静寂…この美しき城の清楚なる謁見の間にはこの形容こそがふさわしい
天井のステンドグラスからは月光が漏れている
そう今は静寂の夜この観美なる聖域に三人の影がそこにあった
一人はロイヤルの象であるクラウンをかぶりし
漆黒のかつちゅうに身を包み肌はの色は解らない
ただ その色白の素顔のみさらけ出していた
彼は見事なまでにこの洗練なる城の主にふさわしい
美貌を持っている
ただ一つその妖魔のごとくギラギラとたぎらせた 紅き双膀をのぞいて
いや それさえも魔性の美しさと言うべきかも知れない
その全大陸を統べた覇皇の名はリアンフル=マルスティーン
世にいう「不死の皇帝」である
彼の目的は自分の下での開放された自由と法律
生きとし生けるものすべてに自由を
そのための力 そのための永久なる魂をと
それを阻もうとしたしようとした元の主「魔皇」を倒した者達への復讐と供に…
しかし彼は国を興し悟る
主は「魔皇」の到達目的は全ての生き物への「触悪」だと
マルスティーンは聖剣戦争の終結の直後に「魔皇」から離れた
そして大陸は三つに別れた 一つの勢力は叩き潰した 一つの勢力については
今 その王が我が片腕となって働いている
そう今こうして 我が眼の前で片膝をつき私の指命を待っているこの男が
そのぐ連の炎を彩った紅き鎧を纏う男の容貌は
「魔性」の言葉そのものである
顔立ちは闇妖兔のようだが 黒色の長い顎髭をたくわえている
背丈は大の大人より一回り高く 胸板もあつく肉付もいい
まさに闘鬼と闇妖兔のもうし子と言うべきであろう
「剣王リーディアルト卿 南方への圧力が 最近愚能になっている
お前と言う者がいて なんたる失態や…」
リーディアルトはまるで魂を抜かれた
くぐつの様な物腰で低くくぐもった声を出す
「申し訳ございせぬ皇帝陛下…」
マルスティーンは冷笑をうかべて話を続けた
「まあ いいリーディアルト卿 ゆえあって暫く
帝都にいてもらわねばならなくなった 城に留まっておけ」
「御意」
マルスティーンは無意識に左のもう一つの玉座に視線を促してから言った
隣にはみめ麗しき女性が月明りに照らされて座っている
「リーディアルト卿 そういうことださがれ」
「では」
リーディアルトは無表情でゆっくりと立ち上がり消えていく
マルスティーンは首を少し傾げ
そして隣の至極とも言える貴金属で着飾った麗しき女に皮肉げにつぶやく
「つまらぬ 全てが面白くない あの者が伝説の魔王の剣なのか
そして平和とはこんなに退屈なものだったのか ロレドールス…」
その女は黙して語らなかった ここは王宮の廊下
リーディアルトは後ろを振り向きつぶやいた
「ラバスよスベテ…オワッタ」と


第六楽章 「怪物狩りコンテストの変〜」

あれから3年という月日がたった
今年は中央ハルノアでは伝統の行事となっている
収穫祭の注目イベント「モンスター=ハンティング」の宣言を大陸中に流した
実に約二百二十年ぶりである
何故 今までこの行事が流れがちになっていたかというと
皇帝は大陸を統一した当時全ての生き物が皆平等であるいう 告知を全国に流したためである
しかし最近辺境の地「南蛮」のモンスター達からの献上品や
南蛮自体の秩序が乱れだし警告を出したにも関わらず
なんの改正も見られないゆえに段々と対立して行くようになる故に
このモンスター=ハンティングは政略的要素も加わっているのだ…
さて 全国に知れ渡っているからもちろんPC達が何処にいても耳に届く(そりゃー棺桶の中なら別だが)
その受付は色々な場所でしている ※今は紅の終日
集合場所 メッサラーニの砦前の大広場 前夜祭  実りの9 (十月九日)
イベント 「野外コンサート」演奏者 ミラン=セル
ミランは真面目に演奏している
「ミラン=セルの腕前はこんなものじゃない」
遥か東の国より渡ってきたお笑いコンビ
ミスター トトカルチョ と ドンテカルチョ
本戦   同月の10
終結   同月の17の日没
途中   現地に休眠所がある
ルール
 参加者は始まりの合図により 南蛮の地に向い現地の怪物の首をあげていく
徒党(パーティ)を組んでいる場合はそれを人数で割る
そして一週間後にその首数とその質を精算して
一番得点の高かったものにハルノア貴族の待遇と賞金50万金貨を授ける
参加したのは一千グループ

A地区 森林
狒々坊主 敏8  ウルフ  

狒々坊主シャーマン 
鉤呪 土/闇 27

敏 5 森巨傀 敏 4 霊格15


ケイオス=ウォリアー 敏16    
ダークウィザード  敏17

1日目の夜「今年は偉く死亡者が出ている さすが南蛮の地怪物どもの霊質が ハルノア 内とは勝手が違う」
「怪物狩りには絶好の場所があるまだ誰もあそこには手を付けていない」(50金貨)

2日目 ティ=ワライエの氷山

謎の槍 今は誰も取れない
3日目 キャンプ

4日目の夜「それにしても死亡者が出すぎだ既に二百組みは死亡している
おそらく他人が上げた首をかっさらっていく不貞の輩でもいるのだろう」

5日目昼「ハルノア警備隊がやられた」
夜「おかしい昼間ならともかく 野営の時 襲撃されている連中の方が多い」


6日目夜 エンカウント「ハンティングD地点の大虐殺」
なぞの2米50糎の大男(グッソが刺剣に)

マクラーレンPC帝都に移動シューメンに事情を話す

シュー:「ご苦労お前には俺の代わりに帝都ハルノアの守護部隊にまわってくれ」
マック:「えっ私は…ハルノアの役人では…あっいっちゃったよー」


翌日 モンスターハンティングの中止が発表された
NPC「このままでは拉致があきません儒命人まず退却を」
 四方の城門は開けたままにしている(町全体に結界がはっていていつでもヘル=ヴァネ
スができるようにしてある)

ゥン日がたってハルノアの軍隊到着

歴史は再び血を求めている



第七楽章「東方の乱」

 みなさんご苦労でしたと言ってシューメンは君達に50金貨
キャロルには+50金貨の報酬を渡すと
シューメン妙に軽い足取りで退場したそしてマックくんにはこの間の功績(帝都ハルノアにいの一番に知らせに言ったこと)がいたく皇帝陛下に氣に入られてマックくんにハルノアの騎士隊長の名誉を授けると下知したのだが
マックはこれを受けないと言う出来事があった
セドリック「まったくシューメンという のは口賢い奴よ」
皇帝の下知により大陸中を 遠距離瞬間移動魔法封鎖令を出す
マックとシューメンは軍務大臣に呼び出された
マック「私は一介の氣楽な剣士にて出世欲もなければ名誉もいりません」
と言ったのをシューメンマッハが上司にいらん事を口添えた
「ご覧の通りマクラーレンは昔から他人とくに私の顔を立てる奴でして
他人も自分と同じくらい働いて自分だけの功績のみを認められる事をよしとせぬ好漢にございます
つまり自分の回りの者達にもなにか恩賞をお与えになれば
そう さしずめ私を幕僚本部長として迎え入れて下されば
彼を我が国の騎士にしてつなぎ止め無くとも
我が国ハルノアとの絆が深まるでしょう」
と言いながらシューメンはマックに目で合図を送りマックはため息をついた
「はぁー そうゆうことでしたら私も喜びの極みであります」
マックはみんなを集める
「このたび皇帝陛下からのはからいにより 私達に城内の出入りを許されました
ただし一般騎士と同じ待遇で一階のみではありますが…これで私達も公の舞台に立ったことにな
ります私にはどうでもいいことですけど…」
その後ろからシューメンが現れる
「どうだったマクラーレン名誉騎士隊長殿」
「あのーシューメン先輩貴方でしょう私を過
大評価して宮廷内に売りつけ回ったのは
…こっちは本当に迷惑しているのでやめて下さい」
シューメンはマックの肩を叩く
「俺は出世の道具に出来るものはなんでも利用するこの調子で宮廷魔導師の位まで頼む
よ」 とちょうどお昼城内に情報が流れ込む
「またメッサラーニの砦が落とされたぁぁー!!」
ハルノア中央軍 南蛮に軍隊を派遣
謎のアンデット集団 グール ゾンビ スケルトン 敏10 それぞれ10体ずつ 霊格5 

砦の城壁の上に(高さ30米)に板金鎧を着た戦士…はいない

北門から一人赤毛の軍馬に跨って勇々と広場のどまん中までくる戦士は
若くはりの通 った声で名乗りを揚げる背中にはランス二本と太刀をかけている
「我はイリフィトラ神帝軍 四天王が一人 ブラッディ=マリー!!腕に憶え在りし者はか
かってこいそれとも腰から下げているモノは単なる飾りか!!」
といってランスをブンッ投げるそして
北門から無人の白き軍馬がかけてくる
「さあさあ我は魔法をもちいない
純粋な一騎打ちならば誰の挑戦でも受ける
そこにある槍と軍馬をかり
一戦交える剛の者はいないのか!!」
ランス
「次!!」「他に!!」「まだまだぁ!!」
戦士はヴェリアを挑発する
「ヴェリア相変わらずお前は 敵に対する冷血な執念が足りない…」
とかっちゅうの戦士は砦の中へ入ろうとしていくが
もう一人の兵士が「おのれー」と言ってライトニングをかますバシッと背中にヒットする
戦士はゆっくり振り向き一言「ゲ スが魔法でなら私が倒せるとでも思ったのか…
魔法とはこういうものを言うのだ
『汝の血は 情熱に溢れ自らを死にいたらしめるバーニング=ブラッド!!』」
というと兵士の体から炎が吹き出し
その身が焼け裂かれながら炎を揚げやがてきれいに
骨のみが大地にひざまずいていた
そして戦士が砦の中に入ろうとしたときに
門の前に立っていた 巨躯の戦士と一所に消えていった
しかし 外套を纏っている以外はよく見えなかった
ハルノア軍到着セドリックとシューメンマッハがいる
シュー:「また…氣配が感じられないが」
と言ってフッと姿が消える しばらくして砦から君達がいつか戦ったケイオス=ウォリア ーの一人がヨタヨタ出て来る
そして しばらくこっちに向かって歩いてきているが
ドロッと腹部が割れてグチャグチャになったハラワタと一緒に
無数の巨大ヒルがニュルニュルと出てきた
その後ろからシューメンが現れ後ろからトンとケイオス=ウォアーを蹴る
哀れな躯はそのまま地につ っぷしたシューメンいわく
「彼だけが退却し損ねたようで 私は軍の拷問用食肉ヒルを彼の体内に『転移』して揚げた
のです マック そして サバァ君 この秘術を君達にも教えてあげようか?」
セドリック「今度は東部ハルノア つまり私の管轄区で乱が起こってしまった
そこで東方の制圧には 剣王リーディアルト卿が向かわれた」
マックは独り言のようにつぶやく
「東部ハルノア…」
ハドの町の軍在住所
「リーディアルト卿は次々と会進撃を続け
膨張を続けた反乱軍の勢力が反転し押し返されていっている
だが 敗戦により散らばった反乱軍は
ハルノア軍が本拠地をまっす ぐに叩いているので
その編目をかいくぐりこれより北側のポートランドの町を占拠しているとか
かといって メッサラーニの件もあることだし帝都から軍は送れない」
とマックははっと氣付く
「ちょっと待って下さい その町に逃げ込むにしては愚か過ぎます
相手も自分達がパル テアの全兵力にいとも簡単に囲まれる状態になるのに
氣が付いていないとは思いませんが」
「そうだ敵は最結集するには 一番不利な所ををわざわざ選んでいる氣がするが」
と一人の兵士が駆け寄ってくる
「隊長 表でおかしな奴が喚いています」
ミュージック バトル野郎
そいつの出で立ちに二節棍(闘将ラー○「ンマンの様な)
赤いチャイナ服で黒いスエットスーツのズボンで黒いカンフーシューズ(そうブ○ース=
リーの格好)をしている
そいつは変なポーズを取りながら(鶴の構え)名乗る
「俺の名前はブンブン=オー 世界の強者求めて旅をしている武闘家だ!!
街の一般市民の情報によると ここが街で二番目に番の腕の立つ者の集まりときく」
ちなみに一番集まる酒場のNO.1ファイターは倒した」
バック転での回避 剣の上に乗ってスッと降りた行動 遅らせキックしながら
垂直ジャン プ降りぎわのキックで次のラウンド中パンチで足払い
立ち上がった所奥義(こいつは二回攻撃)
必殺技 究極爆裂拳 (スパイラスイクスプロージョン)
一刀烈断脚 (足でするペガ○ス彗星拳) 
「俺の名前はブンブンオー!またの名を戦う最強の軍師!!」
「武闘家こそが世界の格闘王だ!!」
「究極爆裂拳を破らぬ限り勝ち目はない」

ポートランドの街
街のあちこちに衛兵がいる領主の館には特に厳重に囲まれている
マックは情報を仕入れるために酒場へ向かうと言った
マックは酒場に入ろうとした瞬間ピタっと足を止める
そしてゆっくりと入ってゆく
酒場には4 5人の兵士が一人を囲んで話をしていた
その一人の格好は黒き邪宗教の法衣を纏った初老の男であった
マックは独り言のように呟いた
「ザライフ…」
マックは驚きの表情を浮かべていたが
まったく予想をしていない状態ではなかったらしく
「皆さん酒場にいても事態が悪くなるだけのようです戻りましょう」
衛兵 敏16 霊格10 

扉を開ける
するとさっき酒場にいた法衣を纏った男が立っていた
男はじっとこっち…詳しくはマクラーレンを見ていた
マクラーレンはいつもとは違うきつい口調しかも命令形で男に言った
「ザライフ…対に親父は動きだしたのか」
ザライフと呼ばれる男は答える
「Jr(ジュニア)…貴方がハルノアの名の元に動いているとは思いませんでしたが…」
「成行きという奴だ…いやお前こそ白々しい ここに残党を集めた真の理由が読めた」
「はいハルノア側に察知されず 自然に貴方との接触を取るためだけ」
マックは頭を垂れていた 右手が震えている
「ここににる兵士全員は その為の捨て駒かい…」
ザライフはゆっくりと君達を見回しながら言う
「御意…そして 事実を知ってしまった者達には 消えて貰わなければなりません
Jr手出しは無用です」
 衛兵が20人入って来る
マックはじっと黙ったままだったが 突然 部屋全体に響きわたるような 日頃の彼からは考
えられない感情的な怒声をあげる
「皆の者やめろ」
というと衛兵やザライフは動きが止まった マクラーレンは呟くように言った
「敵…」
「はっ?」
「親父に伝えろ 氣が変わった…敵に寝返る…いずれ首を取りにいくと」
サライフの動作は一瞬止まる
「血のつながりのない義親の絆より 血よりも濃い仲間の友情を取りましたか…」
マクラーレンは腰の剣に手をやった ザライフは苦笑したように見えた
「…やめましょう 貴方の剣技は児技に等しいが
我が主 ウィリアム様と同じ異形の獣
私といえどかなうものでは在りません」
ザライフはバッと法衣を翻すと見えなくなってしまった
兵士はうぁーと言いながら逃 げていった
マクラーレンは暫く立っていたが 
何かを思いだしたように窓を突き破って外に出る
窓にはべったりとマクラーレンの血がついている
そして 外から呪文の詠唱が聞こえる
「エロイムエッサイム…我の血を御身の媒体に…始源の死者 冥界の王 ノービス=サモンイントよ
汝との契約はきれた 新しき契約結ぶためここに現れよ」
すると窓にこびりついていた血が人型をとっていく
暗褐色の皮膚 白金の眼と髪 右耳に銀色のピアス
そして 胸に深紅のナイフが刺さる美形がスウと現れる
「ダーク=ロード…どうなされた」
マクラーレンはハッキリした口調で言う
「轟を渡して欲しい…」
サモンイントはかすかに目を細める
「貴方が 人として私と戦ってきたことについて
私からは合格点を出しましょう
しかし 奴…器の彦との共鳴は…」
というと スゥーと人が現れる
謎の東洋人である 「わしは 彼 と 彼の友との 今までの戦さぶりをよー見ておったわしは…認める」
マクラーレンは謎の東洋人を見つめた
「ありがとう…私は貴方から轟を譲り受けます“ブレイハルト=ファースト”古の聖なる王よ」
東洋人は苦笑した
「わしにはその語尾を讃えられる資格はない いまは次の世代を結ぶただの器の彦 
道化師の企みに乗ってやった 星神(かみ)の裏切り者じゃ」
といってサモンイントを見る
「次世代の新しき戦士を見いだしたことに関しては感謝する だが次の世代もおまえ達には勝利はない」
「私は単に彼をイタブッテ楽しんだだけ それに今度のメンバーは
エヴァンスの若造を駆逐できるくらいのメンバーを集めたつもりです…本氣ですよ」
「それは楽しみ…と言えばバチアタリかな」
といつて東洋人 いや ブレイハルト神聖国初代国王プラタニティ=タナカ=ブレイハルト
は スー と消えた
おなじく アホンダウラ伸下 冥界王サモンイントも消えていく
そして マクラーレンは振り向かずに手を頭上に揚げ
一つのいかずちと供に一つの祀器を手に取る
そして そのまま東の方に去っていくときに一つ ボソリ と言う
「運命とやらに 無理矢理 逆らっていれば 幸せを失わずにすめたかな…」


ひとつずつ ひとつずつ 時の鐘は臨唱を鳴らし始めている



第八楽章「第三の勢力と己々の思惑」

キャロルは一人の自分より階級が二つ上の騎士が
ハルノア城3Fに呼び出された事を告げて 自分と一緒に来るように言った
君にとって1階の下級騎士の階
そして騎士の任命式の時に上がった二Fの貴族の階
しかも たった一度のみに話で
そう君は初めて3階将軍達の階に上がることが出来るのだ
しかし それが良いこととも限らない
打ち首に値する重罪を起こした時も一つ上の階で行うのである
3階は二階を更に輪にかけて華やかで 高級官僚用という雰囲氣が出ている
その騎士さんがとあるドアの目の前まで来ると
「では私はこれで失礼させて頂きます」
と言って去っていく
中にはズラーっと円状に椅子が並び
何百人という沢山の人が静かに座っている
正面に高い椅子が数個並んでいて
お偉い方が座っている(国会や裁判所を思いだして)
正面には5人ほど座っている
そして君に数本の照明がバッ!ババッ!!っと当てられた
正面の一番高い所に座っている 髭を生やしたブルドックの様なこわそうな人
この人は一番君が合いたくない
軍務省査察官長 兼 軍法会議議長
通称「血みどろの獄狗」と言われる
ヒッセン候オズワルド卿である
オスワルド軍法会議長は低い重低音で詔書を読み始める
「ハルノア龍帝圀リアンフル=ウェーズ=マクベリー=ウル=マルスティーン陛下の名の
元に
中央ハルノア第三中軍務司令官長セドリック=レスト=ヒーメエリエル=フォン=
ファルストが指揮下 
第11小隊副隊長第三補佐ゴ=キャロル=トリス=フォン=シャロルロット=サード軍曹待遇の人事改訂の軍儀を開廷する
この軍儀の詳細は中央ハルノア第三中軍務司令官長セドリック=レスト=ヒーメエリエル=フォン=ファルストが指揮下
第11小隊副隊長第三補佐ゴ=キャロル=トリス=フォン=シャロルロット=サード軍曹待遇に特例 の階級新訂の進呈の開廷 及び 任地改訂の開廷も同時に行うことである
このたび中央ハルノア第三中軍務司令官長セドリック=レスト=ヒーメエリエル=フォン=ファルストが指揮下
第11小隊副隊長第三補佐ゴ=キャロル=トリス=フォン=シャロルロット=サード軍曹待遇は 大陸暦250年落葉の月始め付けに
中央ハルノア第三中軍務司令官長セドリック=レスト=ヒーメエリエル=フォン=ファルストが指揮下
第11小隊副隊長第三補佐の任を解き
新たに中央ハルノア第三中軍務司令官長セドリック=レスト=ヒーメエリエル=フォン=ファルストが指揮下
第3小隊隊長の任 および ハルノア貴族の証たる男爵の爵位とヴェーオウルフの性を与える 
キャロル 任令を受けよ」
ゴ=キャロル=シャロル三世 いや ゴ=キャロル=ヴェーオウルフ男爵は任令を受け取ると
いっせいに会場から拍手が起こる
「ついてはヴェーオウルフ男爵には
西部ハルノア塞衛都市キャスル特別視察官に任命す る
日時は明日を持って約一月の任期とする
詳細は後に書類を送る 以上」
といって解散になる
そして テクテク とやって来たシューメンマッハ幕僚本部長は
ポン とキャロルの肩を叩いて一言
「男爵 明日の朝 洗顔用の水に 自分の顔が映っているといいですね」
といって スタスタ 去っていくと
それと入れ替わりでキャロルの所に二人の人物が来る
二人とも沢山の勲章 特に 一人は大将と准公爵 もう 一人は中将と伯爵の勲章を肩に
着けている
そう キャロルがハルノア騎士として知らないはずがない
ハルノア騎馬隊 第一軍大将 そして 第二軍大将のモラ=ディオズベル大将(敬称モロー将軍)とカレスティ
ナ=ラーディオマイヤ中将(通称ケレル将軍)である
パルテア騎士団が リアンフル皇帝陛下の次 剣王リーディアルトの次 セドリック第二軍騎馬隊長の次に
尊敬している将軍達である
モロー将軍:「貴殿がセドリックがいつも口にしている愛弟子のキャロル殿か…貴殿の無謀…いや武勇はこの3階でも色々耳にはいってきている」
ケレル:「しかし 勇猛であるのはいいことだが 騎士の華であるランスの修行を愚にしてるというのは我々にとっても耳がいたい」
モロー:「そこでお節介ながら 我々が明朝まで貴殿にたたき込んでしまおうと言う訳だ」
ケレル:「我々も一人でも素質のある剣士を育てるのが ハルノアの将軍としても義務だから な」
するととこからか声が飛んでくる
「私も それに加えて貰おうか 戦場では剣技だけでなく鉤呪術の初歩も必要だからな」
キャロルの後ろに人の姿があった
「イ…イーマ王室特別警護隊長 貴方が何故ここに?」
その男は簡素な絹のターバン 黒のレザージャケット サングラス 黒の指抜き皮グローブ 
ジーパン ロングブーツ そして 二本のバッソを両腰にさげている
キャロルは イーマと言う人の名前も知らないし 王室特別警護隊長という役職も聞き覚えがない
「皇帝陛下から1月ほどの休暇を頂いた 私も ハルノアを強き国にと願う者の一人だ」
こうしてキャロルは“ナイトコモン”という魔法を習得(ただし1霊質)
イーマから一本の鉤呪付の剣 コマンドワードでプロテクション(但し自分のみ)をもらって
1日が立つ
で モローいわく
「男爵一人で行くのか?」
既に キャスルには反乱の氣配があり 不穏な動きがある
街の住人全体が 呼応  しているかも知れない
だから少しでも詳しい情報を手にいれりことが需要
つまりはスパイですな
国からキャロルに準備金80金貨ほど支給される
いつのまにかシューメンが進んでキャスルへの任官申請を出していたようだ

城門を出てしばらく行くと中央の噴水通りが見える
なんかいる
シューメンと5匹の サルがいる
彼は腰掛けてそのサル達に説教をしている様だ
彼は懐からなにやら入れ物を取り出すと
噴水の中にドボドボと流し込む
彼は「これからお前達に面白いものを見せてやろう
噴水全体の水とランタン油は
同じ噴水の水の中にあるものだ
といえど元々は性質が異なるもの
これが解っていないと意味がない
この油の量が少ないままだから
まだ手ですくえる
その手の中にある油に火を添えると燃え上がる
そして油に混じっていた微量の噴水の水が残る」
するとサル達は手を叩いて喜んだ
「そうだろ面白いだろう 是が分離魔法の妙味だ
だが これが噴水の水が西大陸の住人で
油がキャスルに集まった過激派ども
性質とは主義主張
人は先導者たる黒幕
そして最後の単語は
そして手の中とは…
そう こうやって置き換えてみると面白いですまないがな」
シューメンはイリュージョン
キャスル

検問がある一見何の変哲のない街である
(○日目の朝) 通りをなにやらうろうろしている人がいる
エプロンをしているのだがその下がちょっと服装が派手な女性(もしかするとローザじゃないかと思う人がいるかも?)
「この辺に財布を落としてしまったんです」
サイフは街道に敷き詰めた床石のあいだとあいだちょうど縦に入り込んでいた
(財布の中身は2金貨ぐらい)
サイフを渡すと彼女は大喜びして
「あ ありがとうございますお礼といってはなんですが」
といってなにやら紙を取り出す これはきれいな緑葉緑を彩っていた色で「左手の杯」亭
コーヒー杯サービス券と書かれてある
「もう少しで開店しますので ぜひ寄っていって下さい
あ 朝市が終ってしまうそれじゃー」
といってタタターと掛けていく
たいてい冒鋒者の店はその職場上24時間営業が多い だから朝方でも開いているものである
=冒鋒者の宿屋
中に入ってみると わっ と人だかりでごった返している
朝というのに繁盛しているものである
まーいろんな人がいる 「よろず何でも受けたまわります」という看板をさげている
ガキ…いや妖鼠がいる 「いらっしゃいなんでありましょか」
(何か買わないとお前達の正体をキャスルの裏組織にバラスとさりげなく脅す)
後ろの木箱には特殊催眠ガスバクダン(リューク=ボム)とかかれている
昨日ここにミランが止まりにきて 今二階にいる 
そのミランが二階から降りて来るとどっと酒場内が押せや押せやになる
ミランは二人の屈狂の戦士の後ろからすすしげな水色 のチュニックを羽織って
左手に小型の弦楽器を持っている
そしてミランはホビットを見つけて言う
「ジルドナさん 二階にある荷物例の会場へ運んでおいて下さい」
「へぇ旦那 あとからさっそく運びますんで」
と ミランは酒場から揚がる
ミランコールには手をあげて答え とくに黄色い声には歯を光らせるというサービスをしている
なかには曲を披露してくれと言う声があったが
二人の戦士おそらく雇った ボディーガード達であろう
男供いわく
「歌が聞きたいのなら 会場で聞いてくれ ミランさんはこれからリハに行かなくてはいけ
ないから駄目だ」
と いうとミランが戦士達に少し憂いの表情を見せながら
「まって下さい それでは私が金稼ぎのために 歌を奏でているようではありませんか…そ
ういうの私は嫌いです 視覚効果のない曲はここでもリハはできます では わたくしミラ
ン=セルのつたないながら 一曲御披露させていただきます」
といって弦楽器を片手に歌うミラン
それは静かで悲しくも美しい曲であった
ミランが歌い終えると酒場内一斉に
ほぅ というため息がもれ やがて どとうの様な拍手が起こる
その拍手の中をさも自然な足取りで ミランは酒場を出る
荷物抱えたジルドナがその後を追うが ピタッ ととまり クルッ と振り返って
「正午 都立コンサートホールで ミランは君達を待っている
あっ兄さん方 例の軒頼みまっせ」
というとタタターと消えていった 「左手の杯」亭
ここは冒鋒者達が職にあぶれて来るような場所にしては小さいし ひっそりとしている
そう ザッシP ランドPー マーPィーク辺りが来そうなシブイ場所
客は4 5人しかいないようだが よく見ると壁際につったっている奴 
カウンターの中に一人さっきのねーちゃん
そして同じようなエプロンしている氣さくそうな妖兔の兄やんと
円形の卓に着いているフード付き外套の人
その外套の人はエプロンの人に何か封書の様なものを渡して立ち上がり
君達の前を通り過ぎる顔が見えなかったが
そのすれ違った時に君達の鼻に明らかに女性のものだと解る残り香がした
そして君達に対して微笑したかにも見えた
さっき話してたのは 妖兔の氣さくそうなエプロン兄やん
「あ あれはもう少ししたらこの店たたんで 帝都ハルノアに移店しようと思って
ここの街の役人の人に住民票頼んでおいたんだ やっぱ商売は帝都ハルノアだね」
さっきの姉ちゃんがこっちに氣付く
「あっ さっきの人達ぃ ここでゆっくりくつろいで言って下さい
マスター しばらく暇ちょーだい」と
さっきのエプロン妖兔兄やんいわく「あー 店も暇で閑古鳥が鳴いてるからいいよー」
「んでこの街にミラン=セル…様が戻ってきたって?私もあとでコンサート行こうか
な?」(ピーン戻ってきたとは?) と壁際にもたれ掛かっている寡黙そうな剣士 よく見ると闇妖狐がぼそりと言う
「この街キャスルは 数百年前は古い城壁に囲まれた錆びた農業街だった(Fの原案)
が詩僊ミラン=セルがこの街を氣に入って しばらく滞在し 一曲 残して消えていったのち
この曲がこの街の愛好歌となり
リアンフル皇帝陛下がこの街に慰問に来られた際に 
その曲の趣きがお氣に召して口ずさみ 歌詞を即興に思い浮かべ
その歌もたいそう すばらしい出来だったいう
それいらい この街は大陸一の歌われる街として大発展して
大都市になったのだ いわば 彼はこの街の創造主と言っても過言はないだろう」
「あ この人は引越し荷物の護衛のために雇った人だよ
いやこの人は2 3日前酒場内で喧嘩があったときに仲裁に入ってくれたのがきっかけでね」
あとはたわいもないはなしが続いて正午近くになる


キャスル ミランコンサート当日
ジルドナ「おせんにキャラメル」

ジャック「スミマセーン サイン下さい」
ミラン「はいはい いいですよ」
ジャック「あっ ジャックさんへというのも忘れないでくださいね それと どういうおつも
りなのですか?ミランさん」
ミラン「(手を休めず)はい 私のつたない詩吟を キャスルの皆様のお耳汚しに失礼させてい
だだく次第と(サインを渡しながら)私個人のとある思う所からですが 我が剣“雷燕両剣”
とは自讃ながら風雅麗しく ぜひそれに見合う剣士に成長したいと思いまして」
(警備B「剣?」)

ジャック「ほうほう では縁がありましたらよき再会を」
ミラン「(ニコリと)はいこちらこそ」

ライブが盛り上がる中
コンサート会場に鎧を纏った大男出現剣を抜き氣合一線 人込みや警備人を押しのけてス
テージを襲い
ミランは障壁ではじく
客の一人がきずく
「ま ま まさか メッサラーニの殺人鬼?」 会場騒然
会場が二つに割れていく にらみ合う二人
ミランが口を開く
「いいでしょう 力で示すことしか納得がいかないのなら   」
大男「従わせたくば…力量を示せ 義弟」
ミラン「やれやれ では帯剣者として尋常に 決闘勝負!」
そしてミランも居合抜き剣風が巻き上がる
ジャックの後ろにシューメン登場
そしてマック
シューメン「どうだった?」
マック「ええ やはりメッサラーニの残像と奴は一致します」
シューメン「やはりな では 雷縛を用意しておけ…」

二人の勝負はなかなか付かない
互いにけん制の撃を飛ばしながら
決定打となる渾身の一撃を放つチャンスをまっていたが
大男は大剣を下段に構えなおした
剛力の技でキメルつもりである
ミランは射光と並ぶよう剣を構え直す
その刀身がキラリと一閃した大男は下段から振り挙げて

冥王羅道剣 と叫んだ
ミランそして広場のど真中を
巨大な閃光が襲う
ミランはその閃光をまともにあびるが
平然とそよ風にあたるがごとくたたずみ
大男の方へ歩き出した大男は今度上段から振り下ろすと
先の数倍の圧撃がミランを襲いミランは2 3歩あとに引くが
その刹那一足跳びで男の前まで移動した
大男はここまで自分と行き渡る奴の実力に微笑した
ミランは静かにこういって剣を突き出し

留花流蓮斬 と奏でた
ミランとミランの太刀筋は消え 大男の後ろ3米に現れた時には
大男の体中に無数の刀傷が浮かび挙がり
そこから紅の霧血が吹き出る
相手はゆっくりと倒れると同時に光の雷網が大男を覆いかぶす
シューメン「我々は帝都の騎士団の者だ
ミランどの決闘の宣告が貴方の口からでられたとはいえ 無事でなにより」
ミランはほほ笑みながらうなずくと
剣をするりと鞘にしまう
そして再び集まりだした人々に向かっていった
「このようなことがあっては私も参考人として番所に行かなければなりませんね 今日の演奏は中止ににしなければならないでしょう」
とミランはホール二階の階段を上がっていき シューメンは手下に2 3命令を促して
「キャロル明日正式にお前の貴族号授与の式典がある 俺も傍聴人として参加するこなかったら俺がゆるさん以上」
と消えたマックも
「私はキコクの特別拘留所で仕事ができましたので まぁ近日ライブは再開するでしょうし 組織についても近辺を捜索していてはどうでしょう?私も様が済み次第ここへ戻りますので…では」
といって消えた
現場には大きな檻車が用意され
大男は何人かの役人の浮遊移動鉤呪で檻車に運ばれていく
ミュージックとともにブンブン=オー参上 
およびでない

キャロル強制送還の呪文で消える
次の日の夕方ジルドナに遭遇  
「あんたらがハルノアの回し者だと イリフィトラ神帝国を名乗る
キャッスルの裏組織側に薄々感づかれてますがな」
闇組織への進入用偽造ID と特性メイキャップを売りつける5千金貨
「これ今夜 今は使われていない港の波止場の倉庫で なんか妖しい集まりがあるようやで」
ここは静かな夜の港
暗き闇夜にただ静静と波の音のはじける泡唄が重なる
その目的地の倉庫の目の前には誰もいない近づくと
横にあった赤くてカードの差込み口のような穴が開いたドラムカンがしゃべった
「IDをだせ」
中に入ると薄暗いが大勢の人の氣配がする
雰囲氣は殺氣を押し殺して爆発を待つ眠れる狂戦士達といった所あきらかに異様な感じである
とパッ パパッ!っと正面の壇台を証明が照らし
音調増幅の鉤呪器 と 赤い薔薇一輪添えた花瓶
金色の髪を後ろに整い流しているサングラスの紳士がいる
みな拍手でむかえ2 3応じるとそれを制し演舌を始めた
「ここに集いし良識ある同志達よ その怒れる鎖を断ち切る時がきた
偽君子リアンフル=マルスティーンは
種にとらわれない全人類の文化圏に理性を与え 共存を保とうとした
いわば神がかりの英雄論をもつ理想主義者だ
事実 争いの数は昔に比べ減少し儒命人は栄えた
しかし その反面 魔鬼にまつわる種族 と その従属種の南方での独立をみてほしい
そういうものたちを抹殺するのが 我々冒鋒者であり
儒命人そのものが戦いを欲する知的なモンスターであると私は断言する
皇帝は全ての亜人種を刈り尽くした暁には
我々冒鋒者 そして武器を手にするものを弾圧するであろう
ハルノアの望む偶像の平和理論では
剣や魔法を手にする者の明日はない
私は戦いを肯定する
そして 私がつくり挙げる国家には
永遠に鋼鉄と破魔法の社会があることを約束する
発て キャスルの勇者達よ!
新しき世の始まりはここにあり!!」
といってサングラスをとる そこにはミラン=セルの姿があり
一斉に歓声がおこる

-我等が国家元首ミラン=セルの名の元に 我等が信念天に届け-

ミランがまた片手をあげるとその群集の歓声はピタリとやみ
外に静静と群れは流れていった
そして それは領主の館前で一群れが散り
また一つ一つ街の要点の前で散っていき
最後の一行が君達をみながら 一つ首をかしげながらも散っていた

例の酒場はハルノアに引っ越すそうだ

西大陸の戦場は一握のもの達により動かされている      かも



第九楽章「そして最後の巨星」

第一節 「ハルノアの翳り」

(キャスルの革命の同日の朝)
ハルノアはキャロルに国から正式登録にヴェーオウルフ一世というハルノア貴族の成立を認知した
これはキャロルが元々のシャルル家(サディの覆名)からの家系の独立を意味する
つまり これからはキャロル一個人が正式なハルノア貴族としての待遇を与えられるのである
キャロルはその辞令をモロー大将の手から渡されるで一言
「男爵にはこれからハルノア騎士としてのだけではなく
民草の見本となるハルノアの貴族としてもより一層の精進を頼みます」
という訓辞もある 授与式が終えると キャロルは呼び止められる
ちゃんと正装のシューメン(おいおいまた勲章増えとるぞ)
シューメンはキャロルと目が合うと軽く礼をする
「これはヴェーオウルフ男爵ごきげんうるわしゅう なに?急に敬語使って氣持ち悪いって?
それはな領土を持たない騎士と 領地や特権身分を与えられた貴族は世間の見る目はダンチの違い
おまけにこの国は実力重視だから 代々続いた貴族よりも一代目のほうが着目されるのだ   
では戻そうか 男爵に置かれましても もう武勲を誉れとする騎士だけではなく貴族にはふさわしき格式つまり住居が必要となります」
そして耳元で小声で囁く
「あまりみすぼらしい所にすんでるとな ハルノアの民たちがお前にいだく勇敢青年騎士像が 屋敷一つもてない貧乏貴族というひやかしに変わるぞ」
二人の後ろを朱色の礼服をまとった紳士が通り シューメンは少し下がって口調をかえる

「しかし悲しきことはまだ若き男爵には その筋の相談役がいないことですで
栄光あるヴェーオウルフ家にふさわしい執事が必要です
貴方の師セドリック将軍もレントというすべてを任せられる優秀な執事がいたからこそ
将軍としてのお役目もやんごとなく勤められるのでありまして
どうです?こうみえましても私はゲート=オブ=ルーンの出身
後輩には経験豊かな知恵者が揃っていますので あたってみますが」
といって後ろに目配せするとすでに 一人のがっちりした体格の黒人の黒服が立っていた男
は軽く会釈をすると まずは候補の屋敷周りをみてからということで現地にいく
男は歩きながら言った
「始めましてアロ=レ=マーと言います
早速貴方の保有している総財産を調べさせていただいた所
今まで居住していた住居と土地あわせて1520金貨 強制住居積立332金貨
諸財産36金貨5大銀貨で 国からの祝い金500金貨 貴方の恩師セドリック将軍から500金貨
シューメンどのから300金貨 モロー将軍 ケレル将軍 イーマ隊長から200金貨となっておりますで
土地建物改装費で3600金貨 月々の使用人の労務費100金貨 諸経費が50金貨で
一つ提案といたしましては こんなににすばらしい屋敷を持ちながら
貴方一人で使ってしまうのもったいないことです
どうでしょう貴方とお知りあいになった
あの冒鋒者達と一緒に住むのもそうすることで
何か彼等とともに仕事をなさるときにコンタクトが取りやすいし
彼等ほどの腕の立つ警備人はいないかと思われますが」
シューメン 君達にレミリオ もといエミリオの領主チェスタ=オーレに信書を渡しにいって欲しい(パシリかよ)報酬は何がいい?

サヴァ「じゃ破魔法教えて下さい」
シューメン「そうだなルーベリアスのとこがてっとり早い」
サヴァ「はぁ?師匠 今 誰とおっしゃいました??」
シューメン「大丈夫 破魔法の腕はいい方だ 俺がよろしくといっていたと伝えとけ
 後はうまくやってくれるさ」
サヴァ「いや…はぁ…」
サヴァは今いきなり魔法社界の頂点に立つ御大尽の名を聞いたのあった
やはり師匠は只
のマッド=サイエンティストではないようだ

第ニ節 「乱世の奸雄 その名は」


それは己の“享楽”の為に“世”を騒がす最悪の凶星 ルーベリアス
敬愛する最大の好敵手 それだけですよ ミラン=セル
あの方を始めて見たときから「ただ者」ではないと感じていましたよ ケロッグ=コーン
戦略謀略は私の方が遥かに上だが 統率の力−ノリ−だけは及ぶまい シューメンマッハ
よくもまぁ浅知恵の働く子坊主よのぅ ラカンヴァネラ=クライス
あの連中の中で唯一の畏怖の対象 故に仕えていただけのこと トニー
ハハ まったくたいした野郎だ「悪党に捧げる鎮魂歌亭」のロック
誰それ? ジュピター

その男には“武運”があった
まずは誰一人として裏切ることのなかった“忠実”なる軍団(スタッフ)
絶対無敵を誇る偉大なる“象徴”頭首ジュピター
その人柄のよさと信頼度で人心を掴む“仁将”ケロッグ=コーン
巧滑なる策謀力と分析力をもつ“策士”トニー
武勇誇れる“勇将”破魔剣聖オーレ弟
そして常識面と政事を一手に担う“執政”破魔剣聖オーレ兄
攻城の最に絶大なる破壊力を用いて攻め落とす戦いのプロ“激将”ブンブンオー
あらゆる情報網とその裏マーケットに絶大なる権力をもつ“裏世界の覇者”ジルドナ
そして雑学の鬼 酒場の親父ロック
弓の名手ゲーゼ
山国の雄アレシア グリフォンライダーズの大将ホーク
そして“一発屋”ヴィ=アホール
“芸人”トトカルチョ&ドンテカルチョそして
歴戦で鍛えぬかれた衛兵達があったからこそ


「えーん〜!!みんなとはぐれちゃったよぉぉぉ!!!」
ここはエミリオというハルノア南方の大型都市
この初っパナのストリーから「もう」仲間
とはぐれたという青年剣士の「覚醒」からこの物語は始まる
彼の名はジャック=ソルティ
剣を腰にぶら下げているだけの「ただの」お兄さんである
このお兄さんの相棒達ときたら
おのおのがすぐに「単独行動」に走りたがり
今だに「結束」というのが欠如している
このまえなんか妖兔の女盗賊のねーちゃんが仲間になったかと言うとスグにトンずらされるし
ぃ…
今回もエミリオでの仕事が終わる前にみんなどっかいってしまったのである

サヴァ テンプルへ
ヴェリア メッサラーニの件 以来 消息不明 南方へ
ルーテ 東方の乱の戦後偵察
マック=同上
キャロル キャスルに単独ミラン退治に

何で依頼を引き受けた本人(キャロル)までいなくなるんだよ 「こうなると…解って…な
いよ!!」
と言いながら路上のまん中で草をむしっている
と後ろから声をかけられる
ふりむくとそこにはネコ…もといトラと人間のハーフ(獣人)のお兄さんがいた
「とーとつですみませんが 私のボディガードになってくれませんか?」
おい!!突然 しかも 唐突に路上のまん中で何を言ってんだ
「いいっすよ」
ん?俺も率直 しかも単純に路上のまん中で何を…もういい
「そうですか貴方は者解りがいいですね
実は私 公然とは口に出せませんが」
「ふむふむ」
「ここの領主を倒そうと思うんです」
「うん たしかに公然とは言えないな」
「解ってくれましたか」
「役人に突き出そう」
あっ石化した このままでは可愛そうだから…
「冗談 冗談 よし 私にまっかせなさい!!」
「おー」

すると天空が一瞬閃光を発したかと思うと

ちゅどーん

と南の“ぱらのい”山に隕石らしき何が堕ちた



WAITING

「…メ…メ…」 「…こいつは…フッ…」
「?」
「兄やん名前は俺はジャックだ」
「ケロッグ」 「ならばケロッグ『エミリオ』なんて小さいことは言わない
「えっ?」

『全大陸』を手中に治めようないかケロッグよ

「別に私はただ兄さんを…」

時代と言う見えなき河の中

人と言うのはその中で遊泳している小魚に過ぎない


「…」 いや

一度 漢−おとこ−に生まれたからは「おーい」
「…かっ」
戦に巻かれるこの身と悟れ
「か!」 ならば大地にその名を刻み「オーイ」
「か!!」
優雅に舞い

優雅に散ろうではないか 「ヲーイ」

「格好いぃー やりましょうこう なったら−ノリ−が必要です」

「…フッ 今度の火付け役は オレ だとはな…」

「おーい メシ」
「…少し黙ってて」
「ん!」



>>次が章ゑ




SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送