"カタストロフィク=イコール=セイバー −遠き時代の彼方− "

星神は人を創られる
星神は罪を創られる

人はその罪で
異形を造ってしまった

その衣は       見目良き若者の極めども

その魂は       伝説の島の人魚の長の肝

その髪は       黄金の郷よりいずる妖精

その瞳は       悟りの怪猫の見識に偽りの生者の眼

呪いの美女の魔膀に 幾多の妖怪の眼力

その拳は   金剛の玉石   異世の飛石  ユイイツムニ
その賢は   天地の大悟   全情の仁海  ムジョウシン
その血は   星神触魄(アク)魔の王  世界の大樹  ユイドクソン
その命は   高貴なる不死鳥 下衆なる水化物 ムゲンノセイ

異形は 己の心を殺し

人に仕える

人は  その力に敬し

存在を忌んだ

やがて時を得

異形は

武勇誇りし獅子星神の剣を承けたり

自由の意志を持って

闇を暗躍して

光を育む 人が産んだ星神として

いや 人の産める人として






一章

雷轟−そのコは暗雲立ちこめ乱舞する篭りの月 災いの日に現れいずれた
そのコの父親はリスティオス=ウェードなる旅の破魔法術師
母親は 不定形成る水妖族の王女ヴィーナ
遠い異国の大陸の令嬢と旅の絵描き師はその不釣合いの環境を知った上で結ばれた
そして リスティオスは家を受け継ぎ"伯爵"となり
そのコも"名家"としての寵愛を受ける筈の御子であった



その子は産まれた時に 産声を揚げなかった…

特別に施された部屋には産後の疲労と安堵のためとはいえ静かだった
そして床には何故か母体を寝かせている産台に 白い割烹着の産婆が卒倒していた
やがて産台からドロリとミズと"ヘドロような液体に包まれた
生きている臓腑"が流れ落ちてきた 産台上のヴィーナは
虚ろな目で緋色の床で自分が吐き出した腐液をすする臓腑を見つめ
その口もとに微笑が浮かばせながら言った
「この子は私の負の性質−生物としては生きれない環境−のみを受け継いだらしい
やはり人との間には なにかしら無理は生じるのね」
と彼女が言い終えると同時に 壁にもたれ掛かっていた仕女は
そのまま四つん這いでドアを押し開け
伯爵の名を何度も繰り返し呼びながら 彼の個室へと駆けていった
子女がドアを叩きながら入っていくと その部屋は薄暗かった
仕女は一瞬動作が止まった
伯爵は闇精霊のさんざめく部屋の中背を向け 窓の向こうで荒れている風星神のうなりを静
かに聞いている様子であった
仕女はその腰まである紅玉のような 緋き髪はいつ見ても目を奪われてしまいそうになる
が伯爵はそれにもまして 血色のいい陽天色の肌が印象的な筈の 今は異様に白々と映って見えた
仕女の目に一瞬疑惑の色が浮かんだが それでも仕女は事の次第をまくしたてると
伯爵はゆっくりと振り向いた その伯爵の双膀を見た刹那
彼女の脳に蒼い稲妻が走り 悟った
昔伯爵が冒鋒者と呼ばれている 旅人だった時代に
夜な夜な高貴なる婦人を絡め捕る 闇に映える紅き目に裏付けられた
"夜の帝王"と呼ばれていた 張本人であった事を
噂は真実だったのだと そして 氣が付けば
自らの唇を伯爵に捧げていたことも…
伯爵はゆっくりとその呪縛を解き放ちながら 彼女にささやいた
「ヴィーナに伝えて下さい 捨てなさいそんな汚物は
貴方もはやく忘れることです
私は一人の女性として貴方を愛しているのです それ以上何を望もうかと」
伯爵は彼女が無言でゆっくりドアを閉めるのを見届けると
無表情で窓の方を向き直す
そして 窓の向こうの荒ぶる神との会話をしているのかのごとく
独り言を言い始める

「フッ私の子だと言うなら どんな姿形でも死ぬことはないでしょう
いや 死なせてはくれないのです 我が主の呪縛−獅子星神とその一族の滅亡−の解けぬ限りは…
古の破魔法師に 人 にまで落とされたこの身とはいえ
この 私の魔族の血が流れている限りは…」

大陸全土に吹き荒れるまでの大いなる嵐が諌められるまで6日も費やした時のこと…
そして その一年後に戦災で両親と下半身を失った
まだ 髪の毛も生え育っていない赤子を伯爵が拾って帰って来るのてあった
その子はイーマと名付けられた
その子は実の両親に養子として育てられた

メリカ=リスティオス=フォン=ウェード
冒鋒者時代はリスティと呼ばれ破魔法術を学び 5 6名の仲間と供に旅を続けていた
そしてこの夜の触魄(アク)の全てを司る魔王とその軍団 降魔神軍と遭遇
魔王を追って この地−西にあると言われる混沌の大陸−に足を踏み入れた
自分達とは異なる世界の聖王であった 英雄の導きにより 魔王を討ち果たして 世に知られるようになったのである
しかしリスティはその途中でヴィーナに出会い魔王討伐の道を断念したのであるが
後に自国に戻った聖王の意志の後継者となったのが 自分達の仲間であった聖騎士ブレイハルトであった
そして彼が−法王−となり国を興した際 宮廷破魔法術師として召し抱えられたのであった
性格は温厚であった無欲であまり宮廷内にいることが少なく いたとしても半日もなかった
それというのも彼は人物の伝記をまとめているとかで諸国を回っているか 自宅に閉じ込もっているかの繰り返しだったと言われている
しかし 彼が下半身が不具の養子を引き取ってから 最近は家には頻繁に出入りしているらしい
そして その数年後 法王のもとにかつての戦友が珍しく城に立ち寄ってきたときのこと…
その戦士は2米はゆうに越えていた
法王の御前だというのに腕を組み 口元に不敵な微笑を讃え
仁王立ちになって玉座の主を見据えている
その尊大な態度を 細目で眺めている回りの家来衆は
王自らのその男に無礼の許諾があったとはいえ
はたしてその戦士に礼節をわきまえるよう嗜めることが可能であっただろうか
彼の名はかつての王の旅仲間 天下無双の豪傑
世に言う"永遠の剛戦士"リューク=スーズ
その太刀裁きは 武勲誉れ高き王に並ぶと言われ
赤毛の戦士は重低音響く声で低くうなるように言った
「タナカよぉ…最近町歩いていると よく お前の部下が強いと聞くぜ」
玉座に肘を付いていたブレイハルトも 微笑を浮かべながら口を開いた
「ようするに戦いにきたと言う訳か」
リュークは小首を傾げる その ゴキッゴキッ という音が玉間に響く
「んー…お前でもいいんだが もう年だろうし
そうやって椅子に座っている間に 俺との差が一段と開いてそうだからな」
ブレイハルトはしばしの沈黙の後 護兵の一人に向かってこう言った
「"獅子奮迅"のレッカを呼んでこい」
リュークはその通り過ぎようとした護兵の後ろ衿を掴んで止めた
あわれな護兵は体が宙に浮き 尻から床に着いた
「あいつは駄目だ 今右腕が折れていて暫く使いものにならない
さっき俺が見舞いに行ってやった」
その同時刻 ここから3つ国を越した とある武家屋敷から
大衆の酒場である男との腕相撲のさい 負傷して丸太のような右腕に当て木をした
髭面男のくしゃみがあったとか
「…そういえば…おいタナカ!!お前は"疾風の"リチャードという男を飼っているそうではないかぁ」
ブレイハルトの眉がつり上がった 「たしか…リスティオスの屋敷に…」
といって手で口をふさぐ しかし リュークは聞きのがしてはいなかった
「ほぉリスティ君のおうちにねえぇ こいつは二兎追うものは一つの石で…なんたらだ なら
もうここに用はねえ」
といってガチャガチャと板金鎧の音を立てながらリュークは走って行った
その時 ブレイハルトは両手を組んで天に祈った

イーマは己の下半身を完全に自分の精氣操作で動かせるようなっていた
そして 外見は月日は5年しかたっていないと言うのに 17 18の青年のものだった
今は父リスティオスに礼儀と破魔法そしてリスティオスの友でもある
前線で指揮をとり戦っている歴戦の勇士リチャードに剣技をを教えてもらっている毎日であった
リチャードはイーマの上達ぶりに驚きを感じていた
この子はカルクレアーの13歳という 最小聖騎士授与の記録を確実に抜くな
末が楽しみ かつ 恐ろしいものだ…
と 感慨にふけっている所に"氣"が後ろに流れ始めた
後ろを振り向きリチャードの方は その赤髪の戦士が誰かをよく知っていた
先にリュークの方が背の蛮剣(バスタード)を抜き放ちながら口を開いた
「リチャードだな…許可はある…俺と戦え」
リチャードはイーマからリュークへとスラリと剣先を向き直した
「噂通りの方ですね…」
といってリュークの斜め頭上に飛び上がり 広刃剣(ブロード)を天にかざし
宙で半円を描きつつ リュークの頭部めがけ降ろした
リュークは頭上で横真一文字に構え受け止めようとしたがうめく
「…姿が見えん!」
と思ったが刹那 リュークは剣を懐を護るようにして構え変えた
ガッッ
刃のぶつかり鈍くきしむ音が響く
リチャードはその身の軽さを利用して一瞬リュークの動作が止まった隙に着地し
その反転でリュークの懐に跳び込んだ ある普通の手練程度なら今ごろ腹部を貫かれていたところだろう
リチャードは1歩半の間合いでさがった
リュークは微笑った 「なるほど…疾風か…だが 俺はそれを知っているぞ」
リチャードは無言で構え直した リュークは半足半歩で踏み込みつつ 太刀を片手で袈裟がけに振り降ろす
リチャードはその剣を受け止めながら身を その太刀筋と平行に並ぶようにして体を反らす
リチャードはリュークの背を見る格好になる事を読み 剣を振りはなっていた

シュッ…ブチッキーン カランカラン

リュークはもう片方の手の盾を捨てながら 鞘を掴みつつ
背中に背負っている鞘と吊り革の間の止め金を弾き飛ばし鞘で剣を受け止めていた
そして 宙に遊んだ剣を返し逆の懐−鞘を持っている腕の方−から
後ろのリチャードの懐を狙った リチャードは後ろに跳びずさった
ヒュッ…ザッ
床に血が飛び散った
リュークは腹部に紅き線がにじみでている リチャードの方へと向いた
リチャードは腹部を押えながら口を開いた
「この私も…リュークを越えることは出来なかったか…師と同じく」
リュークは剣を鞘に閉まってそれを右手に持ちながら リチャードになにか言おうとした

が リュークは突然 後ろに振り返り鞘ごと構える


ガッッッ キキキキーン

イーマがその手に持っていた木刀を振り降ろしていたのだ!!
リュークは思った
いつこの小僧に後ろを盗られていたのだ?
リュークは力で押し返そうとした

ピピッ パキーン!

鉄製の鞘が砕けた!!

すると刃が露になったリュークの剣が黄光に輝き始めた

「!?…違うぞ天狼!!」

バキーン ドッ

しかし体はすでに攻撃に入っていた
リューク そして世を揺さぶる−陽の聖剣−天喰狼刀−はそのまま押し返して刃を砕いていた
イーマはその弾みで地面に ドッ としりもちを突く
リュークはもうためらわず 天喰狼 を縦真っぷたつに振り降ろしていた
シャッ
とイーマの体が雷光に打たれた 大木の様に真っ二つに裂けた
が 瞬時に ピタリ と体がくっつき そして再生された
イーマは剣を構え直し リュークをにらみ突けている
リュークは息を切らしながられて言った
「な なんじゃこいつは…」
リチャードも腹部を押えながら リュークに近づいて言った
「私もあんな がさつ で ぶっきらぼう な太刀回りを教えた覚えは…」
ゴツッ
「…あれは俺の太刀筋の真似だ そうじゃなくて 誰なんだと聞いているのだ…」
「リスティオス伯爵の子だ」
そうリチャードが言うと リュークは剣を下げた
「ふん 世の中にはいろんな奇術があるものだな…あいつの息子らしい」
といってリュークは微笑って イーマに手を差しだした
警戒していた イーマも フンと笑ってリュークに手を伸ばす
リュークはどうやらこのコゾーは父親よりは話の解るらしい奴だなと感じた



二章

「よくもまあ これだけの魔導師達を集めたものだな」
「ククク 結局は正悪を越えてまで 輝神を実現しようとする
もの好きな連中の集まり なのですよ」
光の全く途絶えた空間
祈り続けられる数十体のうごめく影
そして宙に浮かんだ曼陀羅の中心で
そのコは泣いていた
やがて その曼陀羅の中に
幾多無数の光−命−が次々と取り込まれていく
次々と次々と…

「…よって 准侍祭イーマはセヴィリオス=ウェードと戒名し
ブレイハルト神聖国神聖聖騎士団の一員として加える 以上」

と 壇上のブレイハルト陛下から文様の刻み込まれた肩当てを易ると
−月桂樹の間−全体に拍手の渦が巻き興った
イーマ いや セヴィリオス は父親仕込みの礼をわきまえながら靜々と会場を出ていった
セヴィリオス はこれから行わなければならない 幾つかの面倒な手続きの事を考えると頭が痛くなってきた
大陸暦6年史上初の最年少聖騎士の誕生である
剣技においては正直言って 宮廷内には6歳にして もはや彼に叶うものがいなくなった
師リチャードにも後を一歩も譲らないし 大陸にいる強いと言われる怪物種は征伐し尽くていした
しかし 破魔法については まだ開発の余地があったのだが
セヴィリオスは破魔法よりも 鍛えぬかれた剣技の方が強いと思い
現にセヴィリオス 相手の破魔法使いが呪文を唱えるよりも先に行動し
その体を真二つに出来るので破魔法を唱えるだけの力があった
「この国を出て リュークの様に自由戦士になろうかな…」
と考え始めるようになっていた
ただ 1年前にリュークが自分に言った言葉が引っかかっていた
「俺は 大陸一の戦士にならんが為 戦いを求めて旅をする
しかし それは俺が戦士だからだ よく解らねぇが お前は何か違う匂いがするぜ!」と


大陸前歴
10000年 
"不死身の鳳"伝説 星神話から消滅
大陸暦 1年 サンソレオ軍アホンダウラ降魔神軍に勝利
リスティオスとヴィーナの間に上半身のみの奇形児イーマが生まれる
イーマに下半身を付けられる(実はイーマの体はもう脳以外は総ての生物妖怪の寄
せ集めで創られた−完全人型戦闘キメラ−になっていたこれも当時のマッドサイエンティ
スト達の暗黙の実験道具として扱われたからである実験は成功し過ぎたイーマは魔族の血
を引く故にアホンダウラの血でさえその体にとりこんでしまったその無限の力を…)
ブレイハルト神聖国創立
イーマ VS リューク
これ以後シーマはリュークの太刀筋が基本となる
イーマ"倒竜者(ドラゴン=スレイヤー)"の称号を得る
6  王妃スザンナ 降魔神軍の残党に襲撃される イーマこれを撃退する
イーマ異例の最年少聖騎士に任命されるセヴィリオスと戒名
セヴィリオス6歳カルクレアー14歳の御前試合

セヴィリオスとカルクレアー義兄弟となる
セヴィリオス公家クラン=アスクート=ブレイハルトと婚約
セヴィリオスブレイハルト神聖国を去り剣魔バルツカッゼルに預けられるこのとき9
つにも満たしていなかったとか…
10 四代目破魔剣聖セヴィリオス=ウェード誕生
10〜18  "セ=ス"と名乗り世界修行
カハリの巨傀と"鳳"事件
18  サディ達率いるメンバーが躍動し始める
ソハナにセイバーなる野党が出没
サディ達 野党狩りにくるそれを鼻であしらう(アルジオスの剣撃に対してあぐら座りで扇
子で受け止め力でフッ飛ばしたり…)
セイバー サディ達の中に"標的"ウォーラを発見
セイバーウォーラに夜這いをかける が余裕をかましすぎて撃退される
セイバー ラカンパネラ軍を一撃で始末する
セイバーセヴィリオスとしてエリックの見舞いに行く
リスティオス リフィラムに覚醒 ヴィーナ衝撃の為 死去
ソハナ リフィラムの手により陥落
セイバー VS リフィラム 親子の対決セイバー勝利
アホンダウラ VS バルツカッゼル セイバー チェスタ
破魔剣聖側の勝利 しかしセイバーの消息が途絶える
ブレイハルト神聖国 プラタニティ死去
カルクレアー 枢機卿に就任
ブレイハルト神聖国にタトラートからロベリアルという男がやって来て宮廷最高魔導師に
就任
19  ブレイハルト神聖国 ロベリアルの力により西大陸北部統一
20 撃墜機兵出現 ヒムロ=オニガミ死亡
チェスタ魔界都市にて記憶を失ったセイバーの居場所(ロベリアル)を知るため魔王と謁
見する
追撃機兵 VS 連合集団 撃墜機兵の
勝利(ウェーズ ロベリアル ラカンパネラ バルカッゼル)
上記の撃墜機兵になんと!5代目破魔剣聖チェスタ
キッズ勝利
サディ生死不明(裏設定ではウォーラ=シリアであった
そしてシリアは消滅したはずのウォーラとなってロベリア ルことセイバーといずこに消
えていく)
21 冒鋒者セイバー "大河の沐眠"時代始まる
240 セイバー  ウォーラの元を突然去る 堕眠時代終結
あんたに詫びはない
俺はあんたに魂(こころ)を預けた時点で
あんたは俺自身の宿命だから
セイバー地獄に落ちて悪魔108匹と戦う
同年天界にて天使と戯れの時を過ごす
セイバー ハルノア龍帝に謁見
241 セイバーの聖泉神界にてリーゲンを見つける
245 セイバー 突如異世界に飛び"島原の乱"に参加

ミヤモトの建立したアカラナータの木像に

異界の11面神 ボアラナンゾン=ギアが憑依

ミヤモト 魔神に憑依される

セイバー VS ギア セイバー勝利

ミヤモトの体からギアを放り出すが、ギア自神を取り逃がす
254 エミリオにてジュピターという国が興る
セイバー ジュピター解放軍に助勢しマルド平原の戦いにて悪霊軍団を孤軍楽勝で全滅さ
せる
セイバー平原の戦い終結後野に下る

ハルノア龍帝リアンフル崩御
569  寿命
幾歳月 臨終


異形のコ


戦 と 争 と云ふ 業火 に

 仁 と 義 と云ふ 浄化 

 他を思いて 他が為に行くが 聖道

 剣を背負いても 魔を剞浴(きざお)いても


ヴィーナ「 水乙精(ウンディーネ)を媒体として凝縮し 殺戮の為に 培養された水妖粘液(キルゼリ)
…取り憑いた相手は 当代の魔人リフィラム
…喰らうという意識しかない 私が 感情を形成する瞬間
 彼の魔人が所業にて ファーラム デルトック両軍は壊滅
 戦場となった 焼け野原を 私は住み処として ロレイン家として領土を増やしていった

 生まれ変わったからには 更に きらびやか に 成る為に

 私の名は 失われた古の神話の女神から戴いた
 彼女の始元は 一介の泡沫(うたかた)に過ぎない端子だったとも伝わっている…」


仮面の道化師(無尽蔵な力量や可能性を注入され 尋常なら臨点突破(オーバーフロウ)すべき負荷が枷せられし器に
 その世界の創主たる魔王が魂血の一滴を注ぎ似って 肉体的には順稼動する 創られし神 イ=マケイジュラ その精神(こころ)の破綻 ありて量れるや)


リスティ「 星軍姫…空く莫き人氣団霊(ラウルトリタス) を 随時照射 浴び続けさせられし因果に依る 彼女の 幾可能添性 には 心底からの 強怖 に値します」


リスティ「 死にはしない程 大丈夫 と云うのは
 優越 恍惚 の果てに 痛恨 麻痺 絶望 
本当に氣を違えそうな迄の 悪夢遊錯落 の現実 なンですよ…」


イーマ「…シ…リ…ア…」

リスティ「 ん? 彼女の伝説(おとぎばなし)に 興味…

…いや すでに 虚実 を 感応 しているのですね

 彼女 の 運命

 私 の 思惑

 この世界 の 末路を…」



リスティ( 待ち望んでいます
私を全滅(ころ)し得る 彼女の 響映霊(エコー)に 因りて 
其の影とし出づれる 貴方の現実力を)


イーマ「おおきくなったら シリア の様に 強(つよ)く 成長(な)れるかな?」


リスティ「
 ええ  
 必ず 強(こわ)く習慣(な)れますよ
 」


再少年聖騎士 イーマ

リスティ「
神聖国民には 神聖侍官位戦士達が 警備に就かれ
神聖侍官戦士達には 神聖官位騎師各僚が 指導に就かれ
神聖官騎師各僚には 神聖国法王陛下が 監督に就かれ
神聖国法王陛下には 魔剣聖様達が 天睨に就かれています」


イーマ「同じ公正社会を掲げている ハルノアとは何故 鉾を交えているの?」

リスティ「多くの種族と人口を 龍帝の圧裁により統治されている専制国家ハルノアが 私達の国を受け容れるには ブレイハルトの法規が厳正過ぎるからです」


イーマ「 騎士様 とあろう方が 遊郭なぞで 戯れていて宜しいのですか?」

バルジェイ「 ああ それはだな 坊主
 睨下より 剣武具を拝謁したもう直属の聖騎士として 任命されたのなら 戒法に反している
 だが 俺達の様に 異邦徒の傭兵とは云え ナゴス晄神一族が大義の下 有志で駆け付けた義士であると云う事なら この国では非戦時中でも定期給を戴ける故に 同朋騎士 という銘をもって優遇してくださってるだけの事
 ましてや 友邦の国士の信仰にまでは 侵判せざる協定を国家間で結ばれているしな」

バルジェイ「 俺は ノース=ウェブバレィ公国の剣客 信仰する神は… 無い よって 神聖都市国の施法外たる この幻霧の都で 浮かれ女どもを抱こうが 誰も介在は出来ないのだよ…」

バルジェイ「 必要なのは ナゴスギール を 正義と秩序と法律の至高神と信じきることだ 後の厳しいことは 聖者に任せる代わりに 連中を 純心から尊敬しとけばいいってことよ」

バルジェイ「覆名の理由?
あの名前は 世界が震撼(うご)くからさ 」


バルジェイ「作法?礼節?貞操?品性?
大変だな 聖職者ってのは 俺 真似出来ねー」


聖なる碑典に これありき

吾も 先善に習いたり

聖者たらんとするモノ

初めの未熟を教験によりて清めよ


バルジェイ「模索演算(シュミレート)してみな ニンゲンどもがのさばりて 必然の薄い命を奪い続ける 現愚行の質量と
 今後 怪物どもが増長し天下に君臨して 虐殺をしでかす 予測質量とを …」

バルジェイ「…な? 他の妖精どもが 本気で大地の主権を奪還せぬ限りは 最悪 ニンゲンどもに 政局を委ねた方が 少しマシな算段って訳だ」


イーマ「…」


リスティ「 仁愛を守るが為の道義 他人の情を酌む方仁を
酒肴と捉えてみれは 堅氣な張りも解けましょう
 要は 大いなる正義 すなわち 国家の大義に泥酔せず 親しみて嗜むが 心身の成長です」

イーマ「…終わりなき救世 被害を眼前としつつ 御神聖国家が認可を待つ懊悩が 今 晴れました」


バルジェイ「 最高の騎士 ましてや 最強の戦士 なんて育てちゃいねぇ」

無表情な少年を 手連れたリスティは 美妖に頬笑む


バルジェイ「こいつは 適時状分別を即断出来得る 完全な模倣能力殺人者 として 仕込んじまいやがった」


リスティ「 強大な能力は 暴発しかねません
 局点を集中し 発効する必要があります」

リスティ「 …私の場合 暴力への衝動を 守りたきモノタチへの想いを支えにして 制圧し催眠らせている…という訳です」


バルジェイ「難解な依頼に 多大な成果を上げてしまって
 過分なる饗応(もてなし)を受ける事を 避けた方が良い時もある
 有名 になるという事は 案外 面倒事 を増やす事でもあるからな」


リスティ「 其れを認識(し)りて 分解析(わか)り 
為(な)したき処断(ものごと)を表現(あらわ)すべし」


バルジェイ「 俺の終末(おわり)を知って 消去(け)せるってか…」


リスティ「 はい 後は 消えたくない 貴方の意志との攻防です」


バルジェイ「 魔(みだれ) と 法(おさめ) は 相対 
 法(おさめ)を守護(まも)るモノは 聖(ただし) 
 魔(みだれ) も 剣(うばい)も踏(ふ)まえ 聖(ただしき)を守護(まも)るモノ 
 魔剣聖(みだれうばいただすもの)」


イーマ「 大地の 義護整警 を月日折りつつ鑑みる中 
 己が先の 生き様 が観えて舞いりました
 人間(じんかん)の災いは 良民への修練 として見守るが肝心
 天変を見極めし際にて 自身の繕意を 解放して徃く 忍び治めが道が適要であると…」

リスティ「 睨天賦才 を持つが故に 背景の隠聖道 を歩みたる…
 …そう 其れも亦良しです 」

リスティ「

天通境地 に 能足(あたいた)る 英命が銘 

汝 イ=スレマケイジエラ=リアルス よ 

更(さ)も個欲に疾患せず 自己(おのれ)を 魁(さきがけ)ては

其身(そのみ)を削り絞る迄の 覚悟を持ちて

功(いさ)しく足(いた)らざるモノが為

力(つとめ)て 世(よ)に 安寧(やすらぎ)を施(ほどこ)さん 」


リスティ「…これを 私が贈れる 訓戒 と致しましょう」


イーマ「この身 尽きる迄の 持芯が 定めと刻みましょう…」


リスティ「同じに この訓を嘲り汚す いかなるアクも 淘汰せよ と」


闘賊 蠱惑の狂い竜  マッド=ドラグ

詩人ヨウスナ「何故 彼の戦士は 狂い竜 なのか? それは 
この世の 綺麗 を欲して止まない故に…」


マッド=ドルグ「 一樽目は馳走 二つ目は 換金 
みっつ目の酒は オマエの治療費に 賭け戻しさ 」


マッド=ドラグ「俺は 女に 囚われない
 だから 何時までも お前らの
 素敵 で いてやれるさ…」

マッド=ドルグ
「 俺 の 指 で
 
 アンタ の 唇 を解き放ち
 
 並の交情じゃあ 味わえない
 翔空(ぶっとび)
 鎚雷(しびれ)
 焚鉱(とろけ)
 掻海(うねり)
 の螺旋回遊(タントレーション)の渦の中で

 アンタの眠れる官能(オルガズム)を
 覚醒(よびさま)して魅せてやるぜ…」


遊女その壱「
飲めば たちまち目が眩み倒れてしまう
 その艶やかに醸(かも)した度数のヤバさは 見ただけで直(す)ぐに分かるのに
 一度でも その芳醇な香り を嗅いでしまったら もう 口に含まずに居られない
そんな 禁断の果実で造られた媚酒 それが 彼…」


マッド=ドラグ「身を委ねてみろ その男に 
俺は その外側から お前を 抱いていてやるよ…」

マッド=ドラグ「 男 女 じゃなく 愉快か?退屈か? の問題さ」

マッド=ドラグ「俺が 好みのタイプではない?…
フッ 安心しな 
その内 敏感へと変化粧(メタモルフォルゼ)していくさ…」

マッド=ドラグ「 性が汚れているって言うのか?
人種が繁栄に 関心の薄い
あたかも カミガミの様な御意見だな」

マッド=ドラグ「 イイ男 即ち 俺にとっての 蕩地艶林 とは 
       俺を 素直に 快感 している 
       可愛くて イイ女への 幸福提供 奉仕活動 である」

( 其れを 俺の方から求め そして 欲する 空嘘 を用いつつ さ)


バルジェイ「人外の魔性 平時が毒 そして 乱世ば劇薬」

リスティ「 定刻(さだめ)の戮風(あらかざ)が ざわめいて来ました か…」


セイバー「俺は何も愛さない
 只 俺に向けられた全ての感情を受け入れて行く事が 全身を殺生に染め上げつつも
 生き続けてよしとする 資格の証しになり得る らしいんでな…」


セイバー「俺のモノになる それは お前の心体(すべて)を 委ね預けるという事だ」


リスティ(幻想(おもい)によって 実現(あらわれ)た軍神(いくさがみ)と云う 嘘 を 現実(あるまま)として 養成(つくら)れた 模型軍神(かげいくさがみ)
 彼(か)が幾多の超常能力の数々とは 乱世を制するに能(あた)っては兎も角 平常にあっては 凡そが純心 を陶酔せし得し 艶魅雅(あでみやび)溢れ過ぎし才と容の業物
 これはまた 表立てば 魔の所業 として裁かれてしまう両刃の剣にも成り得る…)


マッド=ドラグ( 真理に到る事 万象(ものごと)に魅惑(まどわ)される因果を理解する事…
だから 自ら淫乱(みだ)れる事などが薄れてはくる…
…が故に こちらから 焚き付けて 本能剥き出しになった相手の 純粋な反応 に 感動を覚えてしまう)

マッド=ドラグ( ヤバいのは俺の体内で疼いてイル
 強い奴が目の前に現れたときの 闘争への衝動 の方さ…)



魔剣聖 ゼヴィリオス=ウェード

仮面の蛮族バルジェイ「そろそろ浮陸(うえ)に戻るのか?」

黒赤の騎士ディアロ「ああ 来たるべき進攻の為に 俺の持っている情報を更新したいからな…」

バルジェイ「…へっ 待ち人の為に だろ…」

ディアロは 全身甲冑の為に 表情は伺い知れぬが 少し 上空を眺めつつ

ディアロ「 天下最強 の二つ名を持つ 滅びし時代の剣魔が王バルカッゼル を開祖とする流派
 魔の唱法 剣の技法 両法極みて 善悪も超越せし 天意の使者…」

セヴィリオスは ディアロを見つめる

ディアロ「 当代魔剣聖 俺は この銘を地上に置いていく 
 聖魔自在芯(イーマケイジュラ)よ お前が 天下を辿(たど)り辿りて 真実(まこと)を理解した暁には …

バルジェイ「?…ほぅ そうであるかよ」

ディアロ …お前が この銘を纏い 白昼の良民が為 月影の働きを以って 忍び努めてみるがいい」


凰まみえぞの 不死身が鳳の伝説

セイバー「 俺の師匠 先輩 同朋 に情状なく
 俺に 能力(ちから)があればこその 共闘の利器 である事は承知
 唯一 尊敬していた人物(ひと)の正体が この世から始末すべき 殺戮を快楽とする 公義の反逆者
 …俺の感情(こころ)が冷めてると言われれば そうだろうな」


それは 天の権威に 選定されし 御使

それは 魔道 と 聖道 を護る騎士の誉れ

それは 一つの時代 に 一人の証

それは 当代最強 にして 最大の禍福


バルカッゼル「 我 バルゼルすら ナゴスギールの 一欠けらの羽芽 にして カミ自身
 実体 を見知りもせぬ連中が無垢に 正義の使者 だの 聖なる化神 だのと崇め 信仰として語り継ぐ様は…」

ナゴスギール【 殊勝(ことさら) 愛憐(いとおし)く 加護 なぞを 手向けとうもなる】


( この大陸(せかい)が 大義 の 実 は 侠 …)

セイバーは始めて 頭(こうべ)を小傾げ 頬 で笑った


リスティ「さて…本人に自覚がなかったとは言え 彼 が 空島 に帰ってしまっている現在 聖下代制魔使 の座が空位になってます 欠点 への御尊心を 是非お聞かせ願いたいものです」

バルジェイ「 陰陽四霊を練り上げつつ 瑣末な感情に執らわれない 巨星格 が 今いねー…現在のテメェじゃ 論外だし 本氣を出した所で」

リスティ「はい 戦闘が 体操運動 である三代目と違い 私にとって 闘争は 欲望快楽 ですから…」



リスティ「 聖心 にもっとも遠い筈の 我が息子に御興味とは」


バルジェイ「ああ 今すぐにでも斗いてぇ 規格外の 戦闘器 だよな…」


リスティ( ジシンに及ぶ存在への戦意 と
其れを越え再なる 精錬成 に達する喜悦 の境界定か莫き マジンの領域 か…)


巨人島最西の村
コムス
村人 全滅

ヒムロ「ねぇさんが 昔 ヒトに受けた矢傷で 酷い毒を膿み始め ヒトクイに目覚めたんだ
 で みんなの制止を ふりきって 山を降り立って音沙汰はそれっきりさ」


ホムリナ「ヒトと云う食料を狩って食べる ただ それだけの事」


リチャード「…はい 確かに巨人の貴族種族は 変身能力があって然りです」


セイバー「集団生活をするにあたって完璧な国である事と 実際 住みたいと思う事は別問題
…ヒトいう息物は 自らの自由を自らの手で選びたがり その度合いが過ぎたる一病状として 周囲の生活を侵してでも 唯我のみの欲望を貪る賊徒こそ 神聖国では治療すべき 悪国家の提議としている」


セイバー(…だが アナタ自身の正義とは…)


リスティ(…結局 善悪とは双方の合わせ鏡
ならば 私を越えるモノの 振り示す方向に随するのみ…)



リフィラム(…ヤツの全生 ナゴスギール…
テメェが先に ドゥイクスと一撃を交え その爪を背に受けていなかったら
オレは テメェを越えてられたのか
否か…
今やそれ…す…ら…見当ら…ぬ…)


リスティ「 定刻 が来れば 世界の要諦たる 彼女の 螺旋命路 を病んむる災危なき 一巻末へと 道添えて下さい

そして これは 最後の通牒

私が是まで 貴方や御世間様に多少の節介を焼き続けましたる由縁
私の根幹こそ
 破壊 
 殺戮 
 背徳 
果てなき大業罪を過去 そして 未来にも確定し積み上げ続く 狂乱の亡者としての 因果応報 と
いずれ 貴方の前に立ちはだかる忌行が際に 
どうか 滅却加減 など下さなきよう…」

セイバー「脆弱なるモノへの執着が 破邪裏援 の妨げとなるなら 俺は貴方を最後に 他が在を愛する感情(こころ)を殺して生きようと思います」

リスティ「はい…貴方のモノヤミが晴れるのなら それも亦よしでしょう」


リフィラム「 相打ち覚悟の脇構え上段斬り…すら…囮(おとり)…ほ…大地(ほし)穿(うが)つ 榮星砲霊質(ボムレベル)にまで 蓄えた滅却(バニシング)光粒子(エナ)を…

 傷が塞がる速度より 烈光の破壊力が 僅かに上回る

リフィラム … 予め 自分の体内に 分解臨界点(アンプロテクション)まで引き込んでは… 相手(おれ)が切り裂いた胸の裂傷(さけめ)から 直接(ダイレクト)に 狙い射(う)つ……前代…未聞…」


リフィラム「…いや…心身が衝撃で振動し 渦巻いている…痛快…刺激…が…充満(み)ち始めた…臨終(おわり)が……来る……」


リスティ「 知識を入れ込むだけでは
息を感じ 温かき血に触れる
実際なる美味 を堪能できません」

リスティ「 性根からの争乱を本望とする堕落 ヤミに滅裂せし邪神の系譜 
…最悪と呼びて相応しき 私たち には必要なのです
 私たち を 照射(う)ちて浄(あら)う ヒカリの主が…」

リスティ「 私を剋(う)つモノタチの肖像が …回る…廻る
…貴方は 瑞兆(あかし)の月(かけら)
太陽(たいよう)が眠る際の かりそめの陽炎(つるぎ)
ヒカリの陰(かげ)を纏(まと)う 背徳(つき)の拘束具(よろい)」


リスティ「…私も…尽きて…滅びる…頃合い…にて…」

セイバー「 闘争の遺伝子 人外の暴力 なんか 体内(からだ)に宿してるとな…
能力(ちから)なき 弱者として生き そして 死ねる者達に 憧れちまうのさ…マジで…」

セイバー「…そう 死にかけの俺の心身に 幾多の万能を 当時の天才魔道師達が注ぎ続け 逸製の怪物 を完成させた 理由 はな…
 形骸(うそ)の軍神伝説で 固め塗られた現在(いまのよ)を
 改造(つくられ)た化神(ばけもの)として
 来たるべき災い に対抗できうる 代用の模型 として宛てがい たかったからさ」

セイバー「…弱いから 殺されちまう…解ってるなら 放って置けばいい…
…けどょう…見捨てられネェ……だから 能力(ちから)が捨てられ無ぇ…
…俺の暴力 こんな時に 利用しちまわねぇとな!」


セイバー「 甘い美女には未験の極快楽 強い猛者には未到の死間合 
今となっては 聖勅 すら奪われた時間 そして 心の埋め合わせ さ… 」


セイバー「俺の名は セヴィリオス…って 解かるか?」

トキサダ「おお 私の名 も セロニアス です」

セイバー「ああ 処界(ここ)では そういう音かい…
しかも この国で言う 天主教 って奴か…」

トキサダ「…! では その瞳 その お顔…
おお やはり あなたも 天つ御使…(暫し留め)いえ 修道会の御方で 在らせられますな」

セイバー「…まあ 遠い 遠い 星…国の生まれ さ」


トキサダ『 父と子と聖霊達 の御名に於いて 
嵐壁 よ 呪害 を さまげたまえ 』


セイバー「…ちょっと 髪 染めてくる 
あまりにも 目を惹きつけて 舞っちまうぜ…」


トキサダ「おお!」

侍従「トキサダ様 がもう一人 現われた」

セイバー「トキサダ 確かに 父と子との前に ニンゲン は須らく 兄弟であったな…」

トキサダ「はい…」

中隊長サダツグ「父上 何故 大隊長付きの軍師の件 お断りあそばせた!」

騎士クラノブ「…是からは 主達で時代を築く番だ…」



セイバー「まだ 眠っとけ 隔世の魔神…」

騎士クラノブ「…」


中隊長サダツグ「父上!」





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