原でレイジ−『阿修羅』、狂神魔使−『混沌』との戦い
スローベル平原一帯はこの戦いにより魔界と化す
『羅殺』を持ったラヴィジ−女神のかけら−の介入で持久戦へ

ガイ=ファスピア「ドール、貴方の命が欲しいな」
ヘリオドール「・・・
はい、今ここで
この素首を落し
それを示しましょうか?」
ガイ=ファスピア「・・・
裁きの雷槌は落され
イスカーナは、滅ぶ時が着た」
ガイ=ファスピア「さすれば、
貴方は将として
この必殺の軍団を率い
皇都を望んで欲しい」
と 後ろには静かなる
蒼備えの弓軍団 
千騎が控える
ヘリオドール「これは、まさか・・・」
ガイ=ファスピア「そう、
ウェルドの旋風騎士団"剣峰千騎"
その姿は見えず
どことも音無く
現われては勝利を射止める
幻の・・」
ヘリオドール「(微笑)暗殺軍団、
大将狩りの"切り札"
ですね」


閑話休題「精霊人と神帝国の落し子達」
真魔 四凶大罪
"暴力"狂公   ヌゲムルブ=アークロード 
《滅霊の一夜》以前より破壊の妖魔として存在し、長きに渡り火付盗賊快楽人斬り軍団の頭領として人心を脅かす。真魔を盟友に迎えてからは、悪行の絶頂を向かえていたが、とある一介の剣士"聊"の所持者アムウ(後のアルサイス=ファースト)只一人により、百万の軍団と共に討伐されたが、(その後、真魔も霊人皇に封印される)古今の蝕化に共鳴復活、より狡猾な性格に変貌、ヴェルラーンの意志の継承者たるエイクリューネの血族の謀殺を模索中、ルクセルダンと遭遇、これと手を結び人心を掌握して叛乱軍の編成の補佐をする。ルクセルダンの乱終結後、又、行方不明に。

(第一期神帝国エル・ルーン創立期、初代ルーンの剣の筆頭騎士 兼 霊人皇軍最高司令官"初代御剣" "霊人皇の右腕"アルサイス=ファースト、次代の後継者"左腕の御剣" "詩聖騎士(エイクスナイト)"のヴェルネス=ゴートの師匠、ヴェルネスが霊人皇軍最高司令官"御剣"に就くと"聊"を譲り引退、霊人皇の死去直前に病にて死去)

* 御剣の冠称
1."前武"アルサイス=ファースト
2."律武"ヴェルネス=ゴート
3."改武"オトファンテ=ジークマイト(第三期神帝国後期〜第四期神帝国前期のルーンの剣筆頭騎士、暫定宰相。世界の混乱により堕落していくイスカーナ貴族の解体と、国民の中から官僚を選定する民材導官法を設定。騎士の鍛錬の一環として、宮廷内での形骸遊戯と化していた六召精霊觝技大納会に剣術、武術および民間参加を取り入れた後、宮廷閣僚の叛乱が勃発、それを鎮圧したのち宰相職を返上して野に下る。実は、第三期神帝国エル・ヴェレニィの神帝が正史の精霊人ではないことを、当時のエイクリューネから聞かされ、正当の後継者たる精霊人を捜索。ルーンT世の母にあたる精霊人を発見、おまけにルーンT世の父としても著名)
4."靭武"リマジオ=クォーテス

"異信"妖鬼伯爵 ジェイガウーンズ=イルタ=サタナキアード
《滅霊の一夜》より妖魔軍団の参謀として現われ、主君・真魔の幽閉後、真魔の死肉を喰らい行方不明。フィレアンとデュリアートの祖先に分魂転生。

"猟色"残酷侯  カイ=ノーグザヴィ=ニーオグロゥジャ(カイ=ノーグ)


"背徳"魔軍元帥 女怪 エルドル=ファンスメルダ
カイ=ノーグザヴィ=ニーオグロゥジャの娘、《滅霊の一夜》より妖魔として現われ、憧憬・真魔の幽閉後、逃亡 別名 クーンズジェミナ=ウェレセリアーミラ(第三期神帝国エル・ヴェレニィ"偽神帝" ロザフィレオ=ドレスの母、当時クーンズジェミナは賭博師(ディーラー)"アルカナ=フェイス"として時代の影で跋扈していた、ロザフィレオの父親は元羊飼いで奴隷・麻薬商人として裏世界に君臨していた女性格の精霊人リュードック)に転生
そして、リュードックとクーンズジェミナの間には女子がいて
それがウェレセリアーミラの姓を注ぎ、一族の長老(なぜか男で爺ィ)に引き取らせた。
そして、第三期神帝国最後の神帝ロザフィレオ=ドレス三世の皇女がアカリネカ=ドレスで、女性格の精霊人の継承者、母親は地底竜人帝国の竜女帝アナンザ(精霊大動乱に乗じて地上進出を目論む、前竜帝モードリオデの政策で、ロザフィレオ三世に娘アナンザを嫁がせるが、ロザフィレオ三世の突然の触乱により、アナンザを奪回、モードリオデはその際にロザフィレオ三世の剣"慕黒"に斬られ消滅)、2600年の精霊大動乱の際に乗じて、アナンザはアカリネカを地底にかくまい、2835年にアナンザは石化鱗病で死去、アカリネカは地底竜人帝国の女竜帝となる、そしてロザフィレオ=ドレス三世の皇太子レムサレオの息子こそ、ラーグレオ=ドレス。"慕黒"を手にし2900年代大陸中に暗黒時代を撒き散らし、2987年にアカリネカを殺害しその地底竜人帝国を壊滅させた"虐殺鬼"ラギ、そのラギの捕虜となって、のちのに地上へ追放されたアカリネカの娘こそイザリネカ=ドレス、女性格の精霊人の継承者である。イザリネカはその胎内にラギの子の身篭りを知るとその赤子を転生。クバンセリンの奴隷工夫の娘として誕生(ラヴィーザ)ラギは2998年、その根城としていた地帝国にふらり とやってきたリクワイゼル一団に襲撃され、その洞城は"恨みの狭谷" にある"象牙の魔洞"と呼ばれ、現在は禁入区に至る。

・ ロザフィレオの直系がラヴィーザ

* 第二期神帝国エル・ラウスの最後の皇太子がデュラリューベル。母親が触化したままデュラリューベルを産み、両性不具、できそこないの詩魂(滅びの唄)、に覚醒遺伝(初代エイクリューネの血も引いてるからね)、二代目翳流宗主"神を欺きし者"がその精霊人の能力を摘出しようと画策し、父王を殺害。デュラリューベルは逃亡、精霊人としての能力は、デュラリューベルの姉の子が"目覚めた"のだが、神帝国王家はこれに刻呪を刻み封印。"神を欺きし者"は精霊人の能力。それは、精霊人の死後、その血族がその能力に覚醒していくという伝承を聞くと、その息子たるデュラリューベルを翳流総力を挙げて消息を追いつづけるが、"神を欺きし者"が歴史の表舞台から消えるとと、姉の子が封印を解いて神帝を継承する。デュラリューベルは王宮に帰らず、声を封印し死地を求めて長きその命を流離い続ける。



「禁断の狼天使」

リークレッティの瓦礫捜索
リリィ、ある波璃瓶につまずき
ころころ
と瓶が転がり
瓦礫に激突
瓶の蓋が開き
けむり もうもう
青年登場
「この屈辱、かならず晴らす」
「先ずは、情報収集だ」
と指輪の宝石の台座をずらし
ギルドの太師の元へ
次元大乗する

リリィ 尻餅のまま
リリィ「お、お礼ぐらい言いなさいよぅ〜」

一瞬して太師の眼前で
膝をつき地に付かんが
深々と頭を下げる
ギアフェルグ「なるほど
懲悪の
識別は
完了しました」
ギアフェルグ「あとの天下の奉りが
繕いはすべて  この小生に・・・」
頭をあげるギアフェルグ
太師「武運を・・」
とギアフェルグの手をとる

永遠の刻印(不死)と
双天狼牙(永遠)を掲げ
クローゼル軍団に切り込む
ギアフェルグが覇動の闘氣に
兵が道を譲っていく
クローゼルの眼前にまで
爆走し
その首を斬罪


その知らせを聞いた
ズェイクスは
イスカーナ西の
カナザートの砦で
ウェルドの制圧を狙う
ギアフェルグと衝突

「みごとにまで
鋭き軍団だ」
「だが 
零に
変える力は
この
俺の
腕にありぃぃぃ!!!!」」

双天狼牙を水平に構え
一氣に前方へ突き出す
天狼大波動
炸裂
ズェイクス
砦ごと
爆死
ギアフェルグ
単騎で制圧
しかし
ガイ軍の
剣峰千騎によって
宮廷はすでに炎上


ヘリオドール「生ける屍魂(ドール)いいんじゃない・・・
せいぜい美しく滅びるがいいさ」
そして後ろを振り返ると
うやうやしく膝をつける

ガイ=ファスピア 登場
ヘリオドール「あとはどうします?」
ガイ=ファスピア「それは・・」
とヘリオドールに目配せすると
彼女は立ち上がり
その刹那
互いの唇が
重なり合う

暫しの時を紡ぎ
ガイは体を引くと
ヘリオドールはガイに
初めて"願い"を掛ける
「私も貴方に
なりたい・・・」
ガイは言う
「今は
この唇から伝わる
貴方の温かさで
この世界を導いて欲しい」


そして
ガイは
ふと
己の記憶を追った

宮廷の玉座に座る神帝
跪くガイに話し掛ける
「ガイ、朕にもはや精霊人皇としての力がない」
顔を上げるガイ
「皆には隠しておうたが・・・朕には既に子がおって
そやつが誕生の際に 力が移ってしもうたやも・・・」

(神帝の命にて
当時7歳の
エイクを誘拐し
監視、場合によっては
殺害するため
山に篭っていた)

刻印の翁ブラスウェル「ふん
様はつじつまが
合えばいいのじゃよ!」
と熟睡している
子供に痛み止めの麻沸札をぺたり
その才能力を封刻することで、
神帝に精霊支配権は戻る


神帝 玉座から立ち
ガイに錫杖を突きつける
神帝「・・・いづれは
朕から"力"を奪い
目覚めるには変わりない・・・
もうよい 山修行
ごくろうであった」


神帝 暗闇でガイに
背を向けながら
神帝「黒の一番剣
隠密頭として命ず
ウェルドの太守 
リマジオ=クォーテスを闇夜にて
合い果てども 
其れを葬むれ・・」
神帝「・・・無論 
相手はあの御剣
生きて戻れぬことは必定
ガイ よ
いままでよく
朕に仕えてくれた
礼を言っておく・・・」

ガイは
己の肩当てに
手をふれながら思う
(あるいは
この傷こそ ふと
我 に目覚めさせた
かも知れぬ
お前は人形じゃない
生ける人 であると・・・)



「戦略王散華」

時は少し遡り
場所はある洞窟
水槽の水として
溜まる"彼ら"
鏡越に映るシオン
鏡の中のシオンは
"彼ら"の芯に響く声で口開く
シオン「祖父にして
父なる妖魔の王リクワイゼルの
奇性児シオンの生来の触とは?
この肉体の異常
精神早熟成長の
謎を解くため
"奴ら"の中から
異人"コバルト"の力と
触魔"カイ=ノーグ"の力
に賭けをし
あの城 襲撃の際
ラチェイシャの出現と同時に
シオンは影回廊を"コバルト"と"カイ=ノーグ"にしかけ
リマジオ(それでもラチェイシャは
"われ奴ら"より先に行動している)
"彼ら"を拉致した次第にて・・・」
水槽 破壊
ででくる"彼ら"
"彼ら"「・・・てめぇ、俺に入ったのか?」
シオン「所詮
生は闇の中 
忌み子
同類の
バケモノですよ」
カイ=ノーグ「・・うるさい回虫(ムシ)め」

答え:
シオンの本体はコバルトの霊脳に寄生し
その再生能力をもって生き長らえ
シオンはコバルトの"感覚"に寄生し
己を"聞コエル"だけの識別の中に隠した
あとは幻像交信を用いる
(幻像の中にしか移らないシオン)



"彼ら"はガイを吸収

院前でカーンゴルム
カーンゴルム「既に丸裸の
戦略王としては
凶つ玉を
道連れに
砕けないことにはな・・」

彼ら「無駄だ
   貴様も
   只の
   エサに
過ぎない」

"彼ら"VS "太天位"カーンゴルム
とその軍団
この戦いで
カーンゴルムの軍団は壊滅
カーンゴルム「・・・貴様等、やはり覇権ではなく
滅びを望んでいるのだな?」
"彼ら"「そしてこれがお前の力の限界、
非力を知るなら屈せよ」
あとは声に出さず
無言で自滅していくカーンゴルム




「蓬密院強襲」

シルバー「こうなったらお姫様 
僕と愛の駆け落ちを致しましょう」
一瞬 みな沈黙

べしっ

べしべし

とシルバーは倒れる

リリィ「アホ」
ラヴィジ「バカ」
バルシェラ「まぁ 肝心の標的が
逃げて消えたとなれば
奴は
この都 全民の虐殺
に入るだけだろうな・・・」
エイクリューネ「皆様、これまで
ありがとうごいました
もう これ以上は
迷惑をかけられません」
リリィ「いえ 自分のもの好きで
勝手にやっている
だけですから御心配なく」
ラヴィジ「俺に聞くなよ
極上の獲物がアレなら
イキまくりの
血祭りを楽しみたい
だけだからよう」
とエイクリューネは
既に復活しているシルバーをみるが
なにやら 皆と離れて
空を見ながら
両手で指折り勘定に御執心
シルバー「やっぱ ああ来たら・・・来る前にアレ・・・
・・・でもアノ技はちょっとつらい・・・」
エイクリューネはバルシェラを見る
バルシェラは視線を落とし
フッ
 と微笑っただけである



"彼ら"発進
エイクリューネ
詩魂を開始

"彼ら" 瘴氣を大放出
バルシェラ「ハハ 改めて
タイマンじゃ
勝てる氣がしねぇな」
シルバー「当然 最初から逃亡だけが
最良手段なのですから」
といいつつ
シルバーは点帰が"彼ら"に渡らないよう
ラヴィジの隙あらば
かっぱらう 体制を逃がさない
ラヴィジ「まったくあんた達、最後まで
ダサイのかよ・・・」と
暗黒の蛇矛刀を手に取る
ディアン(私は意識あるまで
皆に完癒緑を施しつづけるから)
リリィ(正直 この 
すっとこどっこい な面子の中に
導師がいてくれて助かりました
私は巫公様の周囲に
天閻雷嵐渦を唱えた後
私に出来ること全てを
ぶちかまし 続けます)

ラヴィジ「はっ? バーカ 周りを見てみなよ」
とラヴィーザ(土)の周囲にいる面々
カルクレアー(雷)
アヤメ(冥)
フローネ(氷)
アンジェリーナ(風)
ルカ(炎)
イークリナ(陽)
リリィ「(あら、聞こえてた)・・・!あっ まさか・・・」

冥門の臨界(マクス)を全開せよ
風門の臨界(マクス)を開放せよ
大地門の臨界(マクス)を開放せよ
炎門の臨界(マクス)を開放せよ
雷門の臨界(マクス)を開放せよ
氷門の臨界(マクス)を開放せよ
生命門の臨界(マクス)を開放せよ

七大霊門臨界渦

リリィ「うわっ 強烈」
ラヴィジ「くらいやがれ〜」
シルバー「おや まあ」
この精霊単門 再極呪文の大波動竜巻は"彼ら"にめがけうなりをあげる

バルシェラ「だが、たとえ
最大単門とはいえ
その要を概ね知られた
同士の戦いでは・・・」

・ ・これの18R版を受けとめつつ
"彼ら"はゆっくり前進して
両腕でこの波動を抱え込み、
じゅん
と抱き締めて散らし
その波動を放出し返す
カルクレアー
アヤメ
フローネ
アンジェリナ
ルカ
イークリナ
は己の張る障壁も砕かれ
HPは半分に減少
障壁の張れない衛侍の殆どは消滅
壁防を張った術士も再起不能の重体
"彼ら"「絶えぬか・・・
よく鍛えられていて 結構」
で後の人たちは
何某の防御結界がついている

エイクリューネは
予め結界域に
リリイは追撃の弾幕
ラヴィーザは矛刀で波動を受け流す
ラヴィーザ「はっ!じゃ俺の血縁の
精霊人の技でも駄目だってことか・・・って、おい!」
ディアンは障壁が砕け
口から
つつ
と流血しその場に転倒
息はあるようだ
ラヴィーザ「くっ 人間捨てなきゃ
化物はヤれねぇんだよ・・・」

バルシェラ「やはりアレも
出鱈目だな」
と体の中に波動が進入
一瞬 体内で発光すると
またもとの通りに
シルバー「(剣を抜かず、神器の結界能力に専念)所詮 
自然にある精霊力の限界でしょ?こうなると解ってたのだ
くわばら くわばら」
と見事防ぎきる
その後 皆が
幾技を繰り出し
牽制すると

エイクリューネの眉間より波紋発動
エイクリューネ「あまねく
幾天のかみ星霊々達よ
我が祈りに応じその志葉を
このフランティアールが
大地に集える乗雲の神渦
として降りたるに謝す」

バルシェラ「ふう やれやれだぜ」

エイクリューネ「その大いなる
恵みの集まりに
わが詩魂を鍵にして
その堰を放たん」

とエイクリューネは"奴等に"対し
眼を見開く


エイクリューネ「
汝は
創造にして破壊の使者
異鳳天使の燐光
屍魂に秘められる
蝕魔の刃を引き出し
偽りの記憶を植え付け
蘇る異界の獣影

天を  裂き  曇らせ
地を  壊し  滅ぼす者
人を  害し  辱しめ
心を  侵し  蝕ばむ者

己が世界の野望が為
この世の絶望を嘶くもの
汝が芯命
我等
あるところの

絶対禁忌の界より出でし
この世界が痛みの種源
汝よ
その在を
無に還すことを
吾ら
エイクリューネが血焔は
此が大神
ヴェルラーンの
意志として
この
天河の神渦に乗せ
強く
ツヨく
願い
祈る
イノルル・・」

"彼ら"「くっ・・・・これは・・・」
"彼ら"は
エイクリューネの詩魂によって
"消える"ことへの
痛みが走り

即 
手刀で空間を裂いて
次元廊脈に
跳び乗り去った

バルシェラ「あんた、只のバカじゃ無かったんだな」
シルバー「ふふーん 格好 よけりゃ 何でも出来ちゃうのさ」



只 暗い空間

コバルト「まだ、たりねぇのか
・・・何が?
・・・守れねぇのかよ
・・・これじゃ
・・・終われねえよ・・・」



「砕け陥ちるとき」
小高い丘の上にて
煙を揚げる皇都を見下ろす
クラフェット「はは、なにか面白くなってきたぞ、おい」
ヴェルハイム「はっ・・それが、あの・・・」
クラフェット「?・・そうか
アレがそうなんだな
・ ・・だったら、それを早く言いな!」

尊上煉獅クラフェット「我が精舎堂が幕下
断罪衛門の睚使 
全てに告げるがいい
我 閻鎖が護警鐘守
クラフェット=ルースレスの銘において
勅命を降ろすと 
それは
違訪の彗星鬼
コバルト 
奴は 
万法の天敵 也
これを
すみやかに討てし
実力の者達は
その天罪を断つ
閻鎖が使役の約
太在への忠 
余への奉心
が三識をもって
可及隠密に果たすべし
ということで どうだ?
我が僚内とやらの
太政の忠犬
無論
貴様では役不足
己の器量を測り違えるなよ」
ヴェルハイム「・・・ただちにもって
皆に伝えまする」
と ヴェルハイムは消えた

クラフェット「まぁ、全滅がオチかな・・・」


蓬密院前にて
カイ=ノーグ軍登場
しかし 全滅
その理由は・・・
戦場に立つ
ぼろぼろの神帝
ルーンの剣 戦死か
もしくは
裏切りは
神帝自らの処刑
死屍累々に
現われるは
ギアフェルグ
その間に
リマジオ 出現
剣を抜くギアフェルグ
ギアフェルグ「・・なぜ故に?」
リマジオ「それは法師として
神帝を守れとの命にて」
と剣を抜く
ギアフェルグ「・・・了解
それは二つの太意を
一つの斗いで裁く刻なり」

敏はリマジオ
しかし
神狼も寸前で
顕来すると
オオカミのアザトは
全てを呑み喰らい
リマジオ
に襲いかかる

リマジオ消滅

ギアフェルグの眼に
つう と 涙
ギアフェルグ「お久しぶりでした、
我が師匠・・・まさか
こんな再開であろうとは」
と今度は神帝を睨みつけつける。

ギアフェルグ「神帝よ
我 眇の法師 ギアフェルグは
護法を司る局生の一枝として
 民を預かる武王家としての
汝の不能を誅する」

自分の首に剣をあてがい
ルーンZ世「誅告、天意として賜った」

とまま首に刃を滑らせ自刃
それを見たシルバー
戦場を駆け抜け
「陛下 ご自刃
陛下 ご自刃〜」
と転げ回る

指揮官 レイジ
プティンギィ
消息不明

ルーンZ世
死亡

帝政
消滅

戦いは
終わった

夕暮れの海岸
陸地の遥か向こうに硝煙

ミニオン「
ずっと
過去に
愛を欲した者は
唄う

それは
あの方への祈りと
あの方の
愛する者達との

遥か未来への祈り

それは只

 取り合える手と

 認め合える眼を

持ちえたならば」

衛士A「どうなされた」
ミニオン「いや・・・なんでもない
人とはかく不器用で
悲劇を興し続ける
生き物なのかなって
泣けてきただけ・・」



夜は更けていく




「再業」

十二閣直前

荒野に晒される半死のリマジオ
剣峰千騎の面々登場
「閣下、今度こそ我等の為に
生き延びてもらいますから・・・」
リマジオ「解かった
が しかし
まだ無念が
残っている・・・」
それが先だと
瞼を閉じ

魂は 飛んだ

"奴ら"+αで完全復活
黒甲冑+11本の
骨身の翼

カイ「生まれつき
"乙第"に生きる退屈さか・・・
 クク"半端"で 結構
結局 お前の才は
ウラギり コワす
だけの 器 」

(名答です この際 
一層のこと
あの御方(ジェネリラ)の想う所の
 異法の天災(カタストロフ)を 再現 してあげたら
どうです?
あなたのその器量なら 
風塵もないことでしょうから・・・)


「クク・・ キミハ
心モ
身体モ
病ンデ
ナイ
タダ
触ニ生カサレタ
ブザナ 肉 ヨ」

「わらウカ・・コノヨヲ 恨ンダ
舞エナイ
モノ・・
ソレモ ボクノ エサ ノヒトツ
コノヨノ ハテ ニ
キョウ味ガ
アル ノダロ
魅セテヤルヨ
セイゼイ
オドリ ヲ
タノシンデ イナ」


帝、シルバーを世界の始まりへ詩送する
イージス vs 歌帝の貢献役"時鳳(とききざみ)の鐘守" リジェリア
イージスの体内から神器"キルギレアンの瞳(ペインズ)"を取り出す
イージス(寄)生命の封印を解かれ
ジェネリラへの叛意を開放
砕けた翼の生えた"奴ら"リジェリアの前に空から出現
笑いながら"キルギレアンの瞳(ペインズ)"を渡し
キルギレアンの瞳でヴェルラーン→エイクリューネ→詩魂の血脈の力を弱める
"奴ら"はリジェリアを一瞥し、空の彼方へ
ギルド、完全にリジェリアを反逆者として
彼女に群がり現れる
リジェリア「久々の超VIP待遇扱いね」
幾多の魔法の雨あられ
人形も追撃され、消滅
分魂は"妹"には"見せない"ポリシーの為 保留
グルグル巻きのリジェリア「あー汗臭」
しかしクィーンベイリス(ヘリオドール)は
すでにジェネリラの支配を離れ
リジェリアを天翔船の錨に引っ掛けて逃亡、次元跳躍
クィーンベイリス「(舌をペロリ)少しは、生身の味も知ることね」
リジェリア「フフ、だったら貴方の様に
快楽の海 情熱の客船とやらで
夢見心地とやらを味わえるのかしら?」
リジェリア「・・・パス!
氣が付けばその船底の継ぎ目を見つけ
ついつい穴をこじ開けてしまうのが
私が私たる由縁で
気に入っている私自身だから」

* 二人は悪ダチ?

ジェネリラ、マファーレンを呼び戻す
GUY、帝の別邸(隠れ先)を襲撃

リリィ、フっ飛ばされ壁に激突

GUY、リュイスの冤命を条件に
帝は無抵抗で散華。リュイスを誘拐

"奴ら"よりサタナキアード「となるとアレは
動き出しますかな?」
"奴ら"よりイザリネク「アレって、なあにぃ・・・
楽しめる獲物かい?」
"奴ら"よりリクワイゼル「今、付けている
木偶の仮面を取り外せばの話だ」
"奴ら"よりウツセ「かつてが、古の魔神の影
馳走に足ることを期待する」
"奴ら"よりカイ=ノーグ「来るさ
でなければ
ただ腐り朽ちていくしか
価値のない器さ」




"奴ら"「お前は白き華
咲かせようとする
小さなつぼみ・・・
焼き付けろ、
これから興る全ての悪夢を、
刃を抜き戦うという現実を・・・
そして目覚めよ
紅き妖華に・・・黒き果実に・・・」

リリィ、瀕死から復活

リリイ「お前は、
この不確かな世界の中で、
私がたった一つ、
手に掴んだ絆さえ
奪おうというの!!」

カイ=ノーグ「"私が"か・・・上出来。
かくも、俺たちに向けられた
衝動(オーラ)が注がれ、
氣が充実してくるぜ・・・」
リリィ「なに、言っているのか
解からないわよ!!」


リリィ「たった3体の分身・・・・いいわ」


リリイ 三十数体の分身が
三十体のイフリートを召還
コバルトは身の丈 百八米はある
榮星霊の炎嵐巨人を召還
その口から発する
星霊子砲(エトワール プラズマ キャノン)でイフリートを
リリイごと一掃

リュイス吸収
コバルト「分け身も
数に頼るとな
質の濃度を欠いちまって
意味がねえんだよ・・・」
"奴ら"「リュイス・・・お互いに助け合わないかい(ガイ)
私にも(リマジオ)・
僕にも(ガイ)
俺も…(コバルト)
守りたい人がいるんだ・・・」
コバルト「ああ 
お前の大切なものを守ってやる・・・
一度だけ」
カイ=ノーグ「次は殺す」
とリリィ そして残された
帝の『麒麟』を空間移転する
コバルト「だから、お前の力で
・・全てを救ってほしい」
とケープ『揺香』を取り出し
リュイスに纏わせる



クバンセリンの地下
水闘技の間
タルを担いでくる"奴ら"
噴水に投げつけ
像も樽も粉砕
樽から おびただしい霊魂

それらは穴に吸い込まれ

ラギ復活
「ありがとよ
じゃ
腹ごなしに
殺ってやるか」
VS"奴ら"

"奴ら"
ラギの頭部を片手で
わし掴み
粉砕

シルバー、『世界』の光と闇を知って帰還

シルバーに向かい
コバルト「お前とは 戦いたくなかったがな…」
リマジオ「我が信念の剣を、折れるものなら」
エイネレイク「だれでもいい、俺を殺してくれ!!」
ラギ「"美しく"滅ビるんだろ?」


奴ら"「
血ガ 舞ウノハ 好キカイ?
ボクハ 首ガ 飛ブノ ガイ イな」


“奴ら”「十二閣で待っている」



第九十七番 栞吟

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