爆稽奏曲「シリアとその一味戦記
第U番最終楽章〜響地沸承」


ザァーーーーーーーーー

ねーねーお客さん
ここ一週間私を指名しておいて いっつも部屋にくるなり
みょー にオドオドして 部屋をあっちこっちまさぐったと思えば
さっさっとベッドで爆睡して それっきり
べつに商売としてはこれほど楽なもンはないけど
目の前にこんなにいい女がいるんだから 一度くらいは楽しみなよ
けっこうアンタ あたいの好みなタイプなんだしさぁー…

…お客さん?…


ザァ------。


第一節 「暗雲立ち込める日々」


時は来たれり

復讐するは 我にあり

現界が覇者 アルンザード=パピシャスに

今 禁を解きて 現れ出でよ
我が使徒 闇に纏わる 各界の王達よ


そこは 邪と我に連なる島 にある金色の城
そして その一角に設けられた祭壇の間  罪が集い 闇がひしめく忌まわしき邪影の群れ

この場所にあるは 黒の戒律 その中心にて天を仰ぎ 呪詛を詠むものあり

それは十数年前の忌まわしき凶事より 己の身を隠し再起を謀る かつての大陸の覇者 パピシャス

それは怖々しき 煉獄が黒き炎 かつての従僕を 現世に化召する力を回復せんがため
いくさの核  獣魔が長 ヴェルヴェル=ドリマを
はかりの核  妖怪が長 ゼノン=オルメヒルスを
ふはいの核  餓鬼通魔 サモン=インセクタルを

今 世界を覆う謎の暗雲と共に あの 恐怖が蘇える


アルンザード「 ところで 一体 誰が 俺のコト を アホンダウラ などと…」

アホンダウラ「…結構… いや 悪くないな…」




「あ〜欝淘うっとおしい うっとおしい 大体雨なんてただ じめじめしてうざったいだけじゃない!」

漂っているのは恐らく 監禁されたひのひかりの精霊達だろう
ここは地下にありしも その天井の光ゴケと それらの影響により 年中光がもたらされている処
もっとも緊張と静寂がもたらされる筈の裏世界

暗殺結社 盗賊結社 用心棒組合
賭博組合 密輸商結社 冒鋒宿舎行会
の六大総本部が居並ぶ 犲狼街道共和國の首都 岩沙漠の泉市 幻霧の都 が地下都市にして
都 いや 大陸の裏社会の頂点に君臨する 牙獣どもが喉の下に築き上げた最重要拠点
知る人はこう呼ぶ 笑わない果実小路 と

その通りの央坊に六大総本部の大元締アークファートが君臨する 語られずの館
総合結社 豺路党 党首 ダニエル=ホイール 通称 フィクスカードの塞邸 だった所がある

というのも その栄光なる影の首領ですら ディストリック三女傑伝が一つ 死黒魔曲 が主旋律
乱世に於いてその姿 常に 我欲 の前に立ち 死 と 破壊 を双椀に抱きて
その御心に背くもの全てを 紅連の爆炎 と 死の黒雲 に包み込む

その息とし活けるものを滅亡せしめる 黒き断頭台が二つの饗銘
伝説のカザルザス=ジョルグ=サディが御体を目前にすると 日頃仕様の影を含んだ口調では
彼女の甚くきまぐれな機嫌を損ね この建物自体 ぶっつぶされ かねないために 至極 畏まらざるを負えない

ダニエルは思案を踏む そうやって 自由と破壊の二悪を掲げて 彼女の うさばらし に破壊消滅していっ都市国家が過去に幾つあったのだろうか

よって ダニエルは彼女と接するときは 自分の一面−あいつ−として話しかける
「だけどサディ 生き物は水があるからこそ 生活していけるのだよ たまには辛抱しなきゃ」
ダニエルとしての鋭い眼孔は消え その瞳からは 愛しさ と表現すべき視線を彼女に投げかける
無論 彼女は氣にも止めてはいない
「あ〜あ こんなんじゃ外に出て おちゃめ な火遊びが出来ないだけか 暇の潰し方も限られてくるじゃないね〜 ざっっしゅゅぅ?」

前記にもある通り この闇の地下社会も 彼女にとっては 遊び疲れ をとる 宿屋 にして タダ で教えてくれる 情報屋 程度の軽い認識

もう一つの通り名 悪党狩りのザッシュ を隠している彼の立場からして 即
辺りを一別して 暗殺界の首領 と呼ばれる 彼の参謀 幻霧の執行者が二番 巧弁師 スペルマウスの姿が無いなかったことを確認せざるに有無もなく どこかしら疲れた表情で話を切り替えす
「…今はフィクスカードなのだよ…マイ フィアンセ」

するとサディは 態と視線を上の空へ反らして声高らかに
「あら そうだったわね ならフィクスカードのお力とかで(つくえの上に腰掛けて 彼を見下ろす) あの雲自体も消してちょーだい」
と反応する 
こういう高飛車な態度は何時ものことで ダニエルは何時もの事ながら耐え忍んでいる

というのも このおよそ十日ほど前に広がった暗雲のせいで 彼女は「なんかジメジメしていて欝淘しい」と御機嫌斜めにて遊ばされ さらに追い打ちをかけられる様に ざぁざぁ と雨が降る有様

そんな多感で可憐な(?)乙女の氣持ちを察しつつ ダニエルは少し眉を潜めつつその細く鋭い眼孔の線先を
目の当たりにある重厚な桧作りの公用机の隅に向ける

そこには氣まぐれなる 彼魔女サディの手により生けられし 一本のカトレアと呼ばれる大輪の花が詫びる様に銀製の花瓶に添えられていた

ファーザーは フッ と微笑を落しつつ両手を組み ボソリ と呟く
「たしかに 異常氣象とも云えなくも無い…」
サディはしてやったりと 彼の机に歩み寄りながら
「なら き〜まり…消して」
困った表情を浮かべながら ダニエルは言う
「消して…って言われても…」
彼の机に乗りながら サディは替えす
「消せ」
ますます困った表情をしながら ダニエルは口を窄める
「…」
机をツーと人差指でなぞりながら サディは脅す
「消えたいのか?」
目が点になりながら ダニエルはぼやく
「…努力はしてみる…さて どうすればいいのかな…」
サディは机上に並べて在る数十枚の タロット の一つ 隠者 を机上に置き
「古妖精破魔法の『古式氣象操作』」
と呟き ダニエルは スゥとカードを手で払いのけ床に落ちる
「もう それは試してみたさ タトラートの破魔法師の方々がね」
その隣にあった 破壊 のカードをダニエルの胸元に差し込む
『嵐王於台乱域』

ダニエルは スゥと胸からカードを出し カードの先を指先で弾かせると その先が鋭利な刃の様に変化し
手首のスナップをゆっくり効かせて放ると 回転しながらサディの眼前を通る

この間彼女は微動だにしていない 常に視線はダニエルに口元には妖しくも麗しい笑みを浮かべていただけである カードは暫く遊泳したあと床に落ちた

「…飛ばしても飛ばしてもきりがなかった…」
ザティは机上のタロットに『如発火律』を唱える
「…なら祈れ」
タロット だけ が炎を揚げるも 床にはなんら損傷も与えてはいない
「…神官と呼ばれる人達はそう施している それがこの結果だ」
サディの双膀には紅の焔−さけび−をあげつつ その身を一枚ずつ一枚剥がされ 消し墨となり床に弾かれ散り散らばる あはれ なタロットがはっきりと映っている

ダニエルは(炎上の女伸(めがみ)の 瞳 か…美しいな…) と ザッシュの顔に戻り感慨にふけっている時に
「…なら 死ね」
と彼女の一言である
「えっ?」
「たぶん 尊い生けにえの儀式でもやれば 私の信じる天神ホシに願いが届き 暗雲も晴れるんじゃなぁい?さしずめ 貴方を…」
「おいおい 純なる戦神ジョルグ=ルドラィアが いつから邪神のまねごとをするようになった?」
「今からよ…」
と言ってサディは 彼の眼前で『月於滅獄球』なるお茶目で凶悪な 禍玉 を具現してみせる

そもそも彼女は 陰謀と政略に利用された 悲喜劇のヒロインで
大陸歴10年 暗黒神 カーク=カイネイラ崇拝の拠点 イム=ジャガール島の最下級の門兵に努めていた彼女は 突然 宮廷に召しだされ島主 鬼母王 カカナゴスに
「お前は厳選なるど れ に し よ う か なの法に元付き 今日から幻霧のフィクスカードの女だ 以上」
と言うことで単独でダニエルの所へ戦争に赴けば 彼の実の正体 そーいえばどっかでみたような男…ああ あの気障なお金持ち盗賊 ザッシュ君であることを知る

現在は 表の幻霧の民には 議長婦人 と慕われ 裏では 幻霧の執行者零零オーバーフロー魔界貴婦人サディ と畏怖されている

彼女にとって今現在の楽しみ それは婚約者であり 暗黒街の道化を通して移る 本当の彼の姿
(まったく 一目惚れだとかたわけたことを 幾度 も抜かしおった 私のどこがいいんだか…自分の 全て を賭けて口説いちゃおうな〜んて 四十六億年に一人の物好きな奴よ)の
カッコ付け盗賊 ザッシュ君 の心底おびえきった瞳を見つめていると背中に ゾクゾク っと稲妻の様なものが走る という刺激が沸き起こり
(はぁ〜 これが人を−愛する−ってことなのね…)
とため息に耽ける 今日この頃のサディであった

フィクスカード「ということで私は…」
サディ「魔王が動きだしたんじゃないかと思うのでしょ」
フィクスカード「だから…君の力…」
サディ「あ 買物してくるから お小遣いちょうだい」
フィクスカード「…ぐれぐれも 隠居さまに失礼のないように」
去り際にスペルマウス 「いいのですかいつか あのお方が 魔王よりも先に 我が組織を潰しますよ」
なにも言わない フィクスカード

妖しい店 九十九屋 のじじい
サディ金を払って陽門のイメージトレーニング
壁に 大陸革命 のレリーフ
じじいによる第一番の紹介
サディ「知っているよ 輝日女伸シリア様は私の心の師匠だから」
じじい「しかし この最近 彼女の噂は全然聞きもせんのう(と 呟きながら唄う)」

時は既に春景色

冬は残る彼の霊峰

我が寒さに震える雪一つ

時は夏

雪は溶け海への淡き夢をみる

それは季節外れの春の小川

また
やみが彼女を連れ去っていく日まで

サディ「うん 下手」
じじい「ほっといて ちょ」


サディ 暗黒魔法の誤動 冥界獣の戦い
サデイ 家ごとふっとばし炎上させる
じじい 己の周囲に『歳神於無効域』
じじい サディに金を請求 軽く受諾

とあるカフェテラスで サングラスをした少女が 九十九屋 と印刷された茶色の袋から不思議な虹色の指輪を取り出し眺めている
が 街道を歩いていく サデイ達を見ながら
???「みぃーつけた」
と言って 指輪を指で弾く

ここは決死の砂漠
フードを被っている謎の男 ボロボロの表札
-これより幻霧地方-
あやしく光る 腰元の剣



第ニ節 「沈黙の暗殺者」

ザァ----

大陸の台所と呼ばれる 地上の十字街に雨が降り注ぐ 幻霧の都
それは砂漠の中に在りながら 大陸中の隊商が交流する
西の 副帝都 東の 聖都 につながる交通の要点


ザァ----


雨の日は 全ての音
血の臭い を消してくれる
謀り事が仕安い…
ジョバンヌ お前は逃げることさえ
半人前だったとはな…

彼は 幻霧 と呼ばれる都が地下街の暗殺組織の刺客者
 沈黙 と呼ばれし 管制が正されている組織の中でも
特例として自由契約を認められている  翼持ち の暗殺者

彼は−ジョニー−と書かれたブランデーの瓶を 店の主に持って来るように言った
店に客はいない

ここは地下組織の連絡のとれる店の一つ 本当に酒など悠長に呑む客として入って来る
緊張感の無い連中は稀なもの あの氣楽なジョニー そして この酒場の親方たる 我が師 以外は存在しない

ザァ----

彼は懐からタバコ そして かなり使い込んだ後のあるハーモニカを取り出す
暫く煙に浸りながら 片手でその無言なる相棒を奏でてみる

ザァ----

奥のカウンターからグラスが 彼の手元に滑りこんでくる
グラスに注ぎ込まれているのは 山吹色をしたジョニーのブランデーではなく 色彩豊かな孔雀の羽であった

ザァ----
雨は振り続いている

「…」
彼は無言で立ち上がり 既にそこから姿を消していた


幻霧の都 剣刀士大会 サディとじじい 見物に

じじいの回想シーン フィクスカードの間
フィクスカード 机に両肘を付き 顔の前で両手を組む格好
じじい「と いう訳でで店が潰れてしまい 全ての魔導書も燃え尽きてしもうた」
スペルマウス「何ということを」
サディ「そういう事 弁償よろしく〜」
ジジイ「まぁ 金のことは良いんじゃが(フィクスカード耳もとで)いいのかあいつに常識というのを教育せんで」
フィクスカード「翁 貴方の互助力を願いたい」
回想終わり

サディ「わたしの知合いが出ているって 聞いたもんだから」
出場者グラード 決勝進出
アルジオス「少し遅れちまったかな…まあいい」
乱入者 アルジオス(飛び降り様 グラードの対戦者に駆け寄り一刀で吹っ飛ばし 相手は卒倒)
アルジオス「これで 登録完了だな」
ざわめく周囲 すると会場内に
(よかろう 大会は続行する)
という男の声が響く(ガラスばり特等席から)
アルジオス VS グラード

軽く ニ 三手 剣を交え
グラード「おい?それは 俺を嘗めているのか?」
アルジオス「ほーう その腹の弛みのせいで 昔の様な鋭い筋が鈍ってるかと思ったが 安心したぜおっさん」
と言いつつ 利き腕の左手に持ち換える
グラード「へっ ほざけや」
アルジオスの翡翠爪刀が妖光を帯び 閃光が炸裂
しかし グラードの眼前に氷柱が其れを遮る
サディが降りてきて グラードを一別し
「…楽しめそうじゃないの」
アルジオス 剣から妖光が一筋
「なるほど あんたが 堰月白虎 のサディかい!!」
サディ VS アルジオスの 激闘の予感
が サディ アルジオスの二人の剣に 剛琴線ワイヤーが絡まる
サディとアルジオス「!?…祀器だと」
サディ 破魔法を飛ばそうとするが
ランド=ロー『古式転移』を詠唱 サディの後に付く
ラント=ロー((心通で)フィクスカードの御呼びです)
サディ「(すごく開き直る)あっ そ」
3階のとある一席で 虹彩色の腕輪を填めサングラスをかけている少女
???「みぃーつけた」

場面は幻霧の都に戻り
ランド=ロー「…」
サデイ「…」
ラント=ロー「…」
サデイ「…」
ランド=ロー「…」
サデイ「…なんとか、言ったらどうなの」
じじい「クク 奴の名号コードネームは 沈黙 必要なこと以外はけっして口にはしない男じゃ」
ランド=ロー「…」
サデイ「…」

ランド=ローの回想 剣刀会場VIP席
(回転椅子に腰掛け後ろを向いたまま)
フィクスカード「彼女を頼みました」
ランド=ローをスペルマウスに視線を泳がす
スペルマウス 下の会場を見ている
アルジオスがサディに切りかかるところ
スペルマウス「…九割がたは 監視が目的だ」
ランド=ロー納得したように一礼し 『古式転移』

ということで酒場
アルジオス「俺がここにいることがよくわかったな」
サディ「だいたい傭兵という連中は
こういう所にたむろしているもの」
アルジオス「よく俺が傭兵とわかったな」
サデイ「一目でわかる
それに私はなんでもおみとおし」
二階からグラード「おうサディ なにか仕事があるのか?」
サデイ「(アルジオスを見て)本当はグラードを捜しにきたんだけど
貴方までいるとは思わなかったけど」
サディ「内容は西のブレイハルトにいかなきゃならない用事が出来たの そのための私の護衛…らしいのよ」
アルジオス「へぇ・・・(少し微笑で)でもよ 言うのもナンだが
俺達のような凄腕 二人も雇える金はあるのかい?」
サディ「私の財布はちょっと大きすぎるから 貴方たちの言い値でいいけど」
フっと笑うグラード
さかばで すったもんだ ごろつきに絡まれる しょうじょ
サディ 「いきなり 『黥月於三漣獄狗アストラル=アヌビス』!!」
サディ 「(じじいに向かって)この魔法 地味ィ…」
じじい 「もはやなにもゆうまい」
ランド=ロー「…」
アルジオス「(唖然としつつ)す すげえ」
しょうじょ「あ ありがとうございます 私はとある妖しい雑貨屋さんに寄った帰りに この酒場でお財布を落としたのですが」
サディ「いくら 入っていたの」
しょうじょ「二金貨です そして 私のいた円卓にさっきのおぢさんたちが…」
サデイ「ほいほい(既に 視線はあさっての方向)
しょうじょ「どーやらかなり酔っぱらっていて 返してやるかわりに一諸に飲みな 酌をしろ 踊りな 一晩十金貨で…結婚してくれete…」
サディ「…(しょうじょを見て)最近特に変わった奴が多いから…」
しょうじょ「そその…お礼に…えっえっと…」
サディ「なーに」
しょうじょ「弟子になります!!!」
サディ「…わかった 
ついておいで」

ザディの使い魔が一つ 有翼黒牙妖豹 の出現

サディ「フーン エリックのおっさん そんなに体がヤバイわけ…あ この子適当に裁いておいて」
しょうじょ「(いつのまにさるぐつわ)むーむーむー」
(ナレーション:幻霧の都 ここは 暗黒社会 無論 人と人の売買などは日常…)
この妖獣すごいアゴの筋力の持ち主 ウォーラを咥え飛んでいく
サディ「それとこう伝えて 私もヒマだから もっとヒマにならないよう ヒマつぶしをしてあげる……そのための小手調べにブレイハルトの国を ね」
といって『古式転移』を詠唱する

所変わって 金貨の袋をもった 使いの者達が次々酒場に入ってきて フロア一帯が金貨の山になる
サディ「適当に どーぞ」
アルジオス「あ あんたいったい…」
サディ「わたし? この国の…いや 世界の女王…(微笑)」

牢屋
(特別出演)ザッシュ「きみにとって 魔王退治でさえヒマつぶしでしかないのかい…ほら飯だって…げっ!!」
しょうじょ「(涙)うるるるるる」



第三節 「聖都悪夢物描」

浮遊大陸 を 黒暗の炎で被い尽くす 黒き鎧を貫く妖狼の男
ラカンパネラ「下界には無関心らしいがな そういうことには関係なく 干渉の 隙 があること自体 氣にくわないねぇ」
ラカンパネラ「黒き炎とは我 我 個人への挑戦に対しての扉は開いてやろう その先にあるは死だからな…暁には戦に戦を重ね 奴等 を眼前に引きずり出し 倒す そして 次はお前達の番だ その時には下界の力 思い知るがいい」

ここは 犲狼街道共和國 最北の街 ナザック
これより 北東はブレイハルト領

ザッシュ サディが一人の時を見計らい  ひょっこり 壁がめくれ ザッシュが にゅ〜 と顔を出す
サッシュ「サディちゃ〜ん」
サディ「な〜に フィクスカード」
ザッシュ「(首を引っ込める)おあたぁ!!白昼なんと言うことを」
サディ「ジョークよ」
ザッシュ「…もういいナリ そうじゃなくてあの子」
サディ「どの子」
ザッシュ「ウォーラって子」
サディ「誰?」
ザッシュ「最近 入荷した子 いや〜誰かに似てるなって思ったから聞いてみたら…」
サディ「どこかの 世間知らずの御嬢様」
ザッシュ「いいや それよりたちが悪い シリアの妹なんだって」
サディ「ふーん…シリアの〜……って!?


ア 様の!!!…でもこれってチャーンス!!」
ザッシュ「チャンスって 何の?」
サデイ「その子に関わっていたら シリア様と出会えるかも…そしてやっと彼女と…」
ザッシュ「戦えるって!?やめてくれ!サデイ 僕はそこまで…」

(壁ごと) ちゅ どぉぉぉぉぉぉん

サディ「誰が 戦う な ん て 言った!?(ふぅ 危ない あぶない 其処まで曝け出したら 我が内徒達が動き出すじゃない)」
ウォーラ「(サディの後ろから)あ あの…」
サディ「解った…その代わり 命の保証はしないよ…」
ウォーラが仲間に加わった


ビクトラウト城下 揉め事も 少し で済み中に入城
しじい「ちと フィクスカードによばれたもんで あでゅー」

カルクレアー「陛下は忙しい 私が受け持つが」
ザティ「あいつに用がある ザコはひっこんでな」
サディとカルクレアー 必然的にバトル
サディとランド=ロー以外「こ これ以上 外道はしなくない」
ランド=ロー潜伏
宮廷拳活劇の開始
サディは堰月白虎刀を抜く
カルクレアー「面白い黒の魔導師よ 我に剣で挑むとは」
サディ「まったく 地下にある あれ さえなければね…」
カルクレアーが 剣を抜くよりに早く
サディ「でも あんたの聖剣 早雲 は高位天器 未完成の堰月白虎ではちとヤバイから…」
サディが動くと同時に ランド=ローが其れに合わせる
カルクレアーはランド=ローがワイヤーの繰りなす 擬音 と 実線 に戸惑い
サデイはそれに乗じ両手を組みて カルクレアーの大剣を叩き落とし
カルクレアーも組手に持っていけば サディもそれに応じながら カルクレアーの剛力に劣らず がぷり四つ手に
周囲「す すげえ…」
ザティ「ランド=ロー 邪魔」
サディ 一瞬左腕を後ろに引くや否 カルクレアーの側頭部に右足で蹴りをいれる カルクレアー 寸手の所で右足を掴む
サディ「スケベ」
カルクレアー 一瞬 動作が鈍り その隙にサディの左足が宙を舞い カルクレアーの顔面にヒット
そして両脚で 顔面を挟み込み 床に叩きつける
カルクレアー「ぐはっ!」
そこに ランド=ローが入ってこようとするけど 身を反転させる  矢が飛んで来たからである
バルジェイ「へっへー 真打ちの登場さ」
サディ「今度からブーツに毒の塗った刃でも仕込んでおこうかしら」
そして タナカ(従者に肩をかけている)+剣嘩の面々+宮廷破魔法士団+リスティの登場 タナカ玉座に着く

タナカ「少し騒がしかった様だが 何があったのだ?」
カルクレアー「フッフッフッ やっとお前達を獄の中に…」
ランド=ロー「(おもむろにタナカに書簡を渡す)本日は幻霧都会が代表使節として 主フィクスカードより手紙を預かった次第に 事が急を要することが故 数々の非礼を御容赦願いたく…」
カルクレアーが何か言おうとすると 両サイドにバルジェイとリスティ
バルジェイ「貴殿の勤務時間 既に一時間前に切れておるをご存じか」
リスティ「(ボソリと)国外法一の五条 国外警護隊各人には西大陸国際会議において定められし指定勤務時間にのみ ブレイハルト国軍法のもと 国外の軍事的事件に 特別に関与することが許されている」
カルクレアー「…そのほうら 大儀であった…」

タナカ「…ふむ 例の六封印の開放の件とな? 彼奴きゃつ は 異教徒の巣窟怪奇島 イム=ジャガール にて 再起を謀っているとは聞いておったが」
サデイ(知ってたなら手を打てよ…まっ 鬼母王の直娘 カカナゴスU世がバックに控えてちゃ うかつには手を出しにくいかしら)
タナカ「この十余年の時を経て 遂に動きだしよったか…サディよ わが国では今暫くの調査を行うが故 とりあえず 大陸の大賢者ルーベリアスにご助言を賜るといい」
サディ「…まっ 考えておきましょ」
大臣ズ「あ゛っあ゛っあ゛〜」
サディ「じろり」

し〜ん



第四節 「邪島弩級譚文」

サディ「ちょっと 野暮用があるから」
と単身『古式転移』を唱え ある海岸に着く
ランドローは『古式追跡転移』で追う

サディ「また 場所 を変えたな…」

サディ「こんにちは〜」
と云いつつ 門番ごと城門を爆発

第一ステージ
白薔薇の城内庭園にて 襲いかかる小便小僧(アレが強酸に)
サディ「趣味の悪い 土偶ガーゴイル

第二ステージ
結構レトロ感あふれるド○アーガの搭風ダンジョン(実は下水道)
上から 四眼四臂傀 の唸り声
宝箱 発見巨大なハンマー 転がる酒樽(の音)
サディ「これって…」

第三ステージ
ダンシング=バフン(馬の薀悶)=ドール 登場
精氣が吸い取られていく

第四ステージ
サディ 古井戸発見 近づく前に火柱を送り込み 中の妖怪は消し炭

裏 第四ステージ
フフッって 暗殺者 潜伏 その後ろにランド=ローが
「…」

第五ステージ
迫り来る緑水妖グリーンスライム!!
法も剣も効かない
攻撃されても痛くない!!

謁見の間
サディ 喧嘩を売ろうとするが 皆に無視される
一斉に「だって 弱いものいじめになるから…」
サディ「…出直してきます」
(アホ「べろべろばぁ」)
カカ「私 雨嫌い」
アホ「…考えとく」



第五節 「帝都狼籍奇儀」

サディハルノアの城下 五瓩米キロメートル手前で
既に一万の騎馬兵団とにらみ合い
必然的に 戦斗景色バトルモード解決

サディ「出迎え ありがと♪」
隊長リーランク「よっ よるな悪魔」
煙の中悠然と歩くサディ 戦わずして開いていく道

必然的に龍帝の間 竪琴の音が響いている
サディ達が入って来ると音は止まる
ヴェールの向こうに龍帝がただ一人
全員立ったまま(これがハルノア流とサディは嘯く)
龍帝陛下(影)「…よい 氣を楽にせ…」
全員腰を床につけて「ふぅ」(これがハルノア流とサディは又嘯く)
龍帝陛下(影)「…余 直々に面会をもとめる理由はなんだ」
サディ「とくに ありませーん」
ランド=ロー「(とサディが言うがいなや)本日は幻霧都会が代表使節として 主フィクスカードより手紙を預かった次第に
事が急を要することが故 数々の非礼を御容赦願いたく…」
手紙は ふっ と消え 幕の向こうで ぱさり という音がした


龍帝陛下(影)「大儀であった 下がってよい」
サディ「…まって」
龍帝陛下(影)「…フ またお前は 私の首が欲しくなったのか」
(全員「いっ〜!!」)
サディ「…結局 安心して暗黒魔法の実験ができるのは ここ なのよね」

というや否 サディは 煉獄系 の極大暗黒魔法が飛ばす
が 瞬時に龍帝の 氷狼 が炎を呑込み 結果として氷狼から蒸氣がもうもうでて氣温が 寒い
サディ「いつもながら 魔法唱えるにはいい 環境 ね 普通 空間 に 遮断 の結界を張ってる城は多いけど 逆に 増幅 の破魔法かけてるのはここぐらいなもんね…攻撃は最大の防御という訳かしら」
城の内壁にはうっすらと 蒼紫のオーラが漂う
眼前に 竪琴と剣を持った男が現れる

サディ「だから こっちから先に仕掛けた筈なんだけど…さーすが 天子の血を継げるもの」
グラード「 バルド しばらく会わないと思っていたら ハルノアの番犬になぞ成り下がっていたとな…」
バルド「ああ 給金の差って奴なんでね」
サディ「ウェーズ ちゃ〜ん」
龍帝陛下「?」
サディ「あんたを倒すため ここで修行させて」
龍帝陛下「知ったことではない」
サディ「なら決〜まり ランド=ロー なにぼやっとしているの 貴方もつき合いなさい」

ちゅがちゅが どっきゃーん かーにばる

次の日 バルド(これまた) サディの監視の為 共に同行するように命令される
サディ「別に邪魔になった時に 処理を考えればいいのよ」
アルジオス「こわい こわい」

サディ「ウォーラ 昨日色々やってみせたから 次は 基礎訓練 ね」
龍帝陛下「だからと言って ここにくる事はない」

サディと その助手ランド=ロー ウォーラを飽きるまでしごき続ける

数日後サディの使い魔の一つ 可憐な 妖猫娘 マサラディ登場
サディ「どーしたの珍しい」
マサラディ「え〜とねぇ〜 幻霧の都 ほろんじゃった」



第六節「幻都崩壊白書」

幻霧の都が旧貴族の革命により 殆どの組織が崩壊し 全員生死不明

部屋には『雷帝激閃光』の跡 部屋に大量の血糊
ザッシュの 乱雑に千切れた右手が転がっている
右手はサディの生けたカトレアが握ってまま硬直
サディは彼の指を一本一本開き そのカトレアを壁際に転がっていた生け瓶に挿し直し 何か呪文を唱えた後こう言った
サディ「うー(心呼吸)ふっ! あーよかった」
ランド=ロー「…(実は嬉しい)」
サディ 忽然と姿を消す


ランド=ロー いつもの酒場店に 酒場自体は経営者が違うだけで営業している
カウンターが空いてなく ソファーに腰をかける
が 後ろから『乙風心通』らしき声がランド=ローの耳に届く

ランド=ローは氣配を配らすが ソファー越しに背中合わせで座っている為
顔は解らない紳士と その紳士との会話を楽しそうに交わしている 萌黄色の盛装を着た婦人が居るだけであるが たしかにその『乙風心通』は その背中越しの紳士からだと解るのが不思議である

そして 音として聞こえない男の声が ランドロー自体に直接届く
???「貴方は私に合ったことで 私自身に疑問をもち 私は私に合う以前の 貴方がもつ疑問に対し 貴方が私に合ったことで 私自身に疑問をもった以前の私自身が 貴方の疑問に お答えできる矛盾を理解し下さい」
ランド=ロー「…」

説明モード
ボス 十五歳の少女 リア  三日政変 前の幻霧の都の旧貴族
フォールデイストリックに亡命していたが ルシードとともに謎の帰郷 そして革命を起す

既に組織は謎の崩壊をしていて いとも簡単に成功したのである

老将軍 ルシード リアの生来から仕えているじい 実際の運営者

傭兵からなり上がった司令官達
暗黒戦士         カオス(アホンダウラ降魔神軍)
暗黒騎士         オーダー(アホンダウラ降魔神軍)
精言霊導士 兼 妖獣使い   カルマ(アホンダウラ降魔神軍)

裏ボス  (革命軍指令管の幹部)スペルマウス
ロードブレイカー
の2人で執行者を全員暗殺



アルジオスらが酒場に入って来たかと思うと
ランド=ロー「!」
ランド=ロー アルジオス達 抵抗する
他のエキストラさん達が石と化す(余談だが先ほどのカップルの姿はない)
カオス部隊の強襲
古式八方重力制御リグラーゼ』と重力無視の遊鬼
しかも触れると精氣へのダメージがくる 変動重力 であるため全員動きが鈍い
おまけに飛び交う石人柱
グラードとウォーラが幽閉される
ランド=ロー『煉皇於暗黒渦』で近辺にいたアルジオスとバルドの襟首を掴んで逃亡
???「追うな 渦の周りにワイヤーを仕掛られている」
スペルマウス登場
スペルマウス 一人を殺し 一人は見せしめで生かすと
ロードブレイカー ウォーラを見て
「俺には人間にして これくらいの娘がいる…」
スペルマウス「フッまあいい……これで生かす奴は決まった という訳だな」
スペルマウス グラードを焼却 ウォーラ縛を解かれる
夜森の中で途方にくれるウォーラ
サディ 出現髪の毛が伸びている
万銀鎧フル装備
手の甲に『雷帝於聖印』を刻んでいる
ランド=ロー おなじく出現

ランド=ロー「限界でした…」
サディ「幻霧の都 そんなささいなことでなく 世界 そう私にさからったも同じ…だから…スペルマウス…貴方は 死になさい…」


革命軍指令管屋敷 
無論 サディの極大暗黒魔法で大破

寄生陸クラゲ+ロードブレイカー
ロードブレイカー(スペルマウス)「フィクスカードの亡き今 全ての執行者を この手で始末し 事実完全なるNO.1になったという訳だ あとは親愛なる我が弟子を残すのみ…俺は…安楽区…狼牙の修連場で…待っている……ランド=ロー師である私を 超えてみろ」

スペルマウス 
ランド=ローの数倍の束を重ねたワイヤーを使う上に 切れた腕が生えてくる
そして徒党パーティ全員がワイヤーの攻撃を見ている筈が
僅かなズレがあり攻撃をくらう
サディ「別の攻撃がもう…一つ?」

サディ差し違えたかの様に見えたが
腹部に小さな 『風伯於障壁』をはっていた
サディ 堰月白虎でスペルマウスを倒す
よくみると右腕が二つあり それは何かしらの暗黒魔法で現れるようだ(分魂の未完成形)
巨大な蟻地獄が生じ 手練場は崩れていく
サディ「一つだけ訪ねる…お前は 造魔 か?」
スペルマウス ニヤリと笑う
サディ何か考え事をしている
その後ろ姿を見ているランド=ロー
サディおもむろに フィクスカードの『右手』をつまむように取り出す
サディ「あ臭いだしたらマズいから 防腐破魔法 かけとこ」



第七節「古都動乱事録」

サディ「ここは私一人で行くから…」
全員「?」
サディ「別界廊なんて久しぶりね…」

(サディが空間の中へとけ込んでいく ここは同時空(時間と空間)の別世界 つまり結界の中である)

そこにはルーベリアスと思われる 外套姿の老人 と 何匹かの妖怪がいる
ルーベリアス「無駄だ 我ら祖先たる妖狐を 妖精狩人から保護し今でも巫師の家系として 存在しているのも 光武リーゲンの慈悲 今更 暗蟠の元に御することは出来ぬ」
妖怪が各人に三 四人取巻く
ネーデルワード「ならば お前は用済みだ」
といって白光がかかった刺剣で ルーベリアスの胸を一突きして『古式転移』
ルーベリアス死去
別結界から ルーベリアスの弟 オーティファノス出現
「兄ルーベリアスはある研究の為に 各国の賢者を集めそのメンバーの中に魔皇の手下もおり その成果物が彼らの手に渡る内にブレイハルトに渡したのが この凶事のきっかけであろう」
サディ「勿論あんたたちの事だから 瞬時に相手の実力の 見切り が出来たとしても ただ傍観していたと言う訳 賢者と謳われる人たちが軽く 人ひとつ の命を見殺しにしていいものかしら?」
オーティファノス「あの様な闇の凶賊いきつくところは死  だが 大局として光の力だけでは闇は滅びぬ 兄は光闇さえも超越した力をもつ 聖魔 を造る定刻(さだめ)のままに 己が命を投ずらば もはや吾はそれを看取るだけが能わるのみ…」
サディ「ふーん そんなもんかね」
オーティファノス(そして、新しきルーベリアス)「では妖怪が界廊に入る前に 兄が遺言の如く残していった言葉がある ではこれより 導くもの ルーベリアスとして 最初の助言をすることとしよう その凶事の発端をこころして聞くがいい 賢にして剣にして険 の予言を…」




>>次が章ゑ



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