時は BDC(大陸前歴)7999年
場所は 揺籠星系星団 第三殖民衛星 バレイニヒルにて

斯乾火水=弥坤(シキガミ・ミサキ)「喧嘩一擲 対乱本望 暗殺なんて、勿体無ぇ…」

ミサキ「なンだ 弱ェー弾丸だナ オイ? 
それじャ 俺の胸襟(ハート)と芯蔵(ソウル)は 衝(つ)き抜けねェ」

ミサキ「ブッ壊す訳?避けて通るの、面倒じゃん」

ミサキ「喧嘩と俺なら、俺は 俺以上に喧嘩好き」

ミサキ「別に シバく刻(トキ) テメエらが ウゼェ 弱ェ 訳無ェよ」


一の罪.ミサキ S級犯罪人収容所を襲う
ニアストロテス「この烈光障壁(レーザーシールド)も所詮、霊子の産物…形体を為す孰れの模様も、必然と解れ散り逝く鍵穴(あな)線筋(みち)ありき…」

同時に クライス派 コクエン 逃亡
ユウアイカの標的は アレ

ユウアイカ「(湿氣モクを噛みつつ、前髪を掻き揚げて)正義だ、懲悪だ…それは、何を基準にして云ってイルのカイ?」

ユウアイカ「善悪、知ったことではない。只、ムカつく、その薄汚ねえ根性に、痺れマクる キツイ烙(ヤ)き 擂(イ)れてやる迄、氣が治まらねぇ…」

ウェイン=カイキ( 汝ノ与奪 吾ガ懐中ニ 有レリ )

ユウアイカ「これは…素敵な悪夢じゃない?」

にらみ合いの両者


ニアストロテス「貴方は 何処へ行く おつもりですすか」

パピシャス「 フフ …コノヨ を 面白く 過ごすには
面白み に 欠ける 連中を 間引き尽くして仕舞えばよろしい …」

ニアストロテス「おやまあ…」


レディ=キルギリ「あっ! ムカツク 俺より先に 襲いやがって」

ミサキ「俺 横切って 最強 語るゥ?
吹螺(フェイク) ブッ放云(こい)ってンじゃ ネェよ!?」

レディ=キルギリ「ハン!上等さ」


ミサキ「俺より反応が 速い ってか スゲーな」

レディ=キルギリ「…なっ?……頭の右上、撃ち抜いたんだぜ……死ねよ…」


ニアストロテス「 トップ アイドル チェリーハンツ=サユリ=イザりん
その百年の座を 保ち続けるは パンク & ロリータ の極限 と
彼女の虜となった 童貞達の活き血の 愛飲ライヴ にありましょう…」



イザりん「みんな〜! ボクに お命 ちょ〜だい ニャ!?」

一同「 アイ アイ サー ( ´д`)/」

イザりん(ヴォアロフェミア)「ボクはキミたちぃ〜!? ボクたちの 揺籠星 って 他の星団から なーんて 云われてるか知ってる〜?」

イザりん「 当 獄 生 臭 活 境 」


ジェティ(ゲタイティア)「詰めらば アノ 女(あま) の 陵墓…揺籠なぞ 颯爽 と 爆(は)ぜてたまえば 宜(よろ)し…」

震響王「魂よ
先ずは 鎮まりて心眼を開き
次に  芯より精を震い興こし
果たして 大氣 と 大地に
大いなる意志(イノリ)を響かさん」

『爆炎球』『機雷砲』『迅風旋脚』…宣言(意識の確立)のみで詠唱は不要

ウデタート「留めたいのか?急きたいのか?
(腕を×交差)ブー 時とは
留まっている し 急いている もの でーす」


フィン「いい風だね」

フィン「萌えてるじゃん」

フィン「美味(ビミ)じゃないね」

フィン「まっ、これも 風向きアリ かな?」

ミサキ「ほぉ〜 運動方向を瞬時に反転させることが出来やがるのか… 空 を支配下に置いてるとは、面白れぇ〜な〜テメェ」
向日葵色の髪をした美童は 微笑で其れに応じた

ミサキ「アア!?人生に本氣(フル=スロットル)を込める位なら
滅死(おっち)んで 果て(くたば)るってカイ テメェは ヨゥ?」

フィン「ん♪ 其れが ボクの 唯一の 無駄なる信念(ポリシー)ネ」

フィン「じゃ アテも無い 何時かの 亦に…」
と 眼前に
妖獣(ケモノ) ミートスライダー と ボーンブッチャー


ニアストロテス 電波ジャック
ニアストロテス「目覚めたまえ 既に星団大戦は開闢を迎えた」

ニアストロテス「これが形骸の科学に専ら傾いてはシンの姿を見失い 人体の原力との調和を破棄したモノ達が破局の果てである」

ニアストロテス「みよ この惑星(ほし)は 只 一基 の新星人にて滅ぼされようとしている
 同時に これが 自意連然の法理(ララ=ラアライラ) に目を伏せ 定識と云うぬるま湯に浸りきった 旧星人類 が盲造による小手先の文明利器(テクニカル)に傾倒せしめた顛末であると 後世の歴史に失笑を浴びつ記される事であろう」

ニアストロテス「吾が植星の同郷達よ 今こそ その懐中に隠し持った肉弾の刃を晒す時機の到来を迎えた 監主星に反逆の撃牙を衝き立てよ かつての 華 を取り戻すがいい!!」

ニアストロテス「吾が指さす方向にこそ 真の晄が差し込む事を 善く見知りたまえ」

ニアストロテス「私も一介の闘志 故に前線が一番の司令室である」

ザンクギール「臨法議会は満場一致
       即 可及的施行を求めん」

レイゼン「緩慢たる長命による修練不精が原因か
妖精種全体に及ぶ生霊力の衰退
聖帝位が儒命人の座に渡るのも必然 か…」

嬉々として
ミサキ「 よ〜よ〜 何処で ソノ 
 圧倒的敗北 からの 撤退戦ってヤツ ヤってヤがるンだぁ!?」

耳栓受信器より
シャラウェル「 結果は 逆虐殺 …掟破り ですね」

襟章送信機

通信官A「現在 直線を保持しつつ 周囲を適度の規模にて 
破壊活動を展開しながらも こちらに向かっております」

特務公安一課長チェーズ「…怪獣かよ」


画面向こうの影「 新三原則の一つ
 人塊兵器(アンドラピス)を
 完成(パアフエクト)させてはいけない
 それを 自己満足 が為に 侵犯した人類の敗北だったのだよ…」


ロイス「目標には伍人で組んで懸かれ」

カータス「了解」

シャラウェル「了解」

ハムテック「了解」

フィーア「了解」

ミサキ「束だろと 何ンだろーと 銀警だろ? 歓迎するゼ」

ミサキ「テッメェ…腰に面白ェ イヌ 飼ってるじゃねェか」
じゅ…ぶちぶちぃ
指を突き込む儘 シャラウェルの左肩を引き裂く
シャラウェル「!!…グッ」

ミサキ「技 磨いて 出直してきな」
びしぃ…ざりっ
一蹴 を繰りだし 側頭部を撃ち衝けば
シャラウェルは 地面に突っ伏し卒倒する


チェーズ「……遂に 国防軍が 動くぞ…」


ミサキ「バルカッゼるぅ?」

ログ=ユデイト「はい 遍(あまね)く諸星(カミ)を旱(てら)す
妖精(ヒト)の皇(すべのおおきみ)を銘乗る英霊(ヒロル)が逸柱です」

ミサキ「確かに イッ てるね〜」


フィン「時給 六銀貨五銅貨 で 魔神達の駆除 って云うアルバイトがあるけど」


バルカッゼル「愛 だの 正義 だの、その青臭い信念は、別に嫌いじゃないぜ。ただな、恐怖…絶望…そのイジケた雰囲気が一番、ムカツイたりするだけのことさ」

バルカッゼル「封印?まるでそれは、アレに ビビッてた、みたいな物言いだな? 俺とのタイメンにビビる、ヘタレたアレは自ら バラバラ になって行方を眩ませたのさ」

バルカッゼル「正義を知らぬというなら 先ず 正識(タダシキ)を教えてやろう
他が命の為 在りて 美
美しき 我 在りて 義
美しき 道 諭して 善
美しき 路 継ぎて 秩序
正義を邪(よご)し腐らす意志(イノリ)それが 触悪(アク)
感情霊(オモイ)に左右されず 芯魂(タマシイ)を以て
触悪(アク)を浄(しず)める意味こそ 正義 さ」

ニアストロテス「 ウソ マコト その虚ろなる仮面(ペルソナ)に潜らせたる 君達が君達たる調律とは 潤(うる)われること無き 争 と 乱への渇望、其の深淵たる禍津霊(まがつひ)に焦がれるが侭、唯在るものども…まったくにもって、救われない、いえ、救いさえも求めてはいない、霊魂の亡者達が群渦の果て と 観受けてみたが?」
ログ=ユデイト「流石たるは、此方の妙境士であらせられる…」

レディ=キルギリ「テメエら、訳、解かんね〜」


ミサキ「…オイ? この嘘臭ぇ 何ンか この 全ての種
テメェは とっくに知ってるンだろう?」

ログ=ユデイト「例えば 貴方が死を迎えるとして その魂の行き場は 地の果てでしょうや 天の頂きにあるでしょうか…」

ミサキ「其の 下らねぇ問いの裏にある テメエのコレクター趣味には興味も湧かねぇ が 一度降した連中が また面白く凶悪に 活き還えるんだったら 最高だけどな?」

ログ=ユデイト「フフ そう云う方向も有りと致しまして 現在 味料を捜索中 です…」

ミサキ「楽しいネェ〜」

ニアストロテス「魔皇の剣 が復活なさるとして 拝見したきは其が断獄の分魂奥儀 我が心実のカードを晒して迄 模倣(コピー)したき宝玉」

ウデ=タメゴウ=ト「

聖者が 天下往来を闊歩し

悪魔が 竦みて歩趨する

俺は そんな 当然(メジャーシーン)を

回天させて犯ル!!  」

マギ=マセリ「遺憾です」

マギ=マセリ「適度です」

震響王「万事 角闘 で解決する」「噴!(掌底)」

ウデタート「はい、さよ おなら プー」

議長第三秘書「未だ、報道規制解除の令は公布されていません」


リーゲン「おーおー 奴三下(どさんした)供が 地べたを肴に 下品な盛(さか)りを おっ勃ててやがるなーおい?」

ウデ=タメゴウ=ト「こらっ貴様! 神聖なる 破壊活動 を何と心得る!!」

リーゲン「アアン? テメェ 誰だよ 
つーか 殺ス!!」

ウデ=タメゴウ=ト「正義の騎士に襲われる〜
誰か 悪い人助けて〜」

ウデ=タメゴウ=ト「ユー の煩いのズバリ 知ってるニョ〜ン♪」

ミサキ「ああ!?」

ウデ=タメゴウ=ト「 チミ の 記憶胚胞 に焼きつけられてる 黒い欠片 の出処 さ」

眼光 滾(たぎ)らせ 口元 歪めつ
ミサキ「ほう…そりゃ 手前ェのド頭 掻き抉って でも
情報の摘出処刑 極込(ぶっこ)んで犯らねェとなァ!?」

(時空次元隔接続−ハイパーリモート−デノ 転鋳規格 ヲ 即時処理中…)


ゲタイティア「女?男?(アイカを指差し)
…ヒトに好く似た嘘ですわ ニ態目の父上様」

アイカ「そろそろ 年増のベイビーに お仕置きの時間かな?」

ゲタイティア「ほう…輪廻転界を重ね、異獣(ばけもの)の毛皮を纏うても 卑しき雌猫 が放つアノ独特の乳臭さ…オマエだね?」

ヘッ と氷笑いつ
レディ=キルギリ「知らねーよ、糞ババァ」

ゲッタイティア「…大切なのは その 正氣 と 狂氣の層の厚さ 豊かさと 刹那の激衝」

タキレス「クックック…
何故 御方様が 堂々と受けたつ必要があるのでしょう」



ミサキ「…クゥ〜!!

クッ クッ クッ クゥゥゥ…

なーんか 引っかかってのは

 コレ だったん カイ!?」


その 刹那 

ミサキを 一渦巻く

幾黄金の螺旋光 

それも 瞬きの刹那 に於いて

達階に到れば

肉体 で 霊命(いのち)を計量(はか)る

段階(レベル)を越えた 芯魂(みたま) 

すなわち

 ヒト が カミ になった 

定刻(さだめ)の訪来(とき)ぞ等式とす 


エルメネイラ「 テメェらァ 〜 
俺が奴(ドゥイクス)を 食らった瞬間から 一年ばかし 
時歳(とき)を消去(デリート)しやがってタとは なぁ〜!?」


エルメネイラ「 ヨォォォォ〜!

マ〜ジ 獄上(ゴクジョウ)ニィィ!! 

殺(ヤ)ッテ 破(ヤ)ッテ 

犯(ヤ)リ 捲狂(マクル)ッテ 

極(キ)メ込(コ)ンジャウ シカ〜!!! 

最(モウ) ナインジャ ナイィィィィィ?
 
ゴラァ!! テンメェェルァァァ???!!!」


シズアフ「前世紀(まえ)は この惑星(せかい)が 凍結し掛かけた迄の寸止めじゃったな」

ゼブラ「はい…よもや ミサキ こそが 彼の 日蝕(アルマラ)の翼肢(はね)を咀嚼し 木端微塵 と成り果てた 翔空魔神格(オーバーロードモード)狂爛幾功伸(エルメネイラ)の 種身(たね) であったとは」

シズアフ「 うむ 刻宿は 未だ 世界再構 の開鬨を赦すまじ…や」

ログ=ユデイト=ニトラ「おお 怖い 怖い…では 貴方の体内(なか)に退避しておきましょう」

謎解きのコーナー…正確にはエルメネイラには 一年 どころか 様々な前世…いや (設定も完成していない程の)隔世が封印されている これは ほんの前世の記憶

(前史実… 前世界 では
46億年前 アルンダティラが 魔伸 アルマラ=ドゥイクスとして降臨する前 
多重次元の最下層にいるクライス を 補食した後 ドゥイクス自身がサアドルキセルに取り込まれる
サアドルキセルは 何処より現れし 潤星イルミネイラ=ミレキス に解体され サアドルキセルは苦し紛れに 三つ(ドゥイクス+クライス、ウェーゲル(後のミサキ)、刈星ザナバス)に分魂した瞬間 
ウェーゲルはドゥイクスを吸収し エルメネイラ=ウェーゲルとなる 無論 その能力はディストリックでは神王級である(その前にサアドルキセルはディストリックの創造神(アルンダティラ)を吸収しえる、可也の世界を渡り歩いている超能力神と伺え、それを軽くいなすイルミネイラ=ミレキスとは…)

これが 創造星神の魔性としての干渉 創造物に触魄(アク)の芽生えた真実

エルメネイラは 狂氣(ライバル)の増殖 を目論んだのである

後、イルミネイラはエレーニスに己の神器 美嵐 を託し
10077年 エレーニスは蘇魂復活する寸前のエルメネイラを観視、
泰魔王(アル=パピシャス)
エヴァンス
リーゲン
クライス に分割してアル=パピシャスを封印

7999年 ユウアイカ=リーゲン アル=パピシャスを取り込み封印
その間際 腹いせに大陸全土を破壊するだけ
破壊し海に沈めたり氷付けにしたりする古妖精文明滅亡
氷河期がおとずれる



エルメネイラ「カミ? 何時の時代も 甘(うめ)ェ 軍鴨(シャモ)さ…」

8千年
古妖精 アル=パピシャスを開放 争覇大戦勃発 
汞月界 鏡境界 月竜界 休戦協定

ナゴス太晄陽系銀河連合軍発動前夜会議

レイゼン「秦魔皇アルマラ=パピシャス倒されし現在(いま)でも クライス とは未だ 空宙 で 晄霊神(ナゴスギール)一族と戦闘中であるが…」

シズアフ「無尽の霊質を有する 魔皇の剣 故に 束になって組掛かれれば それでよい が 暗霊王(ダアクネス)の残党 及び 諸地に散らばる秦魔皇の勢力に乗じられる懸念がある」

ユウアイカ「ハハ アタシの名を呼んでるぜ 氣楽なモンだな」

バルカッゼル「俺に正義を求め 信仰してやがる小可愛い連中さ
なんとなく期待に答えてやりたくもんさ」

ニアストロテス「博愛の調和こそ 霊魂が練鑚のひとつ
しかして その愛情の乱壊(らんえ)こそ 触魄(アク)が前兆
我が為のみの愛 愛欲(イマ)がありたるや…」


アイカ「バルのおっちゃん と手を組む事が別に 否でも何ンでもねぇし
アタシ に とっちゃアレ を刹ス 方が先なんでね」

バルカッゼル「定義の器から溢れる迄の 風火精が練鑚による
無尽蔵なる霊力 と 泰然ゆえ に出来得る機敏
盟友とするに是 眩しく ホレてるだけさ」


エルメネイラ「僊竜狐族(ドラグエルヘス)?」

ログ=ユデイト「…またの名をノーブル=リザードマン。崩れし暗皇の勢力は三派に分裂し、暗僊狐族(ハイ=シェイドエルフ)の汞月界、翼蜥蜴人(ウイングリザードマン)の鏡境界、そして僊竜狐族の月竜界を勃興、各星界に独立した勢力を築きました。その月竜星の現王者が、かつての暗皇が盟友 天霊龍 虚竜王ヴェランダグドの末裔が フォーゲルドです」

ログ=ユデイト「ほー そいつは つぇー のか?」

ログ=ユデイト「老いて益々 小歩危 ています」


エルメネイラ「おい、ジジイ」

エルメネイラの胸部よりフォーゲルドの顔が出現

エルメネイラ「楽器台星定公園って、この辺りのことだろ?」

ゲルド「…フンっ」

エルメネイラ、フォーゲルドの口髭を ひっ掴み 四、五本 ビチッ と毟る
ゲルド「イグゲ!?オデ!!…あの辺り ぢゃ」
と前方の巨大な手の幻影が出現 向こうを指差す

エルメネイラ「そうか…懐がジジ臭くなるから、もう帰ってよし!」
 
とフォーゲルドを放出 落下しながら
フォーゲルド「さ〜る〜み〜な〜ご〜ろ…!?うぎゃゃ〜」


フォーゲルド「おお、息子よ 助けてたもれ〜」

ブレイ=ス「父上、貴方は弱過ぎる」

フォーゲルド「オ、オマエらが 無茶苦茶 なだけぢゃ〜」

ブレイ=ス「甚害?ここはもはや、戦場と覚えています」

エルメネイラ「ほ〜 解かってるじゃねえか、テメエ…」



ニアストロテス「ヒトの上 即ち 美触を越えるが カミの器量に 天位あり
魔(マア) とは 晄霊(ひかり)が律する所の大制より零(こぼ)れし
 隙間(かげ)に潜む 事 と 物 
得てして 触悪魄(アク)に染まり墜ち易き 情緒纏綿 が一巻
それを 美への研磨 とするも 刈り取る とするも
魔も聖も制せし天意 魔剣聖(ミコ)も 亦 ありき」

(アクは 奥深い ので摘み除くことは至難)


ニトラ=コアド「解析……此星雲系ニ純ゼル 遍ク 善意 偽善 ノ凡ソヲ以テ
対標タル 璞霊命 ヲ 聖道 ニ対シテノ
 抹消的狂悪霊魂 ニ決定セシ得ル機構ガ発動 ト確定アリ」

エルメネイラ「悪くないねぇ〜」

エルメネイラ「 俺の馳走として…」

と 頭上の星空を指し

エルメネイラ「 全て を戴く」


ムラクモ=イイエクス「 巷 を喧しく騒がす 野孤狼藉の輩
拙者が 天に代わりて 成敗致す」

シンキョウオウ「 し 師匠!!」

エルメネイラ「 ハっ! 時代違い のおっさん 歓迎するぜ」

VS 珀陽星系惑衛星団(珀星が主陽星)
妖卯族(黄金と白き肌の民)盟主…ブレゼネゼラ=カノウス(レイゼン)

伯爵中将 クリフ=エヒッサミアド…リーフの叔母婿

レイゼン「害獣、速やかなる駆除を施して然るべき也」

レイゼン「彗星霊 燈陽瑞鳳 もはや無防備となり果てし 吾が傍らに今も何故 仰ぎ座しておるのだ…」

黄金(こんじき)に燦然(さんぜん)と輝く光霊は 一つ 揺らいだ
レイゼン「やはり お主は不可思議な イシン であるな…」

ニアストロテス「 霊質(バリウ)高きものに到っては 無抵抗でも 停(とど)めを差す

それが 享責(サド) と 享受(マゾ) の至純

天災よりき彼闇(ドゥイクス) と

人災よりき彼僕(エルメネイラ) の権現」



レイゼン「悦楽の殺害徒を敗(やぶ)るに当って 命犯(あや)めしと煩うなかれ
太陽より生まれしヒトビトは 魂本より洗(ゼン)也 
よって 穢れに霊魂(こころ)を冒涜されることこそ 濁魄(アク)の現れである」


フェレア「 お父様!」


ドゥイクス「 再び 嫉怨(のろい)を身に纏え

始初たる ヤミ 統べし カゲ が王 よ」


ロウマ「…」


レイゼン「 ツ…努メテ…穢レヲ…洗エヨ…

…怨マズ…怖ケズ…服ゼズ…ニ…」


エルメネイラ「俺の クイカス は イヌにくれてやる
天上 全ての カミ 打(ぶ)ち伸(の)めす迄な…」

ログユデイト「全く カミガミの呪詛をも 摂取つつ 
どこまで 増長を成すものでしょう」


VS 歳陽星系惑衛星団(歳星が主陽星)
風霊系 妖精種族 首相…ザンクギール
歳陽星系第一惑星 覇軍星・・・ギールファクト
歳陽星系第ニ惑星 政法星・・・ファクトニール

ファクトニール「法は正しく在りたき 国家 が為に有るもの」

ギールファクト「聖寄 は 法を諮(みはから)う計具 を為せり」

サフィルハイデル「榮冠を継げし銘が帝の聖命 に於き
此れ拠り 貴様を 戦い が為の 争い を産む 
狂いし性魂の霊命 諸悪が元の一つ として定めたり」

サキ=ロウマ中尉「鳥人器械 什弐式要撃者捌号 発 翔 」



ハイデルソリル「屠らレル? ば、莫迦な…ワッ ワレは か…み…で在るもの、ガッ……」

ウエスレットレイラ「貴様等に 赦されし能動とは 殉死のみである」

ウエスレットレイラ所有、赴死怨鬼(ワイトフォーム)の指輪 ビジョン=ブラッド(流血鳩)又の名を ジェグロア=ディープレッド=ルヴェウス を所有、死後、即、ワイト(吸精あり)に変体する能力。夜もしくは暗闇のみ。海衛龍

ソウセリザ=ブライング=ダイヤレス…フォーゲルド所有(にしてやった)鉱衛龍、通常武器無効

バリクワレナ=ヘル=サファイアン…サキ=ロウマ所有、生きとし活けるものの命を奪う、雷衛龍(支配下の氷の形もとれる)

ヒョークァ=ガーバンクル(ガーネット)=リスト…コクロウ所有、空衛龍、精氣を蓄積し 一時的な 瞬速行動 を得る
+ 呪停死(デス)の刻印の入った 屠殺姫 を所有

コクロウ「御前 ワタシを タメすのか?」

ウエスレットレイラ「 私は 最早 担ごうと思わぬ かつての主の 器を我が物とするのだ」


空間が歪み 霊像 そして 実像が出現 
バルカッゼル「…ん?ソチネ迎賓館じゃ無ェな 此拠わ…」

バルカッゼル「おっ?何だ テメェらは……無視の上に 絨毯砲撃 でお歓迎っテか
…いいぜ 俺が 伏傀太狩 剣魔バルカッゼル と解かってのケジメか…
…って 誰にも聞こえてねェな…」


ゼブロス「た 単騎に行軍を停められている だと…」

ザンクギール「……そ それは アノ 八拍曼陀の紋章
い!いかん!!その御方は 晄神祖ナゴス様の御使い ぎぃゃゃぁぁ!!!」

バルカッゼル【 我が晄腕(かいな)駆逐が閃烈構(か)きて 天昇せん 】


ファイナル「貴方は 貴方の 暗(やみ)明(はら)せし裁断が神話のみ 語り継がれる侭を 赦し遣わせたもうたは
 今是が終末刻の非常際に臨み 神話の再来 に縋りてでも存えんと欲す 純然な 厚生 への祈り 其の 天地支配 に届かんばかりの 影響力 志念の星雲 を給収する事にありましょうや」

バルカッゼル「クク…俺を観測(みはか)る 暁に 俺にでも成る 心算か…」

ファイナル「いいえ 私は貴方々(あなたがた)の照らす日の影 夜があればその月影 の汲収
興れる力量に転じ生ずる 同量の反向力 を吸上げる迄のこと」

バルカッゼル「そうか…絶頂天 には 興味無し っテか…」

ファイナル「フフ では その代わりと いっては 何でしょうが…」


ロウマ「何故…俺と闘う」

バルカッゼル「ハッ!だったら 何で テメェは俺と斗(たたか)わねーんだ」

ロウマ「俺には アンタと闘う意味が無いからな」

バルカッゼル「そこまで 志向が墜ちチまったか
此の天地(せかい)の神霊(かみ)は 宣斗(かむてらすいくさ) を止める事自体 が 
在(あ)る意味の無(ネ)ぇ 形骸(カス)と成り果てるに過ぎ為(ネ)ェんだよ」

ロウマ「だったら 俺はその意味の無い儘(まま)でいい」

バルカッゼル「やっぱ テメェは 削滅(キエ)ちまいな…」


両肩 心臓部 両大腿 各個所に 針管 が突き刺さり 食い込んで行かば
管の斬り口から 灰色の朦朧(もや) が噴出し始める

バルカッゼル「霊氣感覚が 点穴 から抜けて逝く氣分はどうだ?」

ロウマ「痛テェ…つーか 氣持悪リィ…」

跪くロウマの前に 立ち開(はだか)り
フェレア「斗う…いえ もう 闘う 意志の無いヒトを これ以上 傷付けないで!」

フェレアを暫く睨み据え そして嗤う
バルカッゼル「クク…呵々 
カッー!カッカッカッァー!!」

と 云い放ちて 臨戦の構えを解かば 果たして刺錘の剣 は するり と元の剣先に戻る随(まま) きん と其れを鞘に納める
バルカッゼル「そうだな 弱い者を傷める事は 善き皆の模範には為らネェからな」


フェレア「天賦自然の才能(ちから)を持って生まれる と云う事
それは その能力が是非の意味を 時の晄皇家より諮問を賜る と云う事
それが 天地非遁の定刻(さだめ)…そう…そうではあります…が」


フェレア「この世界に 安らぎ は無いの…」

ロウマ「…無い…そう 創り上げる しか…な…」



バルカッゼル「ん? ゼル の呼び銘の事か? そうさ 神王が霊魂(たましい)の直継にして
妖魔界を懲伏せしめる 蛇の長
故に民衆から 天魔頂点位 の称を戴いちまった者(もん)だからさ 」

エルメネイラ「おー おー ギャグで済まされねェ 大しタ吹かシ込いてくれるじゃねーか オイ!?」

バルカッゼル【テメェら よく聞け
アイツら 平氣で テメェらの命 殺して回るは上等だぜ!?
それで 応(エェ)んかい! …否(や)なら 俺の 生利 を祈り応(や)がれ!!】


ロクユデイト(現代王者 バルカッゼルの不利に変化はありません
しかし 人意 による 復活 の祈念が 彼に終結し 
滅亡に至らせることが 難儀と化しました)

エルメネイラ「痺れる ねぇ〜
 ブッコロス に尽きないモノの誕生かイ!?
関門(ハードル)は より高い方が 蹂躙し甲斐 があるってモンだ」



コクロウ「皆 滅ボシ尽ス ト云ウ 志純 ニ 
皆 滅ボシ尽ス以外ニ 意味 ハ存在セヌ」

コクロウ「皆滅 ノ主現 裂開ヲ來セリ」

もはや ヒトと違えし 皆既(カゲ)の化身(ウネリ)は
無機質的に映える鉛(ニビ)色の瞬沢(ヒトミ)で ミサキ を見降ろす

ミサキ「クク…そろそろ 殺食っちまっていーだろ?」

ウェイン=カイキ(霊−ヒ− ノ 反応 アリ
遷斗−セント−ヲ 開闢 スル…)

果たして ウネリ は 波動(ウナバラ) と化し
ミサキ を覆わんと 其の遠大な態宇(たいう)を擡(もた)げつつあった


ニアストロテス「
广(パピシャス) 更なる冷覚(ヤミ)を降ろしたる 冫广(ドゥイクス)を冠むる定刻(さだめ)の唯物化神(ダウラーデ)
三界 を 嘶(いなな)き 振詣(ふりまい)ては 三度 大地を焦燥(やきつくさ)さん 」

ログユデイト「…フフ それは 遺失の太古碑 魔王アルフォン 三界三度の文行 ではありませんか…」

ニアストロテス「クク… 遭えて では ありましたかな?…」

ログユデイト「フフ…確かに 敢えて では 御座いましたね…」


エルメネイラ「ヘッ 暴レたくて 寝る暇なんて無ェし 
テメエの方が消エちまいな」

アルパピシャス… 白く 黒い 瞳
手は 左親指 左人差し指 左中指 右中指 右人差し指 右親指 で構成されている
瞬時に 前面 と 背面 が 入れ替わる

エルメネイラ「…痛テェ!?…オレが 剔(えぐ)ラれてル…イイ…痺レテキタ…
…サイコー……モット…モット クレ…
…殺戮の宴(カニバル)ゥゥ ヤリ 合オウウゼェェイ!!!」


バルカッゼル「帰ったら 奴に伝えとけ 
クズ でも 取り敢えず あそこ に放り込んどけ
サボッた時ゃ 今度こそ躊躇(ためら)わず 潰し に掛かる とな」

コクロウ「…確かに 見届けた」


バルカッゼル「時代(ヨ)を隔てし 兄弟 そして ヒトビト は相互を介して 螺旋のヤミ を宿し 煩悩(アク)の渦 を培養しつつある
もはや 救えぬのなら せめて オレの手で葬り狩ってやるが努めってモンだろう」

エレーニス「…」

バルカッゼル「教えてやろう 敵に回しちゃいけネェ 至高の存在(モノ)って奴をな」

バルカッゼル「まったく 悪戯餓鬼(たわけもの)どもとしか云い様がネェぜ…」



クライス「氣障りな群塊供(むらがりども)よ 消去 を遣わす…」

クライス 通り道であった(田中一兵が入院している)惑星をまるごと 補食

クライス「吾 太陰(ヨル)ガ存(ながら)エヲ 全(まっと)ウセンガ為ニ在レル モノ ナリ 
汝 其レヲ阻モウ モノ タレバ 此レ 悉(ことごと)ク抹消セン」

エルメネイラ「 オレの血 ほんの一滴 輸血 してあげんたんだけど
さすが ニンゲン の神秘 」

半身 ドゥイクス に化身しつつ
クライス「(ドゥイクスの声で) キ キサマ…」

クライス から (田中一兵主体の)アナザネイラ 登場


アナザネイラ「 タ イ ホ ノ リ ユ ウ ?
存在 ガ 既ニ 背イテイル …」

腹を抱えつ
エルメネイラ「 ハッハー 嬉しいね〜 ココ まで辿りついて 
やっと 解かってクレタぁ!!?」

エルメネイラ「! 殺(ヤ)ッ シャ ヤァァーー!!」
と 左肩を掴み まま 右腰まで袈裟懸けに引き裂けば
アナザネイラは 斜め身二つに 断ち分かるも

その右手でエルメネイラの右腕を掴みつ
アナザネイラ「 捉エタリ 」
と エルメネイラに覆い被さるよう 倒れ込んでいかば
その体が ばちばち と閃光を上げつつ 灰色の粘液が塊と化していく

アナザネイラの凝固(メタ=グラヴィテ)を被いながら 狂氣のマシン は げらげら と悦を吐きつ
エルメネイラ「何だよ ナンダヨ… もっと 粋な歓迎 アンのカイ!?」

と エルメネイラ との中距離にして
正面に
ギールファクト と ファクトニール と ザンクギール 

ファクトニール「貴様が 有頂 も 此れ迄ぞ…」

背後に
レイゼン と イイエクス 

レイゼン「野獣、白き焔が前に滅すべし…」

地面(した)に
アンドロギアス と マギ と シンキョオー

右方に
シズアフ と タキレス

左方に
シャラウェル

そして 天空に
ファイナル と ウデタート
が 登場

俯(うつむ)きつ
エルメネイラ「 クク…」

全身が 喜びに 戦慄(わなな)きつ
エルメネイラ「 ハハ…」

頭を上空(うえ)に擡(もた)げては
 ぶんっ と投げつけるよう指差しつ
エルメネイラ「テメェ も」

と 次ぎは  くっ と 後指差しつ
エルメネイラ「 テメェも 」

最後に 両指しで へいへい と 
エルメネイラ「 中途半端 な 子倅れども も」

両手を 大きく 左右に広げ 
エルメネイラ「 
アァァ ―― ハッハッハァァ !!
これだけの 束で括って しかも 差し違え てしか
 もう 止められません っ て カァァ !!? 


と 両手 指先を ちょいちょい と曲げつつ
エルメネイラ「 カンゲイ して 遂(ヤ)る ぜっ 」
臨戦態勢に及ぶる

エルメネイラ
VS アナザネイラ + ギールファクト + ファクトニール + ザンクギール +レイゼン + イイエクス +アンドロギアス+マギ+シンキョオー+シズアフ+タキレス+シャラウェル+ファイナル+ウデタート

エルメネイラ
シズアフ を 五体裂断(だるま)にして 生証人に曝し
残りは 全て 霊滅(エルメネイラの解体後、芯魂のみの存在となる)

代償 として 霊質 を 聖魔七陣級 に削られ


VS
二代目破魔剣聖 ユウアイカ=リーゲン…生死不明

に勝利

VS
バルカッゼル…ずたぼろになりいったん太陽神殿へと戻る

に引き分け

VS
泰魔王 アルパピシャス…最後の勝者

最終的にアルパピシャスにより首を飛ばされる

以上 が ディストリックに於ける エルメネイラの正史 である…


周末が不向見突飛人(ムカウミヒト) が 幾星霜(オオカミガミ)に手を展(の)ばしたもう 小転期顛末(Less a lota)

その 熱血(モウド) ば 西方の流れては 猛き雨雲(アシッド)となりて

新しき舞壇(ほし) に 三罪が狂氣(腐怪・鬼蝣・暴虐)として注がれり

その肉は 抉れた大地(つち) を 再び 盛り熾す

エルメネイラの腕から 橙彩を帯びた爆雷炎が噴き上がらば 破壊衝撃が更に加圧される
レディ=キルギリ「アタイ にも 獲物をよこせイや!」

その皮膚は 新しきカミヒトが 贄 として 再び 果肉 を実らせ

秀でそが研爪ば 天通器(神器)が 御媒供(おそなえもの)とし

鉄槌王(バアル)が丘(ヒレト)に揚がりたれば 

後の七晄側が曜靭器(ヴァアズテイルゲエト)となりたれる

(C†ef⇒ファイナル イイエクス(エクスカリベル) アンドロギアス(屠殺姫)ウデタート シンキョオー ザンクギール マギ )

負える カミガミ は 幽魂 として 天地を往来すも 

邪悪を退けるモノタチ 後世の英信仰(カルト) として 再び

魂幹の繁灯(ラウルトリタス)を咲き誇るモノ あれり

(C†ef⇒ エルメネイラ と供にありたる 穢れ を拒み 賜肉(からだ)を授かり得る術なきカミガミ(おそらく バリィ=皆既 と融合した エルメネイラのモードで負傷した 癒不可痕 の呪縛のせいであろう)ギールファクト ファクトニール レイゼン(以後 形状(かたち)としての麒麟は歴史に登場せず)等のカミガミを指す)


その 狂骨 音 知れず

(C†ef⇒ゲタイティアが 横領して リフィラムの素体に 首(芯魂)…本当に行方不明)


VS ゲタイティアの別荘星

メイテス「はい 確かにあの惑星 全て が会長の邸宅で御座います」

ゲッタイティア「(低い声で)吊るし干す前に 早く消えろ
処女(をぼ)臭くて 咽(む)せそう…なンだヨウ…」


摩綿(まわた)の鞭布に 包まれた腕を振り払おうとすると
 ぎゅ ぽきり と腕が折れ反る 

ゲタイティア「私は非力
でも 貴方は 一芥の泡塊(ポリスチレン)…」

そして するり と縛を解かば
重力に耐え切れなった 肢体 は 膝から崩れ落ちていく

ゲタイティア「斯く 生きとし活けるもの は 傲慢な果肉(かにく)を持って存えるモノや
…いっその事 原初の護美(ゴミ)に戻してあげましょうか」

ゲタイティア「それとも 蟻螻(ありけら)になぞに窶(やつ)らせ 擦り轢いてさしあげまショか?」
富紫(ふし)の貴婦人 は 裕雅(ゆうが)に微笑む


イザベラ=レンガント【 紅閻として アタシ の莢器(リズム)は
汝魂(アナタ)を 爆(は)ざし そして 熔解(と)かす 】

イザベラ=ブリギット【 蒼閻としての アタシ の莢器(リズム)は
汝魂(アナタ)を 凍て結め そして 微壊(こわ)す 】

イザベラ=ネグロタイト【 黯閻として アタシ の莢器(リズム)は
汝魂(アナタ)を 捕らえ そして 閉停(と)ざす 】

イザベラ=ベネタクト【白閻として の アタシ の莢器(リズム)は
汝魂(アナタ)を 塗り替え そして 白染(そ)める】

イザベラ=ヴォアロフェミア【人代形的刺閻靡踏会(ゴウスティック=デスパイロ=ワルツオーネ)】

ヴォアロフェミア「アンタの胎児?
あはは さっき ぷーにん が 召還した餓鬼球の中に一匹
濃艶(エロ)イ 巨大着物虱(ペディクルス)モドキがいたでしょ?
アレ に転生しといてアゲタんだけど…」

ヴォアロフェミア「御不満?」


ゲタイティアに 返事は無い
只 双眸から零れ出た一滴の赤い泪が
暗い 怒忍焔(どすえん) を揚げた

ゲタイティア【我が体内(うち)に脈打てる

芯経風雷(てんぶのかざくるま)よ 転輪せよ 

結合再生 砕動が嵐芯経 をば 反換させ

分解破壊 力動が雷芯経 とし 純なる徹槌を 外彼に現せ

還寂芯経裁破(ニルヴァ=クエク=キューズォン)】


ヴォアロフェミア(…?…アツク…ツメタイ…
コの…感・・カッ…覚…
…!イタイ? ヤ…ヤダ…死ヌ ノ…イ…ヤ…

イィィィ ヤアァヴァ アァァァ!!! ・…)


紅紫の少女は 散華し果てた


ゲタイティア「フッ 所詮は 小娘(じゃりがき)よ…」

と 蒼紫の婦人も その身を 吸殻(はい)と砕けつ

ゲタイティア【 この 不様 に 換えても 父祖の剣魂種(スピリット)を戴いた コノ子 は 護り通そう ぞ…】

と 地に孤円を割きて 獄炎の地層に紡ぎ 蠢く黒閻の沼に
エルメネイラ だった 骨液 を放り込めば
まま 風塵に交わりつ 昇遐して逝く

ゲタイティア( では この世に 侵氣腐爛 が満つる迄
暫し 敢えず千年は 休もうぞ )

と 大地に 逸渡歳(いくとき)余ぬ 呪言(のろいごと) を蒔き散らしながら…

吸精姫伸 ジョルグ=ルドライア

完殺伸 スクルギイズ=ルドライア

知略伸 デイジスナイト=ルドライア

來攻伸 アルメシミイナ=ルドライア

凍えた大地

死に絶えた星々

それでも 燦燦と彼らを照らす 太陽

そして 天空に 三つのモノ

ニアストロテス「この辺りで 此星(このせかい)の測量(ログ)が止めの頃合ですかな 違天 が剣魔(ゼル)の私生児殿」

ログ=ユデイト=ニトラウプ「フフ 其れは 天敵 が姓を敢え名乗りて迄 愛しや 彼方の兄弟よ と 戯むれ嘯く
獣王大公 貴方様 にあたっても そう云えましょう…」

ニアストロテス「( 口調が野獣に )…クク 氣付かれておったかよ…」

麗姫(レディ)=キルギリ=ニトラウプ「…結局 此星(ここ)も仮面が道化師どもの吹き溜まりだったのさ
 お陰でコッチは 彼(あ)ノ オ姐ェの愛痕(アイカ) 極上の土産 分魂神儀(パラレスキル)を この身に刻み戴いちまったよ…」

ニアストロテス「グハハハ … おみゃ〜 帰省しても脱げ無い 新たな仮面 が 厚塗りされてしもうたのう〜

ではでは ここ迄 致しましても 

生きとし 活ける 皆々様 

ようこそ

新世 破茶(ディストリック)と呼ばれし大陸が連なれる

新しき戦界(せかい)

堕首破壊大陸(フォール=オブライ(銘無きカミ)=ディストラクテス) と

その 禽裏

西の破壊大陸(ウェスト=アナザア=ディストラクテス) が世界へ」

と 誰が聞こう 凍えた大地に そう 告げ終えると

三つの イシン も 虚空の彼方へ消え去っていった




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